ここでは中学生の皆さんの将来の夢や進路について、杉並区立和田中学校校長 藤原和博先生と一緒に考えます。
※このコンテンツは、朝日新聞社発行「中学生のためのスタディ&ライフ情報誌Hello中学生」から御提供いただいております。


キミたちが高校や大学を卒業し、自分の選んだ職業に就いて働いている未来は、どんな会社だろう。今とどう違うんだろう。
それらを想像することは、自分の進路を考えるための大切なステップだ。
現代社会は常に変化や進化を続けている。ゲームや携帯電話など、ほんの数年ですごく進化したものがたくさんあるし、クローン動物の誕生なんて、びっくりするニュースもあったね。
キミたちが生まれたころと比べてみると、もっとたくさんのことが変化してきたことに気づくだろう。
さらに、これからの社会の変化は、今までとは比較できないほど大きいと言われているんだ。特に大きく変わると言われているのは、コンピューター・通信技術・エネルギー・医療・バイオ技術の分野だよ。どれも高度な科学技術に支えられたもので、私たちの生活にも関係が深いね。

コンピューターがさらに進化し、生活や仕事のあらゆる部分で使われるようになる未来は、今まで人がやっていたことがコンピューターに置き替わるに違いない。すると、人は今よりもっと創造性の高い仕事、例えば、知識や人脈を組み合わせて新しいアイデアを出したり、今までとは全く違う方法で問題を解決したりするような仕事が求められるようになるだろう。社会の変化によって、日常生活だけでなく、人々の仕事や考え方、価値観も変わるということなんだ。
もちろん、中学生の今、必ずしも夢や目標が決まってなくてもいいんだ。でも、これから社会に出るまでの間に、自分の将来を幅広い選択肢の中から一つに絞っていくわけだから、今考え始めることには意味がある。何の準備もしないでいて、社会人になる前に急に進路が決められるなんてことはないだろうし、何より夢は、今の努力や取り組みの先にあるものだからね。
私の仕事は中学校の校長です。でも、キミたちの学校の校長先生とはちょっと違うかもしれない。その理由は、私は校長になる前、民間企業でビジネスの最前線で仕事をしていたこと。キミたちが小学生の時に大流行したポケモンカードで有名になったメディアファクトリーは、私が新創業した会社なんだ。
私は、社会でいろんな経験をしてきた。たくさんの人と一緒に仕事をする中で、かっこいいな、すてきだなと思う人にたくさん出会ったよ。キミは将来、どんな人になって社会で活躍したいかな? 5月の空を見上げて、そんなことをイメージしてみるのもいいんじゃない?
「ハロー中学生」2005年5月号掲載
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