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テレビや雑誌などでもよく耳にする「IT(Information Technology)」。今やわたしたちの社会を支えるために、なくてはならないものとなっています。なんとなく「ITに関わる仕事をしたい」と思っている人でも、システムエンジニアやプログラマ、プロジェクトマネージャなど名前は聞いたことがあるけれど、どんな仕事内容なのか、どんな風に関係しあっているのかまでははっきり言ってよくわからないという人も多いと思います。
今日は、ITに関わる仕事のうち代表的な職種を、IT分野に特化した人材サービスを提供する株式会社パソナテックの田渕恭子氏にわかりやすく解説していただきます。

1998年、株式会社パソナ入社。登録エンジニアとお仕事をマッチングするコーディネーター業務を経験後、スタッフ登録部門にてエンジニア向けのキャリアカウンセリングを担当。現在は、IT業界の職種とスキル体系「パソナテックITSS」のコンサルタントとして企業への導入活用を支援するほか、若者向けのIT業界の職種やスキルの説明や講義も行っている。

みなさん、こんにちは!パソナテックの田渕です。
みなさんは、「IT」という言葉から何を連想しますか。「コンピュータ」「インターネット」「ネットワーク」といった言葉を連想する人も多いと思います。でも、「ITとは何ですか?」と改めて聞かれると、きちんと説明することは難しいのではないでしょうか。
ITとはInformation Technologyの略称で「情報技術全般」のことです。つまり、コンピュータとそれをつなぐネットワーク技術のことを言います。これらのIT技術を使って作り出されたいろいろな「システム」が、私たちの暮らしをより便利にしてくれています。
例えば、銀行のATMで振り込みをする、パソコンでネットショッピングをする、映画やコンサートのチケット予約をするなど、とにかくピッとボタンを押して動くものにはすべてITによるシステムが存在しています。最近では、パソコンだけでなく、携帯電話からアクセスすることも多くなりましたね。私たちがシステムに触れる入り口は、いまやコンピュータだけではなくなりました。

ではもし、これらのシステムがなかったらどうでしょうか。例えばコンサートのチケットを予約しようとしたとき。みなさんはまず、わざわざ発売日にチケットガイドなどへ出向かないといけません。そこで申込書に必要事項を記入して店員さんに渡すと、店員さんは本店に電話して残席状況を問い合わせて……。想像するだけでなんだかとても面倒ですね。IT化されていれば自宅のPCから簡単にチケットの申し込みや残席状況と確認もできますし、お金を支払ってしまうこともできます。
人間の手でやると時間がたくさんかかってしまうことも、IT技術を利用することで、より効率的に、早く、確実に、処理を完了することができるわけです。IT技術の役割や重要性について、ご理解いただけたでしょうか。

このようなIT化を支えているのは、ITエンジニアたちです。ひとくちにITエンジニアと言ってもさまざまな職種があるのを知っていますか? 実は、システムを作る流れは、家を作る流れによく似ているんですよ。そこでここでは、システムが作られていく一般的な流れを、一軒の家を作っていく流れに例えながら、ITエンジニアたちの仕事内容と役割を説明していきたいと思います。
さて、あなたの家族が家を新築することになりました。はじめての家作り、期待と不安がいっぱいです。ここでいう「家」は「システム」の例えです。いろいろな専門家が「家作り」=「システム作り」に携わることになります。



家が完成するまでには、たくさんの人がいろいろな作業を同時に進行させていくので、間違いなくスムーズに作業を進行させるために全体を見通して進行を管理する「施工管理」という仕事をする人が必要です。進行スケジュールだけではなく、予算や品質のバランスをとりながら作業が円滑に進むように管理します。
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こういった仕事をプロジェクトマネージャという職種が担当します。


家を建てよう!ということになりました。あなたの家族がまずすることは、どんな家にしたいのか家族の要望をとりまとめて建築家に伝えることです。建築家は予算や土地の大きさなどの条件を踏まえ、どこまでできるのか、どんな家がよいかなどを提案してくれます。それを受けてあなたがた家族も、どんな家を建てるのか具体的に決めたり、どこの会社に工事を依頼するのかなどを検討したりします。
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使う側の要望を取りまとめる人をシステムエンジニア(企画)と呼ぶことが多く、より使いやすくするためにコンサルタントがサポートすることもあります。

どこの会社に工事を依頼するかが決まったら、設計を進めていきます。設計士はあなたの家族の要望を実現するために、どんな材料を使って構成するか、どう作っていくかを具体的に決め、設計書や図面を作りあげていきます。
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システムの設計書を作成する人をシステムエンジニア(設計)と呼びます。

設計図が完成したら、具体的な工事を進めていきます。家を建てるために必要な部品や材料を集めて、キッチン、バス、電気配線、外溝作りなどの各設備の専門業者を手配します。
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それぞれの専門分野ごとにコンピュータ本体や、OS※1、DBMS※2などの基本となるソフトウエア、ネットワークなどのインフラ(システムの基盤)を要望どおりに使える形に組み立てて提供する人を、ITスペシャリストまたはネットワークエンジニアと呼びます。
※1 OS…Operating Systemの略。コンピュータのハードウエアとソフトウエアを総合的に管理するソフトウエアのことで、基本ソフトとも言う。
※2 DBMS…Datebase Management Systemの略。大量の情報を効率的に整理、運用管理するためのソフトウエアのこと。

材料や部品が集まったら、いよいよ設計士が作った設計書や図面をもとに大工さんたちが材料や部品をつなぎあわせたり組み立てたりして家を作りあげていきます。
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システムの材料や部品をつなぎあわせて、設計書どおりに動くシステムに作りあげていくのは、プログラマと呼ばれる人たちです。

とうとう家が完成しました!大切な我が家、ずっと快適に長く暮らしていくためには、日々のメンテナンスや定期的な設備の点検が大切です。
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システム作りにおいてもシステムが完成して終わりというわけではありません。システムがきちんと動き続けるように運用するシステムエンジニア(運用)、使い方を教えるインストラクター、困ったときに助けてくれるヘルプデスクなどの人々が運用・管理を担当します。
以上のような流れで進んでいきます。ITエンジニアたちの仕事内容がだいたいおわかりになったでしょうか。これはあくまでも一般的な流れで、実際はプロジェクトごとに複雑に関わりあっていきます。活躍する場もいろいろで、自分の会社の中だけではありません。実際にシステムを作ったり、使っている企業に通って仕事をすることもあります。

いろいろな職種が登場しましたが、あなたならどんな仕事をしてみたいですか?もちろん、最初からいきなり大きなシステムの企画や設計ができるというわけではありません。IT業界に入社してまず担当する可能性が高い職種はプログラマなどの「作る仕事」や保守・メンテナンスなど「運用関連の仕事」です。その後、いろいろな経験をしながら、お客さまのニーズを掘り下げて問題解決をしていくスキルを身につけ、新しいシステムを生みだしていくような仕事へと発展していきます。
これからは、ITを駆使しながら企業の事業戦略の実現をお手伝いするエンジニアや、新しいしくみやサービスを考えて創りだすエンジニアが必要とされます。自分の提案したシステムが何億円もの会社の利益を生みだしたり、自分の作った製品やサービスが世界中の数百万人の人々に使われたりするかもしれない。そう考えると、なんだかワクワクしませんか?
どんな分野でどんな活躍をすることができるかは自分次第といえます。ITエンジニアになることを目標とするのではなく、ITエンジニアになって何をしたいのかを目標として考えて、ITスキルを武器にワンランク上の活躍をして欲しいと思います。

ここでご紹介したのは、ITエンジニアの代表的な職種です。
もっと詳細の情報を知りたい方は、株式会社パソナテックのホームページへ⇒
企業などがシステムを開発しようとするときに、専門的な知識や経験を駆使してどういうシステムにしたらよいか相談にのったりアドバイスしたりする仕事です。その企業を深く理解し、業務内容やそれまでのシステムを調査・分析し一番よい形にしていく仕事なので、ITだけではなく業界についての知識や、問題解決力、洞察力が必要な仕事です。今後、さらに複雑なシステムや新しいしくみ作りが求められていくので、それぞれ自分の得意分野を持っていることが大切になってきます。
システムエンジニアの仕事は、ひとことでいうと「システムに関する仕事全般」です。同じ名称であっても、どの作業に責任を持つかによって仕事内容が異なります。
<例>
●システムエンジニア(企画)は、使う側の企業の業務内容を分析したり、要望を聞いたりしながら何をシステム化していったらいいのかを考えてとりまとめる仕事をします。使う側の業務内容に関する知識と、なによりコミュニケーション力が重要な仕事です。
●システムエンジニア(設計)は、どういう技術を使ってシステム化したらいいかを考え、その構成や組み合わせ、手順や方法を設計書にしてまとめていく仕事です。新旧の技術に関する深い知識と、要望を設計というシステムに対応した形に変換するための論理思考力が必要です。
●システムエンジニア(運用)は、既に動いているシステムを常に快適に動かし続けるための日々のチェックや、トラブルの対応を行う仕事です。自分が作ったわけではないシステムを保守することもあり、現在のシステムに使われているIT技術に関する知識やトラブルをどう解決していったらいいのか見通しを立てる問題解決力が必要とされます。
システムを構成する材料や部品、つまりコンピュータ本体や、OS※1、DBMS※2などの基本的なソフトウエア、ネットワークなどのインフラ(システムの基盤)などを、きちんと考えて要望どおりに組み立てていく仕事です。担当している製品やサービスに関する、深く専門的な知識が必要とされます。ネットワークに関するスペシャリストを、ネットワークエンジニアと呼ぶこともあります。
※1 OS…Operating Systemの略。コンピュータのハードウエアとソフトウエアを総合的に管理するソフトウエアのことで、基本ソフトとも言う。
※2 DBMS…Datebase Management Systemの略。大量の情報を効率的に整理、運用管理するためのソフトウエアのこと。
設計書に基づいてプログラムを作る仕事です。プログラムとは、簡単に言うとある用途を実現するための命令の集合体のようなもの。「このボタンを押したらこの画面を表示しなさい」とか、「こういう場合はこのデータをこう処理しなさい」といった命令がたくさん集まったものです。プログラマはプログラミング言語を使ってプログラムを作成します。より正確に、早くプログラムを作るには、プログラミング言語の知識はもちろん、関係する部品や材料となるIT技術に関する知識や、間違っているところを見つけだし正しい対処をする問題解決力も必要です。
システム開発の行程をトータルで管理する仕事です。システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を作成したり、スケジュールの管理や、プロジェクトに関係する人たちの調整を行ったりします。また、必要な要員や予算、品質などの管理も行います。プロジェクトがどれだけ問題なく進むかは、プロジェクトマネージャの腕次第。システムに関する知識も必要ですが、刻々と変化する状況をしっかり把握して判断する状況判断力や、臨機応変に必要な対処をする調整力が何よりも必要となる仕事です。
システムを新しく導入する場合に、そのシステムやWindowsなどのOSやアプリケーション、メールソフトやセキュリティソフトなどの操作をシステムの利用者に教える仕事です。わかりやすいマニュアルを整備したり使い方の研修をしたりします。人に教える仕事なので、自分自身がそのシステムを深く理解していることはもちろん、それを噛み砕いてわかりやすく相手に伝える伝達力が必要です。
新しく導入されたシステムが動き出したあと、システム利用者からの使い方に関する問い合わせに対応する仕事です。起きているトラブルの原因をすばやく見つけ出し、必要な対処方法をわかりやすく伝えます。システムにあまり詳しくないシステム利用者を相手に、的確に状況を聞き出し説明する、状況認識力や、コミュニケーション力が必要とされます。
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