はり師ときゅう師のことだが、同じ人が施療することがほとんどであるため、鍼灸師と呼ばれる。民間療法として伝承されている東洋医学のひとつで、鍼療法は金属の細い針を経穴(ツボ)に刺して刺激を加え、血液の流れをよくし、筋肉をやわらげたり、神経を鎮めたりする。灸療法は薬草の艾(モグサ)を燃焼させ、その熱気で体調の回復を図る。いずれも施術には国家資格が必要で、専門学校などで3年間授業を受け、東洋療法研修試験財団の行う試験に合格し、鍼灸師として登録する。医療機関に就職するか開業するかで、医療機関では医師の指示のもとで施術する。神経痛、リウマチ、五十肩、腰痛症、頚腕症候群などの慢性疼痛疾患の場合にかぎって、健康保険がきく。西洋医学の体系にはないものの、スポーツ選手が治療に利用することも多く、動物の治療にも利用されるなど、治療法として見直されている。
2004年末時点で、実際に就業しているはり師の数は7万6643人、きゅう師の数は7万5100人です。94年末時点では、はり師が6万6322人、きゅう師が6万5363人であったため、ともに10年で約1万人ずつ増えたことになります。(※1)
※1「平成16年 衛生行政業務報告例」厚生労働省より
◆見習いで月給20~25万円、院長の片腕クラスで50万円。独立した場合は月収100万円程度が上限か。(※2)
※2『これが年収だ!!』長崎出版よりp63
勤務先、経験年数、技能などにより大きく異なります。
鍼灸師として働くためには、指定の学校・養成所において、はり師またはきゅう師として必要な知識・技能を修めるなどしたのち「はり師試験」または「きゅう師試験」という国家試験に合格する必要があります。第13回(2005年)はり師試験の受験者数は4271人、合格者は3396人、合格率は79.5%でした。同様に、第13回(2005年)きゅう師試験の受験者数は4271人、合格者は3382人、合格率は79.2%でした。
![]()