天然記念物に指定されているような巨樹、名木、老木から、公園や植物園、街路、個人庭園などの樹木を診断、治療を行う。病んだ樹木の治療に数年かけることも少なくない。樹齢1000年ほどの老木を再生するために、処方箋をつくり、重機を使い、数年かけて移植をするような大がかりな作業の指揮をとる場合もある。今にも死にそうだった老木が見事に再生したときの感激は大きい。いたずらに延命させずに、樹木の最期を見取ることもある。樹木そのものの治療ばかりでなく、植樹のバランスや剪定の仕方、土壌の管理など、周囲の環境への配慮も必要。樹木医は日本緑化センターが商標登録している名前なので、樹木医と名のりたければ同センターの研修を受けて資格を取得する必要がある。ただし研修のための試験は、樹木に関する業務経験が通算して7年以上なくては受けることができない。有資格者は樹木医登録者名簿に登録されており、この名簿が仕事の発注に活用されている。以前は、樹木管理や造園業などの多くは男性が行っていたが、樹木医の資格ができてから女性の進出が増えている。
日本緑化センターが実施する樹木医の資格審査の合格者数は毎年約120人。2004年12月時点で1244人が樹木医として登録されています(※1)。 ※1 日本緑化センターホームページより
公共団体や企業、大学、造園業などに勤めた場合、給与はその団体の規定に従います。独立して働く場合は、日本樹木医会が定めたガイドラインに添って報酬が支払われることが多く、年収にして600万円程度になります。(※2) ※2『他人の給与明細がこっそりわかる本』廣済堂文庫よりp222
樹木の治療をすること自体に必ずしも資格は必要ありませんが、樹木医の名を使うことが許可されているのは、日本緑化センターが行う資格審査に合格し登録された人に限られます。審査に当たっては、樹木の診断や治療などに関する7年以上の業務経験が必要となるうえ、2週間程度の研修を含む2次にわたる審査に合格する必要があります。2004年度からは指定の大学などの学生を対象とした樹木医補資格認定制度もスタートしています。
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