一般的に編集者とは、出版社に勤務して書籍や雑誌を編集する人を指している。編集の仕事は、まずこれなら売れるだろうという企画を立て、その企画を実現させるためには誰にどんな仕事を依頼すればいいのか、そのためにはお金がどれくらいかかるのかを考えることから始まる。そして依頼した文章や写真などを確認して、印刷所に渡し、またその企画が形になる際のデザインや宣伝用コピーのアイデアを練ったり、商品ができ上がったら、それを売るための戦略も考えなければならない。このあたりの仕事内容は、作る本や雑誌の種類によって大きく変わってくる。たとえば、エッセイや小説を編集する文芸書編集者にとって一番大切な仕事は、作家から原稿をもらうことであり、ファッション雑誌の編集者であれば、今どんなスタイルが人気なのかを分析して、どんな切り口で誌面を作るのかを考えることがもっとも重要になってくる。テレビドラマによく登場する「優雅で知的な出版社勤務」というイメージは、一部の大手出版社社員を除いてほとんどどこにもない。多くの編集者は労働時間の割には少ない給料で、膨大なデスクワークを抱え、休日出社を余儀なくされているというのが現実だ。また芸能人や有名作家と友だちづき合いができるなどといわれるが、そういう職業の人たちとうまく仕事をするためには、企画力や文章力のほかに特別な神経が必要であるといわれている。
編集者として働いている人の正確な数は不明ですが、2000年の国勢調査の時点で9万5899人が記者および編集者として働いていました。また、2004年時点で出版業を営む事業所の数は全国に5420軒あり、従業者数は9万7796人となっています(※1)。ちなみに、全国の出版社の約80%は従業員20人以下。出版業界は中小の企業の集合体であるといえ、最大手とされる出版社でも社員数は1000人程度です。(※2) ※1「平成16年 事業所・企業統計調査」総務省統計局 ※2『AERA Mook マスコミに入る』朝日新聞社刊よりp60
30歳の編集者の推定年収は、大手出版社で800~1000万円、中小出版社で300~600万円、大手編集プロダクションで350~450万円、中小編集プロダクションで250~350万円程度(※3)。仕事量はあまり変わらずとも、大手出版社と中小の編集プロダクションでは収入にかなりの格差があるのが現実です。 ※3『編集者になるには』ぺりかん社よりp128

2003年に新刊として発行された書籍の出版点数は7万5530点。実に1日200点以上の新刊が本屋に並んだ計算になります。また、2004年3月時点における雑誌の出版点数は4515タイトル(うち月刊誌が2771タイトル)にのぼります(※4)。これら1つずつに編集者は関わっているのです。 ※4『出版年鑑』出版ニュース社より
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