テレビやラジオの台本を書く仕事という意味でつけられた名称だが、実態はかなり違ってきている。シナリオライターとは似て非なるもの。彼らが仕事をしているのはドラマや報道以外の、主としてバラエティ番組、情報番組。また作家と名がついているが、多くの番組では字を書くのは二の次で、何も書かない人さえいる。何をするのかというと、ディレクターらとともに、番組の中身についてさまざまなアイデアを出すのが仕事だ。バラエティ番組は複数の、多い場合は10人を超える放送作家を抱えている。シナリオライターより番組1本あたりの報酬は少ないが、1週間に10本以上の番組を担当する人さえいる。ただしフリーランスの場合も番組制作会社などに属している場合も、収入が少ないというより、いつ仕事がなくなるかわからない状態といっていい。リサーチャーなどテレビと何らかのつながりがある仕事をしたうえで、認められて番組のスタッフになっていくというケースもあるが、売れっ子タレントの高校時代の親友という理由でなれてしまうという世界でもある。テレビより小所帯のラジオ番組の構成から仕事を始める人も多い。
ギャラの相場は、番組1本につき駆け出しクラスで5万円、中堅で10万円、ベテランで15万円程度。週に1本の番組を担当するだけでは駆け出しクラスで年収250万円程度ですが、人気番組を何本も抱える売れっ子作家になると年収は数千万円に。(※1) ※1『あの人の年収がズバリ!わかる本』KAWADE夢文庫よりp154
この仕事につくための決まった道筋や資格はありませんが、放送作家・シナリオライター養成コースなどのある専門学校や、ライターズスクール、放送作家養成講座などで学ぶことで放送作家としての基本知識や人脈を広げることは可能です。その後、放送局や番組制作会社やリサーチ会社などで働いたり、売れっ子作家の事務所でアシスタントとして働いたりする、または放送作家の登竜門的なシナリオコンテストなどで賞をとるなどして放送作家への道が開かれていきます。

ドラマの場合、脚本はひとりのシナリオライターが書くことが普通ですが、バラエティ番組などでは、大勢の放送作家が集まりブレーンストーミング(アイデアをどんどん出し合う会議のスタイル)をしながら企画を練り上げていきます。通常、番組の最後にスタッフ名がテロップで流れますが、「構成」という肩書きで表示される人が放送作家であり、多くの場合複数になっているのが分かります。放送作家は、作家という名称こそついていますが、文章力よりもユニークなアイデアを次々と打ち出せる発想力・企画力がキモとなる職業です。
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