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13歳のハローワーク 村上龍氏の職業紹介

漫画家マンガには、少年マンガ、青年マンガ、少女マンガ、20代以上の女性向けのコミック誌といった主要なもののほかにも、さまざまなジャンルがある。売れっ子漫画家は、雑誌もしくは出版社と契約を結び専属料をもらう、他社の編集者から声をかけられて、さまざまな雑誌で複数の連載を持つなどの可能性が与えられている。ただしそこまで到達することは、もちろん滅多にないことだ。漫画家としてデビューをするには、各雑誌が設けている、新人賞を受賞しなくてはいけない。編集部へ原稿を持ち込む、漫画家のアシスタントになるという方法でも、実力によっては編集者が担当につくが、それは新人賞を取る指導をしてもらう、ということ。以前は連載している漫画家の原稿が入らなかったときに、編集部にある持ち込み原稿を掲載し、デビューさせるということもあったが、現在はそういったことはほとんどない。新人賞を受賞することが、漫画家になる唯一の第一歩と考えたほうがいい。

少年マンガ、青年マンガなど男性向けのコミック誌では、新人賞への応募数が非常に多いため、応募者のなかから才能を感じる人を、編集者が探して育てるということは、ほとんど不可能。成功している漫画家の大半が、16〜20歳くらいの間にプロを真剣に目指しているということもあり、25歳を過ぎてもデビューできなければ、限界と考えられる場合もある。少女マンガの場合は、漫画家を育成しようという傾向が強い。多くの雑誌が、毎月ランクに分かれている賞を設けていて、低いレベルの受賞者であっても、編集者に育ててもらえる可能性がある。また、マンガスクールといった研修などもある。いきなり賞を受賞してデビューする人より、何年も編集者に指導を受け、何度も投稿したすえにデビューを果たす人のほうが多いそうだ。もちろん、デビューをしてからの道のりも、決してなだらかなものではない。デビューはしたが、描く場所や題材を見つけられず、投稿からやり直すといった人もいる。少年マンガの場合では、読者アンケートの結果が重視され、読者に人気がなければ、早急に連載を打ち切られることもある。好きな雑誌で自分の好きなマンガを描くことが、漫画家として成功したといえる状態だが、それには絵や物語の技術のみならず、読者の傾向や自分のマンガを客観的に分析・理解していることも必要である。

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書籍「漫画家誕生 169人の漫画道」(中野渡淳一著/新潮社/2006年)
書籍「ぼくはマンガ家」(手塚治虫著/角川書店/2000年)
書籍「マンガの道―私はなぜマンガ家になったのか」(ロッキング・オン/2005年)
漫画「吼えろペン 1 (1)」(島本和彦著/小学館/2001年)

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