雑誌の表紙、挿し絵、書籍のカバーのイラストを描いたり、また、広告のイラストを描く。出版社や広告代理店の依頼により仕事を受ける。必ずしも専門学校や美術系の大学に行く必要はないが、学校で基礎的な技術を学んだり、先生や同級生から刺激を受けたり、そこでの人間関係がのちの仕事に役立ったりと、メリットも多い。まず、出版社の装丁室や、本を作る装丁家、本や雑誌をデザインするアートディレクターに電話し、作品のファイルを持ち込み自作を売り込むところからイラストレーターの道は始まる。独自のイラストが認められて評判になると注文も増え、やがて人気イラストレーターとなっていく。イラスト料は、出版社などは安く、広告の仕事は一桁違うのが一般的だ。仕事は主に家でやることが多く、集中力を持続させなければならない孤独な作業だが、街で自分のイラストを使ったポスターを見たりすると、その前を何度も行ったり来たりしながら無上の喜びを噛みしめることもあるそうだ。
フリーで活動している場合やデザイナーの仕事と兼務している場合も多く正確な人数は不明ですが、イラストを描くことだけによって生計を立てている人は3000~5000人くらいと推定されます。(※1)
※1「職業データベース」独立行政法人 労働政策研究・研修機構より
◆イラストレーターの年収は、底辺で60万円、頂点で3000万円(※2)。フリーのイラストレーターの場合、カット1点につき3000円程度から。広告などの仕事を多く手がければ月収30万円台に(※3)。著名イラストレーターの場合は1点50万円以上になることも。(※4)
※2『フリーランス図鑑』実業之日本社よりp42
※3『人間関係がニガテでもうまくいく天職ガイド』廣済堂出版よりp163
※4『天職事典』造事務所著・PHP研究所出版よりp45

イラストレーターと似た職業に画家があります。明確に区分できるわけではありませんが、画家の場合はまず作品ありきで、題材から表現方法まですべて作家性が尊重されます。描かれた絵は単体で評価され、それを気に入った人が購入します。一方、イラストレーターの場合は編集者や広告ディレクターなどからの注文に応じて絵柄を描くことが多い仕事。作品は本の挿絵やポスターのように、文章やデザインとの組み合わせで活かされることが普通です。ただし、アーティストのような活動をするイラストレーターも多く、両者の境界は明確ではありません。
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