博物館や美術館などで働く専門職。資料や作品の収集・保存、調査・研究、展示・公開などを担当する。館の解説パンフレットや企画展の図録作成なども取り仕切る。最近は、資料整理でデジタルアーカイブ化が進んでいるので、パソコンの技術も求められる。学芸員になるには、大学で博物館学の学芸員課程を学び、認定試験を受けるか、短大卒業後、博物館などで学芸員補として3年以上働き、個々の博物館や美術館の採用試験を受ける。その際、考古学や民俗学、美術史、歴史学、地学、生物学といった専門的な知識も求められることが多い。ふだんからできるだけ多くの博物館や美術館、史跡、イベントなどに足を運んで視野を広げておくことが望まれる。ただし、学芸員の職場はそれほど多くない。特に公立博物館、美術館は経費節約を迫られているため、新たな学芸員を募集するところが少ないのが現状だ。
文部科学省の調査によれば2002年時点で博物館および博物館類似施設(分類上、美術館や動植物園なども含む)は全国に5363館あります。そこで働く職員数の合計は4万3054人(兼任・非常勤含む)で、そのうち学芸員資格を有しているのは5636人です。(※1) ※1「平成14年度 社会教育調査報告書」文部科学省より
学芸員の給与は博物館により異なりますが、公立の場合は基本的に自治体の給与基準に従います。欧米では学芸員の地位は極めて高く、特別な専門職として厚遇されていますが、日本でそれを期待することは難しく、一般事務職の給与水準と同程度と考えておいた方が無難です(※2)。ちなみに、全地方公共団体の一般行政職の平均給与月額は43万442円(平均年齢42.8歳)となっています。(※3) ※2『学芸員になるには』ぺりかん社よりp149 ※3『平成16年 地方公務員給与の実態』地方財務協会より
学芸員として博物館で働くためには、「学芸員となる資格」を取得したうえで、各博物館や自治体の採用試験に合格しなければいけません。資格を取得する方法としては、大学で博物館に関する指定の科目を学ぶことなど。あるいは受験資格を満たした上で文部科学省が行う資格認定試験に合格する必要があります。ただし、資格取得者の数に対して博物館の採用枠が大幅に少ないというのが現実です。
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