宇宙飛行士

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現在、日本を含む16カ国からなる「国際宇宙ステーション(ISS)」構想が進行中である。そのため当面の宇宙飛行士の仕事は、宇宙への建設資材の運搬、ステーションの組み立てが中心だ。もちろん、並行して宇宙でタンパク質の結晶をつくるなどさまざまな実験活動も行われている。今では、スペースシャトル(NASA)なら1、2週間の宇宙滞在が一般的だが、ISSの完成(2008年予定)以降、飛行士が常駐して天文学や生命科学などの実験や研究、技術開発を続けることになる。日本では宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、飛行士の募集や訓練を、アメリカやロシアと提携して行っている。2003年現在で、JAXA職員の宇宙飛行士は8人。宇宙空間シミュレーションやサバイバル訓練などを受けたりして、日本やNASAで地上業務に携わりながら、宇宙飛行のミッションを待っている。募集条件は、自然科学系大学を卒業し、研究や設計、開発の仕事を3年以上経験した人となっているが、1998年にISSのミッションで募集された宇宙飛行士は3人と極めて狭き門となっている。基本的にアメリカのスペースシャトルやロシアのソユーズに同乗するので、多国籍間でのコミュニケーションのための英語の習得は必須だ。

<< 編集部の職業解説 >>

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、日本の実験棟を含むISSの操作・保守および様々な分野でのミッション(実験・船外活動・ISSの修理や保守など)を担当する。そのために、科学技術の知識や語学の習得、ISSのシステムや操作技術の習得、飛行機操縦訓練やジェット機による弾道飛行、潜水による無重量体感訓練、サバイバル訓練などの訓練に参加しなければならない。また訓練や搭乗業務以外にも、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員として宇宙環境利用分野の専門的研究活動や搭載実験装置の開発などの様々な研究・開発業務に従事し、同時に宇宙開発に関わる普及啓発活動等にも参加する。

ロシアで民間人の宇宙飛行が実現するなど、宇宙への距離は着実に近づいてきている。国際宇宙ステーション(ISS)の建設も進められ、今後、宇宙の平和利用はますます活発になると考えられる。日本の宇宙飛行士は宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員となるため、その規定に沿った給与が支給される。大卒30才で約32万円程度。

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