1925年3月22日、社団法人東京放送局(現在のNHK東京放送局)によりラジオ放送が開始されました。このとき、アナウンサーという職種が誕生しました。放送開始時には、4名のアナウンサーでスタート。その6月に女性が入局して、日本初の女性アナウンサーとなりました。
一方、テレビは、1953年2月1日に放送を開始しましたが、アナウンサーの登場まで3年を待ちます。1956年のニュース番組で初めてアナウンサーが画面に顔を出し、これを機に、アナウンサーが原稿を読む映像が、お茶の間に流れるようになりました。
その他、日本初のスポーツ実況中継が行われたのは、1927年8月13日の第13回全国中等学校優勝野球大会。フリーアナウンサーという働き方は、1961年にNHKを退職、翌年民放番組の司会を担当した高橋圭三氏が日本初とされています。
資料:ウィキペディア 日本のアナウンサーより
現在、活躍しているアナウンサーの正確な数は不明ですが、民間放送に約1700人、NHKに500人、その他のフリーアナウンサーを含めて2500人程度というデータがあります(※1)。ちなみに、2005年12月時点で民間放送会社(ラジオ局含む)は全国に202社あり、その他、NHKの放送局が全国に散在しています。
※1「職業データベース」独立行政法人 労働政策研究・研修機構(1994年)より
大学卒業後テレビ・ラジオ局へ入社した22歳の場合、年収は500〜700万円程度。入社2年目以降、レギュラー番組に年2〜5本出演して年収700〜2000万円程度。40歳前後に放送局を退社しフリーアナウンサーになって年収2000万〜1億円。視聴率が取れる大物になると年収1億円以上に。(※1)
※1『週刊ダイヤモンド(2005年11月5日号)』ダイヤモンド社よりp53
最大のやりがいは、何といっても、自分の声で多くの人に情報を伝えること。それによって、視聴者が考え、行動し、ときには社会現象にまで発展することもあります。そうなると、自分の役割の重要さを体感することができます。
また、放送局には、社員だけでなく、スタッフやタレントなど、さまざまな人が出入りしているので、たくさんの人との出会いがあります。レポーターとして外に出れば、色々な所に行くこともできます。
そんな日常を、「新鮮」「刺激的」に受け止めることができる人であれば、毎日ワクワクしながら、仕事をすることができるでしょう。
数ある人気職種のなかでもテレビ局のアナウンサーは別格。特に東京のキー局では2、3人の採用枠に数千人の応募者が殺到します。大学在学中から民間のアナウンサー養成スクールに通ったり、テレビ局にパイプの太い大学のゼミや研究会・サークルなどに所属して勉強やトレーニングをしたりすることも珍しくありません。
アナウンサーは、単にニュース原稿を読むだけでは務まりません。滑舌がいい、正しい言葉遣いができるのはもちろん、相手が話していることを素早く理解できる、的確な質問ができる、円滑に番組を進行するために気配りができるなど、秒単位で進行する番組をうまくまとめるには、さまざまなことが要求されます。それには、多方面にわたり、高い教養を身に付けておく必要があります。中学や高校に放送部があれば、そこで練習を積むのもいいでしょう。
資格の項目で、「必要な資格はありません」と書いてありますが、それとは別に、放送局の採用試験を受ける際には、受験資格というハードルがあり、それをクリアしていなければ、採用試験を受けることができません。その受験資格とは、大卒(見込み)以上であることです。有名大学でなければならないということはありませんが、難関中の難関であるキー局では有名大学出身の人の割合が高いというのも事実で、進路を選択する段階から、採用試験が始まっていると言えなくもありません。
学部は特に気にする必要はありません。大切なのは、そこで何を学び、知識として吸収し、自分の強みにしているかということです。
アナウンサーを目指す多くの人は、大学でアナウンス研究会に入ったり、あるいはアナウンススクールに通ったりしています。そこで、発声練習をはじめ、アナウンサーに求められる素養を徹底的に習得します。場合によっては、卒業生や講師として、現役のアナウンサーが指導してくれることもあり、また有益な情報が集まるというメリットもあります。
アナウンサーとして働く上で、必要な資格はありません。
「アナウンサー」に関連する本・DVDなど。この職業について詳しく知りたくなったら、本を読んで調べてみよう。