この10年ほど、働き方に明らかな変化が見られるようになった。
これまでは、「社員として会社に就職」するのが一般的だったが、多くの日本企業が終身雇用を維持できなくなり、契約社員や派遣など、新しい雇用の形がすでに社会に定着している。また、IT、環境、バイオなど、10年前にはほとんど存在しなかったビジネスが誕生していて、将来的には巨大産業に成長する可能性もあると言われている。今の13歳が20歳になるころには、さまざまな面で、さらに変化が加速しているだろう。この、「明日のための予習」では、その変化の可能性を探ることにする。
村上龍
2003年11月に本書が世に出てから、早くも3年半が経ちました。
しかし、当時「予習」として書かれたコラムは、今でも実にさまざまな示唆を私たちに与えてくれます。ビジネスの現場では、予想以上に変化を遂げたものもあれば、いまだ可能性を秘めたまま研究が続けられている分野もあります。
ここでは、4つのテーマのコラムと連動する形で、各テーマの最前線で活躍する企業や学校のトップに‘現在’をキーワードに語っていただき、3年半経った「今」を合わせて紹介していきたいと思います。
そもそもバイオビジネスとはどういうものなのか。どのような可能性があって、どんな成果を生み、将来的にはどうなると予測されているのか。