HOME > もっと教えて!フォーラム > 社会の秩序を守る「法律」の仕事 > 回答・コメントする(No.1091)
もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.1091)
-
いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
-
回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
弁護士になりたいです・・・
[Q] 始めまして
弁護士を目指している中学2年です。
六法を読みながら、無駄だと思いつつ
日々討論会に足を運んでいる中学2年です。
皆様にお聞きしたいのは、
弁護士になるために「数学」「英語」は
必要なのでしょうか?
「数学」「英語」・・・大嫌いですが、
必要ならば必死こいて勉強します。
そして法科大学院等に通っている方は
どんな勉強をしていらしたのでしょうか?
(中学あたりを細かくして頂くとありがたいです)
お願いします!!
初めまして!弁護士になりたいってすっごくカッコいいし素晴らしいことだと思います。でも、その分とっても大変で難しいと聞きました。私が知ってる人で、大学行ってけっこう頭のいい人で1度試験みたいなのに落ちてしまった。と言うの聞いてとても難しくて勇気がいるんだと思いました。でもbarristerさんなら中学からガンバっているから行けると思います。(あと、英語が分かるととても便利と聞きました。)がんばって下さい。
嘘つき貴族様
SancheJohnny様
anco442様
大変貴重なご意見有難うございます!
参考にさせて頂きます!
やはり、数学も英語も大切なんですね。
国語は成績も良いので数学、英語を頑張っていこうと思います。
それと、なぜ弁護士になりたいかですが、以前、地裁の傍聴に興味を持ち行ったところ温度差は有りましたが、
非常に熱い「討論(言い方が悪いですが)」が行われていて、自分もそこに参加したいと強く思い、弁護士を目指しています。
欲深い私は、まだまだご意見を集めております!
よろしくお願いします!

私は非常に回り道をして弁護士を目指して勉強中の者で、ご希望の回答者ではないかもしれませんが私の考えを述べます。
といっても現在に至るまでいろんな経歴の人が弁護士になっているのですから参考になると思います。
まず新司法試験の話については、SancheJohnnyさんの書き込みのとおりでしょう。
もし旧司法試験一次試験、予備試験で合格するつもりなら教養科目の勉強も法律以外で必要になります。
旧司法試験の過去問は法務省のHPや過去問集がありますからそれを見たら良いと思いますが、数学はなく、英語はあります。特に英語の配点が高いので英語ができなければ一次試験突破は難しいでしょう。
予備試験(平成23年以降)については教養科目があるということしかわかりませんが英語がなくなることはないと予想します。
また法科大学院に行くには数学を避けて大学を受験すること可能ですから、数学をあまり力を入れて勉強しなくても弁護士になれそうとも思います。法科大学院に入るための適性試験は数学っぽい問題も出ますが、数学ではありませんし、各大学院の入試にも数学がある大学院は聞いたことがありません。
一方英語については東大ロースクールがTOEFLが必須であり、多くの法科大学院でTOEICの成績が良くれば大学院入試の加点事項になります。この傾向は今後強まる可能性もあると思います。ですから英語はきちんとやっておくことをお勧めします。
ただ問題はあなたがなぜ弁護士になりたいのか、ということにも関わると思います。
例えば大平光代さんのように中卒からでも弁護士になる人もいますし、必要に迫られたときに修得できる力があるかということが問われると思います。
今後法曹合格者が増加する予定ですから、法科大学院に行けば今までよりも司法試験に合格しやすくなると思いますが、今後も東大を始めとする上位ロースクールの合格者が圧倒的に多い状態は変わらないでしょうし、上位ローでなければ大手弁護士事務所の就職は難しいです。
そして上位大学に入れる人が司法試験に合格する人が多いのは、必死に勉強し、試験の合格という目標を何度も達成してきて、集中力や記憶力や読解力や効率的な勉強法を訓練してきた人たちであって、それが法律の勉強に場面が変わっても有効だといえるからなのではないでしょうか。
ですから今目の前にある勉強に結果を出すことがとても大事です。また国語力は非常に高いレベルが求められるので、国語はきちんとやっておいたほうがいいでしょう。
ただどうしても数学が馬鹿らしくて法律の勉強がしたいなら宅建から取得することをお勧めします。宅建なら中学生で合格する人もいます。かといって何度も受ける大人もいますので、馬鹿にできるほど簡単ではないですよ。そうすることで、民法の基礎とともに試験の合格方法を自分で確立していけると思います。
弁護士になるためには、さまざまな方法がありますが、
現在中学生の方が弁護士になるために採る方法としては、
新司法試験を受験されることだと思います。
新司法試験では、多くの方はロースクール(法科大学院)
を卒業することが受験資格となっています。
ロースクールは大学院ですから、そこに入学するには、
大学を卒業したか、それと同程度の学力を有しなければ
なりません。
つまり、弁護士になるためには、ほとんどの方は、
大学に入学し、法科大学院を卒業するという
進路を採られるのです。
ですから、大学に入学するために数学などが必要であれば、
弁護士になるために、数学が必要であるということになります。
しかし、大学に入学するために、かならずしも数学を
必要としない場合もあります。たとえば、私立大学では、
数学を入学試験の受験科目としていない場合もあります。
弁護士を輩出する有力な大学の法学部の入学試験に数学が
入っていない場合もありますので、それをうまくやりすごしている
弁護士さんが絶対にいらっしゃらないといえば嘘になります。
また、弁護士となられた後に数学を使わずに過ごそうと思えば、
不可能ではありません。税理士業務を行うことができるとは、
弁護士法上文言としてありますが、税務訴訟や企業法務・
企業顧問をする上で、数字の扱いは専門家に任せることも
少なくありません。
しかし、もし現在いかれている中学が中高一貫校でなかったりすれば、
高校入学に数学は必要でしょう。
それに、入学する大学が国公立大学であれば、
たいてい数学が必要となるでしょう。
それに、法科大学院の入学には適性試験の受験が必要とされています。
この試験は、論理力や、思考力などを問うものですから、
数学的なものの考え方を身につけておくと、非常に有利となるのです。
数学が絶対に必要であるといえば嘘となりますが、数学が苦手であれば、
弁護士になるために圧倒的に不利となるのは確実です。
弁護士の業務の執行上必要ないといって油断してはいけません。
気をつけてください。

数学必ず使います。弁護士は税理士業務を行うことが出来ると税理士法に書かれています。
数学の知識がないと会社関係の法律業務に支障があります。数学の得意な方が弁護士さんには多いですよ。ほとんどの弁護士さんは、会社の法律顧問や監査役を引き受けていますから。
中学レベルの数学で苦労するようなら弁護士は諦めたほうが良いと思いますよ。
論理的な考え方を訓練するのに数学は最適な科目です。高度な論理的な考察が要求される仕事の代表選手が弁護士です。
barristerさんの気持ちものすごくよくわかります。
私は理系の大学院生で、中学生、高校生のころは国語と英語が大嫌いで、
本当に勉強するのがいやでした。絶対将来使わないだろうとも思っていました。
でも、がんばって勉強するしかないですね。
若いうちから妥協するのは本当に損しますよ。
そうしないと大学に入れないわけですから、スタートラインに立つこともできないわけです。
割り切ってやるしかないです。
あんまり言い過ぎると幻滅させてしまいそうですが、学歴はあるに越したことはないです。
自分は高校入試、大学入試とかなりがんばって、成功したほうだと思いますが、
今ではあの時本当にがんばっておいてよかったと思います。
それに社会に出ると、自分の気の進まない仕事もやらざるを得ません。
それは生きるのに必要な給料を稼ぐためであり、自分の評価を高めて、
その後自分の本当にやりたい仕事をやる権利を得るためでもあると思います。
嫌いな科目を勉強するのは、将来仕事に就いたときの練習だと思ってください。
日々討論会に足を運ばれているぐらい、将来の仕事に対して意欲があるのであれば、
嫌いな科目を勉強することぐらい、がんばれると思いますよ!
その科目に足を引っ張られないくらいまででいいので、絶対がんばったほうがいいですよ!