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回答・コメントする(No.10974)
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臨床心理士と、アメリカの大学に進学することについて
[Q] 臨床心理士とアメリカの大学へ進学することについて。
こんにちは。
私は高校1年生で、将来は臨床心理士などカウンセリングをするような仕事に就きたいと考えています。
しかし、日本の心理学はとても遅れていること、異文化に触れられること、などを考えたとき、高校卒業後はアメリカの大学へ進学して、アメリカで心理学を学んだ方が、臨床心理士となったときの力になるのではないか、と考えました。
今のところ、カウンセリングは日本でやりたいと考えています。
そこで、質問なのですが、
①アメリカの大学に進学し、それから日本の大学院(臨床心理士の資格が取れるところ)に進学することは難しいですか?
また、それにメリットはありますか?
②アメリカの大学・大学院に進学した場合、アメリカでとった資格というのは、日本でどれほど通じますか? どの州のどの資格なら通用する、というようなことがあればそれも教えてほしいです。
また、日本に帰国して(カウンセリングをするような職業に)就職することはできますか?
(希望を言えば、帰国後はすぐに就職したいです…)
アメリカで就職する、という方法も、日本の大学で学ぶ、という方法も、精神科医になる、という方法も、考えていないことはありません。
ですので、臨床心理士とアメリカへの留学について、何かご存知のことが少しでもあったら、どんなことでも教えてほしいです!
よろしくおねがいします。
片山さん、ありがとうございます!
なるほど。確かに勉強は当たり前ですね。。
なんか勉強のイメージ変わりました^^
司法関係は、やっぱり興味はあります。
精神保健福祉士の名前は初めて知りましたが、こういう仕事はないのか、気になってたところでした!
色々あげていただきましたが、すっごく大切な仕事だと思います><!
うーーん……、、色んな立場の人を色んな面で支えられればと思いますが、やっぱり全部は出来ませんよね;; 選ぶの辛いです、、
もうやりたいことはたくさんあるので…笑、頑張ってみます^^

おさかなさん、高校生でした、失礼しました。
>医師がカウンセリングを行うこともあるんですね!
主に精神科医・心療内科医は、投薬治療とともにカウンセリングも重要な仕事です。
こうした現場で、心理テストなどのアセスメントや、継続的な心理療法などを医師と一緒にやってゆくのが臨床心理士の重要な仕事の一つだと思います。
ただ、臨床心理士は国家資格化されていないので、その辺がこの仕事の責任と地位をさらに上げてゆくための大事な課題ですね。
>でも、お医者さんってすっごい忙しいと聞いているのですが……
>仕事の傍ら勉強するって、大変…ですよね?;;
診療とともに勉強も医師の大事な仕事ですから、忙しくてもそれは当然です。
私は留学経験はありませんが、経営の仕事をしているので毎年仕事で何回かは海外に行きますよ。
留学ではなくても、海外の研究者や技術者と交流することで充分国際的な視野は保てるのではないでしょうか。右も左もわからない学生の時に海外に行くより、確固とした専門性を持ってから同じ分野の世界の研究者と話し合うことのほうが自分の身に着くことが多い、という考え方もあります。
あと、犯罪心理学についても触れられていましたね。
これは非常に大事な分野ですが、「仕事」として成り立たせるのは狭き門ですね。
法務省の矯正心理専門職というのもあります↓
http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse15.html
実際に犯罪を犯した成人や少年とのかかわりを通じて、犯罪について、矯正について学べる職種だと思います。
ちなみに、医師免許を取って、精神科医として矯正医官として働くという道もあります。私も学生の時に興味を持って、刑務所に面接に行きました。
>それができるかっていうのは、やっぱり就職場所とかに恵まれる必要とかありますか?
>…努力でどうにかなるものなのでしょうか?
世の中で必要とされている分野で、やるべきことをしっかり努力したらたいていのことは叶うと思います。就職は運ではなく実力が勝負です。
>それと、できたら結婚についても助言をお願いします^^;;;
女性の場合、家庭と仕事の両立はなかなか難しい問題です。
やはり、育児などのブランクがあっても一生働くためには、
☆資格を取る
☆公務員になる
のが安全かもしれません。
臨床心理士はいずれ国家資格になると思いますし、これからますますニーズが高まってくる重要な仕事だと思いますが、それ以外にも、
☆保健師・・・行政や産業の分野で、心身の健康に関する相談を受け、一緒に解決をしてゆく仕事があります。児童虐待や男女共同参画など幅広い活躍分野もあります。
☆養護教諭・・・学校で教員やスクールカウンセラーと協調しながら、こどもの心身の健康を守ってゆく仕事。
☆精神保健福祉士・・・精神障害者の保健および福祉に関する専門的知識・技術をもって、精神障害の医療を受け、又は社会復帰促進施設を利用している精神障害者の相談に応じ、援助を行う仕事。
☆地方公務員・・・さまざまな問題をかかえた市民の相談に乗り、解決法を探ってゆくのも大事な仕事の一つです。
なども調べてみられたらいかがでしょうか。
あとは、精神科医、心療内科医も含めて。
私が医療系の人間なもので、ちょっとそっちに偏ってしまってすみません。
仕事について、自分の人生について考えること、それに向かって努力すること、どちらも大事です。
頑張ってください♪
片山さん、回答ありがとうございます。
医師がカウンセリングを行うこともあるんですね!
でも、お医者さんってすっごい忙しいと聞いているのですが……
仕事の傍ら勉強するって、大変…ですよね?;;
それに、留学なんてもっと大変なんじゃ…?
もし、私も仕事の傍ら勉強することが出来て、留学するような準備(時間とお金)も出来て、臨床心理士の資格がとれてしかもカウンセリングが出来たら……、、それは夢のような話です>< それが出来たら、私の望みが全部叶う気がします(結婚以外)!
それができるかっていうのは、やっぱり就職場所とかに恵まれる必要とかありますか?
…努力でどうにかなるものなのでしょうか?
((それと、できたら結婚についても助言をお願いします^^;;;
ちなみに、中学生の表示が直らないのですが、高校生です^^
xiaohuさん、ありがとうございます。
そうですね……ちょっと焦ってるかもしれません。。
実は以前、
「日本では、効果があるのかないのかわからない心理学を専門としている人が多いけど、アメリカやイギリスで進んでるその認知行動療法という治療法はちゃんと効果がある…」
みたいな話を聞いて、このまま日本で心理学を学ぶことに不安を覚えました;;
私には兄が2人いるのですが、どちらも大学時代は何をしているのかわからず…(というか遊びかバイトばかりのように見え…)、そして就職活動(一人はまだ大学生ですが)のときは
「大学で何を学んだんですか?」
というような質問に苦しんでいました。
やっぱり就職って大変ですよね。
このままだと、私もなにをしていたのかわかんないような大学時代になってしまうんじゃないかとか、そのせいで就活のとき苦労するんじゃないかとか、就職してもカウンセリングなんか出来るようになってないんじゃないかとか思い始めました。
なんかできないかなーっって、考えてたら留学っていうをの思いつい(?)て。。
ですが、留学で就職が大変になるのでは仕方ないですよね。
焦らず、留学については大学院卒業後とか…考え直します^^;
結局私の課題は、
①大学で「これをやった」っていうものを作ること
②就職までにカウンセリングが出来るようになること(これは完全を望んでいるわけではないですが、少しでも上達(?)する方法があれば伺いたいです)
③ちゃんと就職できるようになること
です。
本来の質問と違ってしまうのですが、ぜひお話伺いたいので、この課題をこなすにはどうしたらいいか、アドバイスいただけると幸いです><

おさかなさん初めまして。
内科の医師をしている片山と申します。
私自身がもともと精神科医になろうと思っていたのと、仕事でも心理臨床に近いこと(がん患者さんのカウンセリングなど)をやることも多いので、仕事のかたわら勉強して試験を受け、今年から臨床心理士の資格もいただきました。
出身は心理系の大学・大学院ではありませんが、「医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者」にも受験資格がありましたので。
ここまでのやり取りの中でちょっと気になったのですが、「諸外国で教育歴を有し、終了後国内において2年以上の心理臨床経験を有する者」って、結構ハードルが高い気がします。
要はアメリカで大学院まで行って、「Clinical Psychologist」の資格まで取ってきて初めて認められるくらいなんじゃないかと。
アメリカの大学に憧れる方は多いですけど、日本の大学も捨てたもんじゃないですよ。
一生懸命勉強すれば学問はどこまでも奥が深いですし、親身に教えてくれる優秀な先生もたくさんいると思います。
「もう日本では学ぶことがなくなった」と感じてから初めてアメリカなど海外の大学や大学院に行ってもいいと思います。
医師だと、医師免許を取って専門を決めて医師として数年勉強してから、その専門分野で有名な海外の大学に留学するケースは結構あります。
人生長いですし、医療の分野はどの道を選んでも一生が勉強ですから。
長くなってしまってすみません。
中学生ですからまだまだ考える時間はありますよね、よーく考えて悔いのない人生を歩んでくださいね♪

おさかなさんへ
私は中学校と医療機関でカウンセリングに従事しています。
私自身は留学経験はありませんが、身内で、アメリカの大学院で臨床心理学を学んだ心理士がいます。
おさかなさんは、大学からアメリカ留学を考えていらっしゃるようですが、アメリカでどのような心理学を学ぶつもりでいるのでしょうか?
確かにアメリカのほうが進んでいる心理学もあります。
ただ、臨床心理学の学派は多種多様で、そのうち何を研究し、自分の用いる臨床手法とするかによって、どこで学ぶのがベストか変わってきます。
認知行動療法やブリーフセラピーでしたら、アメリカで勉強する意義もあるとは思いますが、精神分析となりますと、必ずしもアメリカに行くのがベストではないと私は思います。
また、日本でしか学べない心理学もあります。
また、アメリカから帰国して臨床経験を積むにしても、現実的には就職先の問題があります。現在、臨床心理系の就職の多くは公務員、あるいは大学院の人脈にたよった、いわゆる「コネ」です。大学や大学院をアメリカで過ごすとなると、この人脈が全くできないことになります。
公立中学校のスクールカウンセラーは臨床心理士の多くがついている職ではありますが、これにつくには多くの自治体でまずは臨床心理士の資格をもっていることが必要になるでしょう。
また、これはあくまで私の印象ですが、臨床心理に従事して、臨床能力の向上のために留学している人の多くは、大学院卒業後、または就職後に自分の専門とする臨床心理学の研究を深めるために留学するケースが多いように思われます。
漠然と「アメリカが進んでいるから」というイメージだけで進学するのはリスクが高いと私は考えます。留学するのならまず、自分がある程度心理学を学び、アメリカでどんな心理学を学ぶか目的を絞っていく必要があると思います。
「諸外国で教育歴を有し、終了後国内において2年以上の心理臨床経験を有する者」…!!
知りませんでした! また考えられる道が増えました……。
ありがとうございます><
私は……
良い治療ができるようになるなら、急がば回ってでもその方法を試したいです。
カウンセリングする人を外国の方に絞る……というのは考えたこともありませんでしたが、確かに日本に来た外国人の方は大変ですよね。大変な人がいるのに、自分に英語力がないことがカウンセリングの妨げになるのは嫌です。
留学にはそういうメリットもあったんですね…。
そして、教育・医療、を考えています。
この2つについては、学校から病院に勤務先を移動している臨床心理士さんがいたりするので、1つに絞る必要はないと思われます。
司法…というよりは、犯罪心理学にも興味はあります。でも、やはり身近でないのでイメージがわきませんし、教育や医療は私自身がお世話になったことのある分野なので、今のところそっちをやりたいと思っています。
また、医療、というと、経済的に安定し、ダブルライセンスが可能な精神科医になるという道も考えなくてはなりません。でも、医師はダブルライセンスがとれるほど楽な仕事ではありませんし、患者さん一人当たりにかけられる時間が限られていて……。。。
……そんな感じでまだまだ道が絞れたわけではありません;;
この夏の間に、できるだけの情報収集をしていきたいと思ってます;;

フリー百科事典「ウキペディア」によると臨床心理士の受験資格の一つに、
諸外国で教育歴を有し、終了後国内において2年以上の心理臨床経験を有する者とあります。
貴方が見つけた方たちはこのコースをたどったのではないでしょうか。
国内で直線的に進むか、急がばまわれとアメリカで学ぶのかは貴方の自由です。
アメリカ留学を優先するなら、将来貴方が従事する仕事を外国人相手に絞れば、限りなく専門性が身につきます。
これからの臨床心理士の皆さんは相手を日本人だと決めつけず、日本に住む外国人の皆さんのために役立つよう英語力とコミュニケーション力を身につけることが必要な時代がくると思います。そう考えると貴方のキャリアプランにも同意できます。
ネットで、そのまま貴方の質問を書き込むと簡単に答えを見つけることができます。
例えば「アメリカの臨床心理士について」や「アメリカの臨床心理士の活動について」
などです。
ところで、貴方は臨床心理士としての活動領域は決めていますか。
教育、医療、福祉、労働、司法・矯正など様々な活動の場があります。
夢を現実にするため、高1なら、目標を明確にして行動することを提案します。
就職に成功するのは準備した人だけです。
ハロワのおやじさん、回答ありがとうございます。
アメリカでは、基本的に働けないこと、大学は卒業が大変なことなどよくわかりました。
留学してもアイデンティティーを失わないように自分を強くもち、たくましく生き抜く力がつけば、カウンセリングにも何か役立つかもしれませんね。
回答を読んでいて、多種多様な常識や価値観に触れることで日本人の良いところがよりよく見えてくるのではないかとも思いました。
そして、確かに、臨床心理士とアメリカ留学を分けて考えれば、資格にとらわれずにすみますね! 目からうろこでした!!
ありがとうございます><
でも、キャリアプランを立てるのは、もう少し資格のことについてわかったらにしたいと思います^^
そこで重ねて質問してしまうことになるのですが……
「アメリカで活躍する臨床心理関連資格保持者」というのは、アメリカで仕事をされている方々ですよね?
私は、できればアメリカよりは日本でカウンセリングがしたいと思っています。
ですので、「アメリカの資格をとって、日本でカウンセリングをしている人」を調べたいのですが、何かご存知の調べ方があったら教えていただけないでしょうか。
私はそういう人をずっと探してたんですが、1、2人しか見つからなくて…orz
検索ワードだけでも教えてくだされば泣いて喜びます><
よろしくお願いしますm(_ _)m

アメリカで働くことは大変困難です。
ここを自分自身で良く調べ今後を考えて欲しいと思います。
アメリカの大学へ進学したいのなら、日本での生活や考え方が世界で通用するとの貴方の中の常識は一旦捨てて下さい。
世界はいま不況の真っただ中です。この様な状況の中では各国政府が考えるのが、自国民の生活を守ること。そして働く場所を確保することです。だから働きに来る一部の専門家を除いて、外国人労働者を制限するのです。
アメリカ大学進学はとても簡単です。でも卒業できるかどうかは全く別問題です。寝る暇もないほど勉強を続けなければ卒業できません。ここが日本の大学との大きな違いです。
大学を選び必要書類を送れば入学許可証が届きます。それを持ってアメリカ入国許可申請書類を在日大使館に送り面接を受けるのです。
申請書類の中に「必ず日本に帰国する。アメリカで働かない」と記載したエッセーが求められます。だからアメリカでは原則働けないのです。
アメリカで活躍する臨床心理関連資格保持者のことはネットで調べられます。
上記を前提とし今後の貴方のキャリアプランを考えて下さい。
質問にある様にいずれ日本に帰国して大学院に進学し臨床心理士になるのなら、
貴方のカウンセリング相手は常識的には日本人でしょう。
日本国内で日本人を深く研究することが将来必ず役に立ちます。
同じ民族、単一で同質の価値観を共用する日本人の良いところを発見して下さい。
決し交わることのないサラダボウル国家と言われるアメリカには世界中から人が移住してきます。多種多様な常識や価値観を持つ人たちと触れ合うことは確かに興味あることかも知れません。でもそんな環境に慣れすぎると自分自身のアイデンティティーを見失うことになるかも知れません。
臨床心理士とアメリカ留学を別々に分けて考えれば将来がより明確になるのではないでしょうか。アメリカ留学を自分探しの機会と考えれば将来が前向きになれます。
英語力だけではなく、たくましく生き抜く力も身につくことでしょう。