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回答・コメントする(No.11054)

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もっと教えて!フォーラム 質問 マスコミに関わる仕事がしたいです

2012/08/22 15:24  エシラさん[高校生・女]

[Q] 2年前からレコーディングエンジニアになりたいと思っていたのですが親の反対により志望を変えざるを得なくなってしまいました。
高校2年生の理系女子です。


向き不向きは置いといて自分がどの分野に興味を惹かれるか考えた結果、テレビ業界でした。


本当は小学4年のときから声優に憧れ続けてきました。
ですがそれも「収入が良くないし安定しない」と言う両親の反対により一時は諦めました。
今は自分で(バイト等で)稼いだお金で、声優の専門学校に通い諦めがつくまでは追い続けようと考えています。


問題は「学校に志望が出せる分野が定まっていないこと」です。
前述した通り私の関心が惹かれるのはマスコミ関係のお仕事です。


ですが私には「理系でマスコミ関係仕事」がいまいち把握しきれません。
最初に記載したように音響関係の仕事では親が納得しないであろうからです。


「親の意見はともかく自分がなりたいなら音響関係でいいじゃないか」と考える方もいらっしゃるでしょうが、私の家はあまり裕福なわけではないので国公立大学に学部があることが最低条件です。学費はもちろん親からの支えがないと進学は出来ません。音響学部のある国公立大学は1校しかないため親が反対する意図も分からなくは無いのです。


だからせめて納得して進学させてもらえる、マスコミ関係の仕事につながる系統の学問が知りたいです。

乱文で申し訳ありません。
でももうすぐ2年生の2学期です。焦っています。

回答よろしくお願いします。

[A.1]

こんにちは。あなたの質問文を読んで思うところを率直に述べます。

1. 質問文を読むと、あなたは当面の自分の進路について
(1)本当の夢は声優になること
(2)次善の将来像として音響エンジニアを目指したい(だから理系を選択したのかな?)
(3)でも今は、マスコミ関係の仕事を探したいが、「理系とマスコミ」というつながりがよく見えない
…ので、ちょっと迷っている。ということなのかな? まずはこの前提で考えてみましょう。

2. あなたが今考えるべきは、声優という夢を追いかけるのか、それとも諦めるかということではないかな? と私は思います。音響エンジニアかマスコミか、という選択にどんなに悩んでも、あなたのいちばん大切な夢には届きません。

3. 他の学業をしながら声優のレッスンをして、めでたく声優になった方は、確かにおられます。ただし、それはごく少数です。有り体に言うと、その方々は皆さんとても才能に恵まれています。
私は、あなたにその才能があるかどうか全く分からないのですが、あなたは自分自身にそれだけの素質があると自信を持って言えますか? また、その素質を伸ばすために、「今」何か努力をしていますか?
もしあなたに自信がない、それでも声優になりたい、と思うなら、ダブルスクールなんて甘い考えは捨てた方がいいでしょう。あなたにそれなりの自信があるなら、ダブルスクールも選択肢の一つかもしれません。

4. あなたが声優レッスンとのダブルスクールを目指すなら、あなたにもっとも必要とされるのは体力です。今からでもいいから、体を鍛えてください。
声優というお仕事はかなりの部分まで肉体労働なので、レッスンの多くはいわゆる体育会系です。体を鍛えないと、いい声は出せません。音響エンジニアなんて、駆け出しの頃は完全に肉体労働です。長さ20mのケーブル(プロ用のケーブルは送電線並みに重いです)を何本も抱えることを想像してください。また、どんな分野でも、理系の学業は体力勝負の一面があります(実験のために2日徹夜なんて、学生であっても普通にありえます)。
声優のレッスンを受けて、それなりに理系としての学業をして、その合間に(声優のレッスン費用を稼げる程度に)アルバイトをする。全部真面目にやろうとすれば、1年で体が壊れます。
そこまで無茶をするほど、あなたにとって声優という夢は大切ですか?

5. もちろん、「無茶をする」というのは若者に許される最大の特権です。あなたがやりたいと思うなら、たとえご両親にどれだけ反対されようとも、思う存分やればいい。もし万一上手くいかなくても、他の道をやり直すことは、あなたがそう願う限り、いつでも何度でも可能です。
でも、最初の一歩を歩むときには、勇気と覚悟が必要です。今のあなたが問うべきことは、自分にその勇気と覚悟があるかどうか、あなた自身をよく見つめることだと、私は思います。今のあなたには、失礼ながらまだ何も見えていないように感じます。

昔、一世を風靡したTVアニメで、主人公の中学生は「逃げちゃダメだ…」と何十回もつぶやいていました。また、他の劇場アニメでは、あなたと同じように悩む娘に、父親が「自分の好きなようにすればよい。でも、人と違う人生を歩むなら、どんな結果になっても自分で受け止めないといけない」とアドバイスしていました。
あなたはこれらのアニメを観たことがあるのかな? もしそうなら、この場面であなたがどうするか、よく考えてほしい。それを、今のあなたに置き換えることで、あなたがとるべき選択のヒントになると、私は思います。