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回答・コメントする(No.11395)
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舞妓さん・芸妓さん
[Q] こんにちは!
私は京都で舞妓さんになりたいと思っています。中学3年です。
このことは、両親にも何回か話しているのですが、もちろん反対されています。
母は、「舞妓は水商売、娘に「キャバになりたい」といわれて認めることはできないのといっしょ」といっていて、
父には、「舞妓は伝統芸能ではなく水商売、若いころはいいけど年を取ったらどう食っていくのか、目先の幸せだけを考えるな」とか「もっと安定した職に就け」というような内容のことを言われています。
また、「なぜ女はそういう発想がでるのか」というようなことも言われました。
舞妓や芸妓になったひとに未来はないのでしょうか。
舞妓や芸妓はそんなに軽蔑されるような職業なのでしょうか。
ご意見お待ちしています。
はんがんさん
貴重なコメント、ありがとうございます。
両親は私の何倍も生きてる分、私よりは世界をしっているんだろなと思います。
それでも、両親がしっている世界はほんの一部だと思います。
舞妓になる、ということは「花街」に入るということなんですね。
考え方が少し変わりました。
ここまで書いておいてなにをいいたかったのかよくわからないんですけど、
やっぱり私は舞妓になりたいです。
できることから実行していこうと思います。

こんにちは。あなたのご両親がおっしゃるほど、芸妓さんの商売は水商売というわけではありませんが、ご両親が心配されるのはたいへんごもっともだと思います(ちなみに、舞妓という呼び名は芸妓さんの見習いという意味だと記憶しています)。要するに、あなたが花街の世界で生きるということに、どれくらい覚悟を持っているかという点を、ご両親はお話ししたいんじゃないでしょうか?
確か、京都で舞妓を目指すなら、原則は中学卒業後すぐに住み込みの修行を始めることになるはずです。プライバシーはないと思ってください。最近まで個人の携帯電話は所有禁止だったはずですが、今はどうかな? 厳しい修行を経て、順調に行けば、舞妓を経て二十歳ぐらいで芸妓さんになりますが、「年季」という仕組みがあり、25歳ぐらいまでは事実上お給料をもらうことができません(また、仕事を辞めることが許されません)。古典落語で時々「年季明け」という言葉が出てきますが、花街の世界では今でも現役です。
また、芸妓さんの世界は、身分の上下関係が実に厳しいところです。あなたの学校にも体育系のクラブ活動があって、そこではそれなりに「先輩」「後輩」の関係があるはずですが、もしあなたが「あんなの面倒」と少しでも思うなら、舞妓/芸妓になるのは避けた方がいいでしょう。
→なんだか厳しい話が多いですが、そういう厳しさがあるからこそ、花街という世界が成り立っていることを、あなたにも知ってもらいたいと、私は思います。
もちろん、若いあなたが、「そんなことは知っているから、それでも舞妓になりたい」と思ってチャレンジするなら、それは大いに結構です。どうやってご両親を説得するか、よく考えてみましょう=それができないようでは、舞妓になんかとてもなれません、マジで。
ただ、途中で人生をやり直したいと思ったとき、あなたは「中卒」でしかありません(舞妓にすらなれずに花街を去っていく女の子の方が多いそうです)。そういう事もふまえて、人生の選択をしてください。