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回答・コメントする(No.11820)
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海外でパン屋になるのに高校に行く必要があるのか?
[Q] 中学二年生の13歳です。
僕は中学高校を卒業したら高校へは行かず海外でパン屋になろうと思っています。しかし
二年生ということで最近親からも先生からも受験のことを言われます。
でも、僕の担任は少し変わっていてとても先生の気持ちになって考えてくれるんので、高校なんか行かないで、早く海外行けと言ってくれます。
でも、他の先生は行けとしか言わないし、うちの兄弟は皆優秀なので親も高校へ行けと言います。
僕は高校へ行かなくてはいけないのでしょうか?
海外でパン屋になることは真剣に考えています。

今から夢が確固たるものなんて素晴らしいですね。
ですがさすが中学生、可能性の想定があまりにもお粗末です。
仮に首尾良く海外でパン修行ができたとしましょう。
でもその直後、事故で手を失ってしまったら?
手を失った以上もうパン職人の道には進めません。
すると別の仕事を考える事になりますが
「パン職人はダメでもパン職人を雇って経営者になろう」と思い立った場合
はいこの時点でもう中卒じゃ話が難しくなるわけです。
企業には出資者の出資が必要ですが、
出資者だって大金をどうにかこうにかでひねり出すわけなのですら
そうなるとまず見るのは「金をドブに捨てない頭の良さ=学歴」なんですよ。
他の仕事はもっと難しく、大概の仕事は高卒が最低条件、
中卒OKの仕事は肉体労働メインで手の無い人には縁の無いもの。
こういう事を想定した上で臨むならともかく
想定もせずただただ「中卒で修行したい」の一点張りじゃ
大人は説得できませんよ。

あなたの「海外でパン屋をやりたい、パン屋になりたい」という夢・目標は素晴らしいことです。
あなたがあきらめない限り、必ず実現できます。
もちろん、必ずしも、高校へ行く必要はありません。
「パン屋になる」ということと、高校や学校へ行くということとは全く別のことです。
高校へ行かなくてもパン屋になれます。
しかし、中学校を卒業したら、高校へ行かずに海外へ飛び出しパン屋になろう、というのは無謀なプランです。
今のあなたは、どれだけの困難が待ち受けているのか、それすら想像できないのではないですか?
まず、日本でパン屋さんを始めることが想像できますか?
どこかのパン屋さんのアルバイトで雇ってもらってパン作りを経験しよう、ということですか?
中卒でも入学できるパン作りの専門学校でも探しますか?
(そんな専門学校があるか、私も知りません。)
フランスをイメージしているようですが、欧米であればなおさら、言語の壁、人種の壁(日本人であっても差別的な空気があります)があって、普通の生活もままなりません。
「パン屋になる」という夢を実現するまでのロードマップが見えていない、できていないのであれば、それができる人間になるまで、当たり前の勉強はしておくほうがいいです。
どんなパン屋になりたいのか。
パン屋になって何を成し遂げたいのか。
クールジャパンの潮流に乗って、日本流のパンをフランスで展開することもあるでしょう。
フランスパンの本場であるフランスでパン作りを修業して日本に紹介したい、とか。
あなたの質問からは、たくさんの甘えが見えます。
想像ですが、たとえば、期待されているレベルの学校に入れそうにないから、と逃げていたりしてませんか?
あなたが本気であればあるほど、高校で学べる程度のことはよく勉強してからのほうがいいです。
フランスという国のこと、地理や歴史のこと、パンについてのこと、食品については生物や化学の知識もあったほうがいい。
食の文化は、小説や映画・ドラマの中でもたくさん語られています。国語の分野ですね。
材料の配分を考えたり理解したりするのは、物理や数学の知識もあるといいのでは。
あなたの本気度を態度で伝えるということは、上記のようなことをよく勉強することです。
もちろん中学生の今のうちから勉強することはできます。
フランス語を勉強している、というのもいいですね。
でもきっと、中学を卒業するまででは、時間が足りない過ぎるでしょう。
繰り返しますが、必ずしも高校で学ぶ必要はないので高校へ行くことが必須ではありません。
しかし、他の場所で学ぶのは大変困難なので、高校へ行って学ぶのが良いと思います。
あなたの夢の実現を応援する立場から、助言します。

こんばんは。市紀です。
まず、貴方は焦っています。
そこはわかりますか?
「なぜ高校をでなければいけないのか?」
そんなの中学生のあなたに理解できるようになんて難しくて説明が長くて意味不明な言葉になりますし、
パン屋をやりたい今のあなたに、何を言っても聞く耳があるのか分かりません。
ホントなら大学まで行って欲しいです。
できるなら大学院です。
大学まで行って、その後に、「パンを焼く」という選択筋は貴方にないのでしょうか?
なぜ、日本のパン屋ではなく、海外でやりたいのでしょう?
カッコイイからですか?
ただ、なぜかよくわからないまま、それを言ったが故に、「取り消しができない状況」を自分でまねいてしまっているのでしょうか?
私の疑問は尽きません。
パン屋だけだと、少なすぎるのです。
人生、実際歩んでみると、保険をかけなければいけないことは沢山あります。
第二志望というやつです。
高校だって、第一志望と第二志望があるでしょう?
人生だって同じです。
貴方はパン屋が失敗したら、何をするつもりなのでしょう?
死ぬ気ですか?
それも悪くはないですが、世の中は失敗した人たちでもうイッパイイッパイなんです。
高校を出て就職したとしても、自分に合わなくて、辞めてしまう人なんて大勢います。
「中学生」というあなたには、理解できない世の中の仕組みが沢山あります。
理解不能なことが沢山ありますし、ここで教えるのもかなり困難です。
先生が夢の後押しをしているからといって、それが正しい道だとは決して思わないでください。
誰かに応援されると嬉しいですし、正しいのだと思ってしまうかもしれません。
私だって、先生から、プログラミングの発注を受けたときには嬉しかったです。
先生から認められているのだという自負がありました。しかし、25歳の私に辛い出来事が起きました。
病気ってやつです。これは大きなターニングポイントになりました。
人生の転機というやつです。
もし、パンを焼くことが好きなら、好きでもいいです。
しかし、世の中、パンのことだけじゃないでしょう?
フランス語を覚えるんだって、フランスの事情やニュースを知らなければ、フランスではやってけないでしょう?
恋人ができたとします。
毎日パンのことばかり話していたら、絶対捨てられます。
それはわかりますよね。
夢が甘いとかぬるいとか、この際置いておきましょう。
人生は長いんです。そして、短いとも言えます。
生きている間にはターニングポイントというのが沢山でてくるのです。
死んだらそこでゲームオーバーですが、なかなか人は死にません。
私もどん底を味わいましたが、そんなに悪いものでもありませんでした。
とりあえず、死ぬのだけはやめてくださいね。
もう、世の中は自殺者が多すぎてあまりにも問題すぎますから。
貴方については、ツッコミどころが満載なのですが、文字数の関係上、このくらいで終わりにします。
まず、甘いとか辛いとか、そういうのは、「頑張ってるんだけど、なぜか上手くいかないんだ。努力が足りないのかな?」などと言い訳のターゲットになるだけです。
自分の責任は、自分しか背負えません。
やるのはあなたです。それはよく理解してください。
以上
回答ありがとうございます。
自分でもこの夢がどれだけ甘くないかわかっているし、
フランス語の勉強も少しずつ始めています。
親にも自分がどれだけ本気かを態度で伝えて、応援してもらえるようにしたいです。
そして10年後でも20年後でも30年後でも時間が経とうと必ず世界を代表するパン屋になり、応援してくれた両親や周りの人たちに恩返ししたいと思います。

こんにちは。海外でパン屋になるという夢、元気があっていいですね。個人的にはドイツの超酸っぱくて歯ごたえありすぎるライ麦パンをぜひ作ってほしい。
ところで、あなたが考えていることに対して、正解はどこにもありません。おそらく、どんな選択をしても、あなたが自分の夢をかなえるorうまくいかないことは、等しく起こりうるからです。
あなたが自分の進路を考える時にポイントとなりそうなことを簡単に紹介しておきます。よかったら参考にしてください。
1.もし、万一、あなたのチャレンジが上手くいかなかった時、何が原因であっても、あなたはそれを決して他人のせいにしない覚悟がありますか?
2.あなたにそれだけの自信と覚悟があるなら、いつでも海外に行って修行をすればいいと思います。ただし、いくつか条件があります。
(1)恐らくあなたは欧米でパン修行したいと思っているのでしょうが、これらの国々は、日本よりも子供に「はるかに厳しい」です。というか、日本が甘すぎるというのが正しいのかな? もちろん、年相応の子供として扱ってくれますが、その一方で一人の人間としてあなたが行動することを強く求められます。
(2)その国の言葉はちゃんと勉強しましょう。あなたを教えてくれる方に「私は○○語を話せないから、日本語で教えて」とは言えません。少なくとも、今のあなたはもう少し日本語を勉強した方がいい…自分の国の言葉を上手く操れない人に外国語を話せといっても、なかなか難しい。
(3)なんだかんだ言っても、今のあなたが海外で修行するお金を出してくれるのは保護者の方です。どうやってそれを認めてもらえるかは、あなた自身が考えないといけません。また、それができるぐらいでないと海外生活で困ります。
3.あなたが生まれるずっと前に、「耳をすませば」というスタジオジブリ製作の長編アニメが公開されました。時々テレビでもやっていますが、あなたは観たことがありますか?
この作品で登場する男子中学生が、まさに今のあなたと同じような希望を持っていました(ただし、学びたいのはパンではなくバイオリン作り)。彼は自分の夢をかなえるためにいろいろ努力をするのですが、その善し悪しはともかく、彼がどのように自分の夢に向き合っていたのか、機会があれば一度作品を観て考えてみてほしいと思います。
もちろん、現実はアニメの世界とは違うし、アニメの展開は「上手くできすぎ」だってことは百も承知です。大切なことは、夢はそれを夢見るだけでは決して実現しないということを、この作品はしっかり描いていたという点です。
あなたが自分の夢をかなえるために今できることは何だろう。そもそも自分の夢をかなえるってどういう意味なんだろう。そういう事を考えるとき、私たち大人が偉そうに書き散らすよりもはるかにたくさんのことを、この作品はあなたに教えてくれる。私は、そう信じています。