HOME > もっと教えて!フォーラム > 生命を扱う「医療・福祉」の仕事 > 回答・コメントする(No.11888)
もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.11888)
-
いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
-
回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
フライトドクターになるには…
[Q] 私は現在高校1年生です。
高校に入ってから模試や実力テストなど、たくさんのテストを受けましたが、どのテストの結果を見ても私は文系の頭でした。
さらに、模試ではいい点を取れる文系でさえ、定期テストだとお世辞にもいい点だとはとても言えないような点数です。
そんな私ですが、理系を選択しました。
前置きが長くなり申し訳ありません。
ここから本題なのですが、
1,理系に苦手意識を持っている私でも、理系に興味があり理系の勉強をするのが好きであれば、努力次第で医師にもなることはできますか。
2,フライトドクターになるためには、高校卒業後どういう道をたどればよいのでしょうか。
3,フライトドクターはフライトの日以外はどこで働いているのでしょうか。
4,フライトドクターに必要とされることは何でしょうか。
以上のことに答えていただけると嬉しいです。
できれば2の質問には詳しい回答をお願いしたいです。
(例…大学で医学部に入った場合に何を専門にすればいいのか,何の国家試験を受ければいいのか…など)
長文失礼しました。
回答よろしくお願いします。
もべりさん
詳しい回答ありがとうございます。
フライトドクターになりたいという気持ちをしっかり持つことが大切だと改めて感じました。
苦手な理系も、今はとにかく基礎と基本を徹底していきたいと思います。
大学受験で狭き門をくぐることができるような、努力をしていきたいです。
本当にありがとうございました。
DA.Iさん
そうですね…とにかく今は勉強をがんばります。
やはり自分で考えてみるのも大切ですよね。
回答ありがとうございました。

香nonさんだけでなく、ほかのフライトドクターを希望されている方も見ているので回答します
私は現在救命センターで勤務し、実際に航空搬送・処置を行ったりもしています。
まず、一つずつ質問にお答えいたします
1.2.医師になるのに理科が苦手で大丈夫か、受験できるかというご質問ですね
医師になるのに理科、ことさら自然科学に興味をもつことは大事なことです。
医師になることにどのような魅力があるかはいろいろなサイトやドラマでも見ている通りだと思います(多少脚色があっても)。
勉強に関しては、どのレスにも書いてあることだと思うのですが、現実問題として日本で医師免許をとるのには日本の医学部を卒業することが大前提であるために、医学部という狭き門を争って頑張っている人が何万人もいるのが現状です。ですから、理科をできないで医学部に入るという大学は現実的にありません。ただ、実際に受ける試験はほとんどの大学で特別難しい問題を解けというわけでなく、センター試験のような教科書にあるような均一化された問題を間違えることなく解答することを大学は求めているのだと思います。ただ、大学入試に必要な知識量はほとんどの高校生にとって高校入試と違って多いので、高校入試と同じと勘違いして勉強に費やす時間や質を同じにしてしまうかもしれません。
工業高校や商業高校卒業、また、高校に入らないで大検で入学して教授になるひとも少なからずいるのも事実です。医師になりたいという情熱を励みに長い受験勉強を頑張ってください。頑張った人には必ず自分に報いが帰ってきます。
フライトドクターになるには・・・ですが、どの医学生も同じ勉強をします。基本的には医学部を6年間卒業後、みな共通した医師国家試験を受験し合格通知証書をもらわなくては医師になれないからです。特別フライトドクターとしての医学部での勉強は一切ありません。合格した後、医籍登録し、初期臨床研修医を2年行います。(指定研修病院のどこで行っても可能)その後、医師3年目から後期研修(いわゆる入局)になるわけですが、この時点で実際にフライトドクターが多く運用されている病院を選択して研修するという次第になります。具体的には日本航空医療学会などに所属するような施設で救命センターをもっている病院が主なところです。ttp://square.umin.ac.jp/jsas/index.html。いまのところはこのような一学会や施設などが航空医療に関する教育を行っています。ルール整備もこれからといったところですから香nonさんが医師になるころには制度が厳しくなっているかもしれません。
このほか、稀ですが僕の知り合いで実際にパイロットとして操縦したいと言って、アメリカでパイロットの養成学校に通ってアメリカンエアラインでパイロットとして働いている医師もいます。1500万円/3年の期間がかかるようです。(日本ではお抱えパイロットを養成するようなので、外国籍のパイロットとならざるえなかったとぼやいていました)蛇足でした。
3.非番の日は何をしていますか?という質問ですね?
非番の日は多くが病棟勤務を行っています。
たいていの病院が入院患者を抱えて治療している間の外来患者としてヘリ搬送を受け入れているのが現状で、ヘリ搬送された入院患者のほか、救急車で搬送された患者の集中治療管理も行っています。一般病院では各担当科の病棟や外来当番を任されて治療を分担して行っています。
病院によっては救急医以外の外科やその他の科の先生が乗る場合がありますが、実際に見学に行ってみないとその勤務体系は理解できませんのでまちまちです。
4フライトドクターに必要とされるのは・・・
一番はやる気だと思います。助けてあげたい気持ちが、率先して治療に直結するのがフライトドクター。ドラマになるくらい怖い思いもするけれど、やりきった達成感は何ものにも代えられないと思います。
細かいことに関しては『ドクターヘリ事業』『厚労省』などのキーワードでgoogle検索すると業務内容がなんとなく理解できると思います。『ドクターヘリ』『ブログ』などで各救命センターのドクターヘリなどの日常が記載されています。
これ以上の詳細は医師になって、それでもフライトドクターになりたいと思い続けることができたら一緒に働きましょう。
ありがとうございました。