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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.12034)

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もっと教えて!フォーラム 質問 声楽家になって海外で活躍するには?

[Q] 私は将来声楽家になって将来活躍したいです。
そのためにどんな大学に行けばいいか、どのくらいの歌唱力が必要か教えて下さい。
声楽は習っていて一応下手ではないと思います。
劇団四季に入るのも一応視野に入れてます。

[A.4]

ありがとうございます。オペラ鑑賞、してみたいと思います。
本当にありがとうございました。また、是非相談させてください。


[A.3]

こんにちは。追加で質問いただいているようなので、簡単にコメントします。

1.たぶん、一番大事なのは、健康な身体作りに励むことでしょう。当たり前すぎることなのですが、日本はここが一番おろそかです。

2.機会があれば、お金の許す範囲で実際のステージを鑑賞しましょう。日本で声楽に関するステージは東京に集中しているので、あなたがその他の地域にお住まいならちょっと大変かもしれない。だけど、地味ながら日本在住の声楽家のコンサートは地方でもありますので、こまめにチェックしましょう。

3.あなたは最近胸がときめいたり、逆にどうしようもないほど腹が立ったりするようなことがありますか?
声楽(音楽)で表現されるのは、宇宙の神秘や神への信仰だけではなく、むしろ人間のむき出しの感情であることが多いです。オペラのあらすじなんて、一言でまとめるとどれも「男と女の愛欲」の変奏曲にすぎません(なんのこっちゃ)。よく「喜怒哀楽」といいますが、リアルでのそんな経験をあなたにはたくさんしてほしい。
要するに、中学生の今をめいいっぱい生きてください。いつも同じ言い回しなのですが、友達と笑い合ったりたまにはケンカもしたり、ちょっと気になる男の子の話で盛り上がったり、クラブ活動に夢中になったり…そういう経験をたくさんすることが、あなたが将来声楽家になった時に、何よりも大切なことになると、私は思います。


[A.2]

ありがとうございます。私ソプラノです。さらに練習に励まなければと思いました。
今中学1年の私に出来ることは練習以外に何かありますか。教えてください。


[A.1]

こんにちは。あなたはいわゆるクラシック音楽の声楽家になることを望んでいる、という理解でいいですか? そういう仕事に就いているわけではありませんが、参考までにコメントしておきます。

1.クラシックでの声楽は、大きく「リート」と「オペラ」の2部門に分かれます。大半の声楽家はどちらか一方を活動の中心にしています。あなたはどちらが希望でしょうか? どちらを重きにするかによって、なすべきことがけっこう違います。

2.日本人で、少数のオペラ歌手は海外でも活躍しています…ウィーンやロンドンなどでソリストとして活躍する方もいます。リートになるとさらに少なくて、現在海外でも広く認められている方は両手で数えられるぐらいです。
日本では声楽への関心が低いもあって、日本国内でプロの声楽家として生活できる人はごく少数、オペラとリートを合計しても千人に満たないはずです。正直に言ってたいへん厳しい世界です。

3.あなたの声はソプラノ/アルトどちらでしょう。例えばソプラノの場合、高音部譜表の下のAから上2加線のCまでは「ごく普通に」発声できるぐらいでないと、世界相手では土俵に乗れません。
中学生のあなたはまだクラシックの発声法に耐えるだけの身体が出来上がっていません。無理に声を出そうとすると、身体が壊れてしまうことがありますので、声楽の先生によく基礎を教わって、無理のない発声を心がけてください。
なお、日本では事実上音楽大学の声楽課程を卒業することが、プロとしての最低条件です。また、語学として、英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語+できればロシア語までは、少なくとも正しい発音ができることが求められます。
声楽は、音楽の中でもひときわお金がかかる分野なので、金銭的な負担をどうするか、という現実的な問題があります。ここではこれ以上触れません。

4.女性の場合、声楽家になるイコール「ダイエット」とは無縁の生活を送る、ということを一度は考慮しておく必要があるでしょう(特にオペラ歌手はその傾向が強い)。とにかく、声楽家は体力勝負です。全身を共鳴箱にするのですから、それを支えるための身体を作らないといけません。
あなたのような質問があるたびに紹介するエピソードですが、日本を代表する少女漫画家が、自分もオペラの舞台に立ちたいと願って、40歳を過ぎてから音楽大学受験をはじめました。最初のレッスンで先生がおっしゃったのが
「○○さんは、受験するまでに最低20kgは太らないといけません」
この漫画家さんのすごいところは、本当に1年間で20kg近く体重を増やしたということでしょう。その甲斐あってか無事音大に合格・卒業して、夢のオペラの舞台にも立つことができました。
女性に体重を伺うのは失礼ですが、あなたが「今から20kg増えないとダメ」といわれたら、それだけ太るだけの覚悟があるかどうか、ちょっとだけ考えてみてください。