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回答・コメントする(No.12036)

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もっと教えて!フォーラム 質問 文系の大学卒の人間が宇宙に関する職業に就職できるの?

[Q] 私は今年文系の大学に入学しました。

元々、宇宙や星に感心はあったのですがそれは興味止まりでしたが最近それに関する職業に就きたいと考えるようになりました。

ですがやはりそのような分野は理系の大学でないとダメなのか、文系の私には無理なのかと疑問に思い質問しました。

文系の私には宇宙に関する職業に就けるのでしょうか?
また、就くならどのようなことを勉強して何の資格を取得すればいいでしょうか?

回答してくださるとありがたいですm(_ _)m

[A.4]

はんがんさん、いとてつさん、ハロワのおじさん、お礼のコメントが遅れて申し訳ありません。回答していただきありがとうございます。
どのコメントの内容もとても参考になることばかりでした。
まだ大学1年だからという考えではいけないですね!
これらまだ時間があるので、直接地元のプラネタリウムに行って話を聞いたり、大学の図書館で宇宙についての本を借りて知識を増やそうと思います!


[A.3]

こんにちは。本職の方にご回答いただけると、同じ社会人の視点で見てもたいへん興味深い+有意義ですね(必要かつ適度に「温かい」視点なのがさすがです)。質問者さんは大いに参考にされるべきでしょう。
そういう優れた回答の後に言を連ねるのはたいへん気が引けるのですが、こういう考え方もあるよ、という例を示します。

天文学を支える立場としての仕事であれば、あなたが感じているより、もう少し敷居が低いかもしれません。俗に言うモノ作りの分野では、純粋な技術/エンジニアだけではなく、「営業」や「企画」というセクションもそれなりに大きな役割を占めています。
日本の宇宙開発を支えているのは、何も世界的な大企業だけではありません。そこらの町工場と全然変わらない零細企業が、実はロケットの運用に絶対欠かせない部品を供給している、という例は意外と多いのです。それだけの可能性を持ちながらも、中小企業という理由だけで人材の確保に苦労するケースも、これまた多くあります。
そういう企業に巡り会って、あなたが働けると感じる場所であれば、いわゆる文系であっても、宇宙開発と関係のあるお仕事をすることは十分可能です。もちろんそれなりに勉強しないだめですが、それだけの価値はあります。
もちろん、大企業に勤務してもそういう経験は可能ですし、より大きな働きをすることも可能です。ただ、規模が大きくなるほど、人事異動というものがあって、一つのセクションに長くとどまることが難しい、ということは意識していいでしょう。

私事に渡りますが、私個人は、ずっと昔にひょんなことから、ハワイにある「すばる望遠鏡」の製作に関わるある出来事に1ヶ月携わることになりました。製作スタッフでもないのに、完成前のあの望遠鏡のあんな所に立ち入ったのは、世界中でも恐らく私一人しかいない、かもしれない。おかげ様で、ある特定部分の仕組みについては某未来館の説明員の方にレクチャーできるぐらい、今でも詳しいです。「この部分の鉄板は、厚さが△△mmしかないので…」なんて話なら30分はできます(えへん!)。
別に宇宙の仕事をしたいと願ったわけではないし、関係した期間も僅か1ヶ月だけです(そういう会社でもありませんし)。だけど当時はやっぱり面白かったし、約20年経った今でもあれはいい仕事だったと思います。
…ここで私の経験を自慢したいわけじゃない。要は、あなたが思っている以上に、「宇宙」という場所あるいはコトは、私たちのずっと身近にあるということを、ぜひ気づいてほしいのです。もちろん、国立天文台に就職できれば満天、じゃなくて満点でしょうが、それだけが選択肢ではないかもしれない。そんな視点も一度は持ってみて、決して損はしないと思います。


[A.2]

なっちゃんさん、こんにちは。

国立天文台に勤めている、技術職員です。
もちろん、天文台にも事務担当で働いている方もたくさんいます。なので、そういう方面を目指すというのもありかと思います。国立天文台の場合、「関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験」というのを受けて事務職員になります。
天文台の人の例はありませんが、
http://ssj.adm.u-tokyo.ac.jp/employee/
あたりが参考になるかと思います。

他にはプラネタリウムの解説員というのもあるかもしれないですね。大学でとれる学芸員資格が必要、としているところが多いかと思います。でも、資格を持っている人はたくさんいて、職は少なく、資格があればなれるというものではありません。各地の科学館は地方自治体が持っていることが多く、そこでの試験を受けて入ることになる場合が多いです。が、プラネタリウム・科学館の学芸員として配属になるには、その職種が指定された募集枠がある時でないと難しいと思います。その職の数も少ないので1ヵ所の科学館で言えば、10~20年に一度、ということになります。なので、情報集めが重要です。その意味では各地の科学館で、まずボランティアとして活動を始めてみるのはどうでしょう。プラネどうしは情報交換もあるので、あそこの館では来年ぐらい募集がありそう、というのを、そこの科学館の職員の方に教えてもらえるかもしれません。ただ、最近は指定管理者制度といって、役所が民間企業に5年くらいの期間を決めて、運営をさせるということも多くなっています。この場合、その民間企業がプラネタリウムの解説員などを募集することになりますが、正社員ではなく、5年なら5年の年限付きの契約社員となることがほとんどと思います。将来にわたってそういう形で働くのでいいかどうか、ということも考えることが必要になるかもしれません。

研究職、技術職は文系では難しいかもしれません。でも、例えば放送大学で関連の授業を受けるなどして勉強し、将来、理系の大学院修士課程に行くようなことができれば、その可能性も出てくるかもしれませんね。


[A.1]

あなたの強みを活かせる宇宙に関する仕事は何でしょうか?

チャレンジしたい仕事が見つかったら、それを実現するためにより具体的に考え行動しなければなりません。就職に勝つのは力のある人ではなく準備した人です。

具体的な行動を提案します。

ー宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新卒採用情報を確認し将来に備えること。
技術系と事務系それぞれの募集要項をチェックして下さい。

ー宇宙に関係する日本企業一覧をチェックして下さい。
ここにもあなたがチャレンジ出来る企業があるのです。各企業の採用情報が役立ちます。

ー将来、宇宙飛行士を目指すのなら日本人宇宙飛行士一覧を参照すると良いでしょう。
それぞれのプロフィールから出身大学と学部が分かります。

ー関心があるのなら天文台職員もキーワード検索して下さい。

ここまでなら誰でも出来る事です。
でもここから先が重要です。
就職活動の準備を誰よりも早く始めなければなりません。

これはネットで調べたり就活本を読むのではなくキャリアカウンセラーなどの専門家に直接相談することが有効です。具体的には公的機関を利用することお勧めします。

東京の西新宿に大学生就職支援のための公共職業安定所があります。ワンストップで全てのサービスが受けられます。面接指導やエントリーシートの書き方などありきたりなものだけでなく、あなたに必要な初対面の大人たち(面接官)に会った瞬間に好印象を与える方法などを伝授するセミナーなどが将来に役立つことになると思います。あなたの強みを知るためにも職業適性検査も役立つことでしょう。

全国各地で同様のサービスが提供されています。是非利用して下さい。
念のためにお伝えしますが「無料」です。

文系理系に関わらず採否を分けるのは「熱意」です。
何事もやれば出来るのです。
その背中を押すのが私たちキャリアカウンセラーの仕事です。