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回答・コメントする(No.12218)

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もっと教えて!フォーラム 質問 将来、会社をたてたいと思っています。

2015/02/26 08:59  ポポさん[中学生・男]

[Q]  中学生二年生です。

 僕は将来、生活雑貨店を開業したいと思っています。そこで質問です。

・会社をたてるのにお金はどれくらいかかりますか

・商品はどうやって製作していくのでしょうか

・大学はどんな学科(学部?)に行くのがいいでしょうか

 
 どうかお願いします...

[A.3]

ポポさん

はじめまして、corongooといいます

業種は違いますが、自分で会社を創りましたので何かしらのアドバイスになればと思いコメントします
(3人で創業しましたが、6年がたち社員は50名になりました)

他の方もコメントしてくださっていますが、大切な資源に『ヒト・モノ・カネ・情報』があります


ヒトについて
人は一人では生きてはいけません。一人でできることは限られています。
どんなことでも自分自身で責任をもってやり遂げる覚悟は必要ですし、人を雇うようになれば相応の責任が遠ないます
しかし、いろんな人をどんどん頼るべきだと思います
私も、起業した直後は、オフィスを格安で貸してもらったり、机やイスやコピー機をお下がりでもらったり、ずいぶんといろんな方に助けてもらいました
この時の学びは、「人とのつながりを大切にする」「助けてもらえるような人間にならなければならない」ということです


モノについて
自分で作ってもいいですし、どこかから仕入れてもいいでしょう
自分がどうしたいのか、なぜそうしたいのかを考えながら、同時に採算も考えていけば良いと思います



カネについて
法律上はごくごく少額でも会社を作ることはできますが、自分自身が生活する必要もありますし、店を借りるにもモノを仕入れるにも、レジを買うにもお金が必要です
売れない時期なんかも考えてどのくらいのお金が必要なのか、考える必要がありますね
自分自身で貯めて準備する方法と、銀行や人に借りる方法があります
借りる場合は特に先に触れたように「自分自身が、人から助けてもらえるような人間であること」が大切です
信用のない人には誰もお金を貸してくれません
これも、私が創業する際には、助けてくれる人たちがいました



情報について
今は誰でも同じような情報を手に入れることができる時代です
そんな時代にあって大切なのはそれをどう「扱うか」ということです
海外で日本の「弁当箱」が売れているというニュースが随分前にありました
「弁当」は日本人にとってはなんでもない誰でも知っているものですが、キャラ弁やかわいいお弁当箱は
外国人には「クール」に映ったようです
さて、このニュースを聞いてどう思ったか?そして自分自身は何をするか?
そういったことが大事だと思います


中学2年生ということなので、これからが楽しみですね!
大学はどこにいってもそれなりに学びがあると思います

夢をどんどん追いかけてくださいね!頑張って!


2015/02/28 13:08  ポポさん[中学生・男]
[A.2]

真剣に答えてくださってありがとうございます。

まさかこんな早く回答が来るとは思ってもいませんでした。
大きな夢を達成するには小さなことから準備していくのが大切なんですね。
中学生の間はゆっくり経済の本を読みあさったりしてみます。そして
夢が叶わなくてもいい人生にしたいと思います。

丁寧なご回答ありがとうございました。


[A.1]

起業する人の心構えの第一歩は誰にも頼らず自力で全て行うことです。

目標を15年から20年後に置きこれから準備を始めれば成功する可能性はあるかも知れません。
成功の秘訣は物事の変化に対する柔軟性です。

15年後の日本の姿を予想できる人間は誰もいません。
その理由は二つです。
日本社会が政治的経済的に激変する可能性が高いこと。
今が続いてほしいと誰もが希望しますが、必ず変わります。
もう一つは日本の将来の姿を想像するにあたり世界の動きを注視しなければならないからです。
日本単位で物事を考える時代は終わりました。
日本人文化の中に閉じこもる鎖国状態をいつまでも続けるわけにはいきません。
これからも海外企業が日本と日本人をビジネスのターゲットにします。
狙い撃ちにすると刺激的に表現する方が分かり易いかも知れません。

君の希望する生活雑貨店がリアルの生活の中で必要なのかどうかは誰にも分りません。
ネットや小売店で商品を直接配達する時代が到来しているかも知れません。消費者行動が変わる可能性が高いのです。お店に足を運ぶ時代が終わりその空いた時間を他の事、趣味や運動そして旅行などに充てる時代が来るかも知れません。

起業するにあたり必要なのは金、人、物そして情報です。

起業する際に必要な資本金などは自分でネットでチェックして下さい。
お金に関して言えることは決して自分のお金を使わない事が鉄則です。
必ず公的融資を利用し支払いへの義務と責任を負うのが経営者の心構えです。

人は、事業が軌道に乗るまではたった一人ですべて行うこと。
固定経費となる他人を雇ってはなりません。毎月支払う給料や健康保険や失業保険を経営者が負担しなければなりません。従業員の生活への義務と責任が発生します。

物については経営者の手作りの生活雑貨が採算に乗るかは大変疑問です。
だから生活雑貨の製作者になるのか又は日本国内や海外から仕入れて国内で販売するのかの方針を決めることが先決です。それにより大学の専攻学部が決まります。

情報はネットを駆使して次のことを調べて下さい。
内外問わず歴史に残る経営者たちのことを良く調べその中で共通する経営哲学を確認して下さい。
但し彼らが活躍できた時代背景を調べることも大事です。一つだけ成功理由で言えることは歴史の変化を先取りし柔軟性を持って社会の変化に対応したことです。あるいは変化を彼らが起こしたのです。誰でも簡単に情報が手に入るインターネットが世界に普及した今は過去の成功方程式(情報と市場を独占出来た時代)は何の役にはたちません。

成功する秘訣がもう一つあります。
万が一見通しを誤り経営が悪化した時の対応です。
重要なのは間違いを認め直ぐに事業をストップすること。失敗する経営者はこれが出来ません。
何時か状況が好転するはずと思いこみ止める決断が出来ないのです。必ず経営者は時間をかけて状況確認しますがスピーディーに世界が変化する時代にはこの時間の経過が命取りになります。
傷は浅いうちは何度もやり直しが出来ます。やり直しができるのは精々30歳代半ばまでです。

リスクとることがベストとは言えません。
でも人生に一度や二度はリスクをとらねば大きな成功は望めません。

これから君が行うことを提案します。

ー二度と戻らぬ学生生活を満喫すること。大いに遊び学ぶのです。
ー高校生になりバイトが出来る時期が来たら地元の生活雑貨のお店か大型生活雑貨チェーンでバイトし仕事の仕組みを一歩一歩学ぶこと。仕入れから販売、資金繰り、販売員の接客態度や在庫管理などを現場で学ぶのです。現場経験は大学で知識を学ぶことに勝ります。

大学については生活雑貨の販売をするのなら商学部や経済学部で商売やお金の流れの仕組みを知ることが大事です。もう一つ大事なのは社会学です。社会の仕組みや人間の行動形態を知ることも重要です。キーワードはコンピューターとインターネットそして日本の高齢者社会です。

君の強みを知り、社会のことを知り、人間関係を良く理解した上で自己責任でリスクを取ることは君の自由です。但し生活雑貨関連の企業に就職し十分な修行を積んで下さい。夢を心に秘め精進して下さい。そう何事もやれば出来ます。出来ないのは準備もせず行動もしないからです。

難解な専門用語や団塊世代の日本語は中学二年の君には理解できないかも知れません。
でも何時か君が成長すると意味がわかると思います。
君の志に敬意を表します。

君が大学生になった時に未だ夢を持ち続けているのならこの回答を読み直して下さい