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回答・コメントする(No.12451)
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作・編曲について
[Q] 劇半やオーケストラの作・編曲家を目指すものです。
月に2回か3回の音楽教室で、音大や音楽系の専門学校と同等の知識を身に着けるには
どうしたらよいでしょうか?
普通に考えれば音大などで設備や環境が充実した中で学ぶのと、
月に2-3回教室に通うのとでは、
つけられる実力は天と地の差だと思います。
だけど、世の中には独学で音大と同等の知識を身に着けている人がいる。
彼らは天才だからできたのかもしれませんが、
もしかしたら独学でも学ぶ方法があるのかもしれないと思ってしまいます。
独学で作曲や編曲を身に着ける法はあるのでしょうか?
はんがんさん、ありがとうございます。
はじめのうちは楽しく曲が書けていたんですが、
音楽業界のことなどを知るうちに
自分の曲に自信が持てなくなり、
書けなくなってしまっったんです。
はんがんさんの教えてくださったこと、参考にさせていただきます。

こんにちは。引き続き、単刀直入にコメントします。直球ど真ん中です。
1.あなたがされている「努力」を拝見しました。
端的に申し上げて、典型的な畳の上の水練です。効果ゼロとまでは言いませんが、あるかもしれないあなたの才能を磨く効果は、ほとんど期待できません。
あなたがなすべきことは楽譜に向かうこと…正確には、五線紙に向かうことです。あなたは、本を読んで得たかもしれない知識を用いて、実際に何かを五線紙上で表現したことがありますか? そもそも、何を表現したいか、考えたことがありますか?
うん、たぶん、ある程度は考えたことはあるでしょう。でも、あなたの文章を読んでも、そう感じさせる何かがない。
それでは困るのです。音楽って何かを表現するための手段なのですから。
2.申し訳ないけど、1日1曲聞いただけで努力したつもりになっているところが、私には信じられない。それを努力と言うなら、私は今でもあなたの倍は努力している計算になります。長さを基準にするのが正しいわけではないですが、あなたが作曲の道を志すなら、せめて1日2時間は音楽に真剣に向き合ってください。
単に聞くだけでは何の役にも立ちません。あなたはどうしてその曲を聴くのか(その曲から何を学び取るのか)、ちゃんと目的意識を持っていますか? また、その曲の譜面をちゃんと用意していますか? クラシックだろうがPOPSだろうが、素人のあなたはまず譜面を当たらないと、その曲がどのように作られているか、全く分からないはずです。
例えば、今でもNHKでやっている「みんなのうた」という番組は、ピアノスコア付きの番組テキストが発売されているので、(必ずしもその譜面通りではないですが)番組の演奏を聴きながらその曲の構造を掘り下げることができます。ついでに編曲の演習もできてしまう。実際、学生時代の私はこの番組にずいぶんお世話になりました。
繰り返しになりますが、今のあなたに必要なのは「楽譜を書く」という行為です。その前提として、音楽で表現したい何かがあることが必要です。
とここまで読んで、今は理論が分からないから書けないので音楽教室に通いたいのに…と少しでも思ったなら、音楽家になることは素直に諦めることを、強くお勧めします。
はんがんさん、ありがとうございます。
説明不足だったようなので、
質問に補足させていただきます。
作曲家を目指すための努力としては、
1、和声、対位法の教科書を買って読んでいる
2、音楽の理論書を毎日読んでいる
3、様々なジャンルの音楽を一日一曲聞いている
をやっています。
音大は家が貧乏なので、金銭的な意味で苦しい
から音楽教室で、という意味で
質問させていただきました。
はんがんさん、ありがとうございます。
説明不足だったようなので、
質問に補足させていただきます。
作曲家を目指すための努力としては、
1、和声、対位法の教科書を買って読んでいる
2、音楽の理論書を毎日読んでいる
3、様々なジャンルの音楽を一日一曲聞いている
をやっています。
音大は家が貧乏なので、金銭的な意味で苦しい
から音楽教室で、という意味で質問しました。

こんにちは。部外者ですが単刀直入にお答えします。
1.あなたは、まさに今、希望の職業に就くためにどんな努力をしていますか?
例えば:
A)オーケストラに登場する全ての楽器の音域とその特性を正しく説明できますか? また、移調楽器の楽譜を正しく書く/読むことができますか? ちょっと意地悪を言うと(通常のinFではなく)inEで記譜されたホルンの譜面を読めますか? または、ハープでグリッサンドするだけで3度和音だけが鳴るような演奏を、どうすれば楽譜で指示できるか、分かりますか?
B)上手下手はともかく、8小節で4声のカデンツァを長短12調で正しく書くことができますか?
→もし、どちらか一つでもできないのであれば、まずはそれをきちんと修めてから、もう一度ここで質問してください。
自慢じゃないが、私は大学生の時に独学で覚えました(あの頃は若かった!)。音楽教室なんかもったいない。その気になれば、半年もあればこの程度のことは私だけでなく誰にだって可能です。今でも吹奏楽編成なら、原曲のピアノピースと時間さえいただければ32段で編曲承ります。もちろんアマチュアですからお代はいただきません。
2.こういう事ができると言うことと、その人がプロの作曲家・編曲家になると言うことは、全然次元の違う別の話です。それはひとえに才能の有無に尽きます。
独学にせよ学校にせよ、作曲や編曲を行うための知識は覚えることは可能ですが、それだけでは何もできません。あなたに音の響きや旋律に対する特別な感性があるかどうかが、まず大前提です。
3.独学からプロの作曲家・編曲家になった人も確かにいますが、彼らがどれほどの努力を重ねたか、あなたはよく理解すべきです。
あなたが、自分にはプロの音楽家としてやっていける才能があると信じるなら、今すぐ音楽大学を目指すべきです。自分の才能を磨く作業は、自分だけではほとんど不可能だからです。
あなたに必要なのは、そこまで人生をかける覚悟です。才能系のお仕事はあくまでも自己責任であることを、よく理解してからチャレンジしましょう。
弦楽四重奏でも木管五重奏でもいいですから、毎週1曲ずつ、16小節の旋律をきちんとコーダをつけて作ってみましょう。それを1年間続けることができるなら、あなたにはひょっとすると才能のかけらぐらいはあるかもしれない。
ちなみに、私はある理由でとある楽器の独奏曲を毎月1曲ずつ5年以上作り続けた経験があります。とてもじゃないが毎週作るのは無理です。私の才能なんてその程度、ということを知るだけでも、やってみる価値がありますよ。