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回答・コメントする(No.13280)

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もっと教えて!フォーラム 質問 海外で暮らすには

2021/06/20 18:24  Moanaさん[中学生・女]

[Q] こんにちは。
中3女子です。
私は今国立の附属中学校に通っています。
もともと家族が海外好きで、毎年ハワイに行ってました。
その影響で外国が大好きで、英語も大好きです。
英検は準2級を持っています。その時のwriting は満点でした。

高校は沖縄の沖縄尚学の国際文化科に進学を考えています。
理由は海外大への進学に強いことと沖縄に別荘を買ったからです。
そして将来は、海外大に進学したいです。

海外で英語を使う年収が600万以上のしごとはありますか?
また、その仕事に就くにはどの大学のどの学部がいいでしょうか?

通訳や観光業ではなく、学力を生かせるような仕事につきたいです。

ちなみにサラリーマンのようなオフィスでずっとパソコンとにらめっこするような仕事は向いていないと思います。

よろしくお願いします。

[A.1]

Moana さん
こんにちは。結論から先にお話しします。
Yes.
その為のロードマップを説明します。目標到達のヒントは他者との出会いです。この出会いの中での刺激を通じて貴女は成長し新たな人生への扉が拓けて来るのです。その数々の出会いの中で貴女は貴女の人生の師に出会う事になると思います。その人は貴女の家族、友人、教師、スポーツや趣味の世界、好きな作家、音楽家やこの13歳のハローワーク公式サイトにいるかも知れません。年齢や性別などは無関係です。後輩の中にいるかもしれません。その出会いを求め自ら積極的に行動しましょう。

1. 自分を知る
貴女はどんな人ですか。自分自身の事をどこまで理解していますか。貴女は自分の事を貴女だけが知っていると考えていませんか。自分を理解する秘訣は貴女が他者からどう見えているのかを知る事です。この答えの中に貴女の未来が見えて来ます。例えば貴女が考える自分に向いてる職業と他者が持つ貴女に向く職業は違うと言うことです。ここを良く理解して下さい。その為に積極的に他者の意見を聞いてみて下さい。最初は家族から始めてみましょう。次に友人など上記の順番です。この様々なアドバイスから貴女が目指す道が見えて来ると思います。今日から貴女の人生の歩みを記録する事を始めて下さい。将来必ずそれが役にたちます。成長を記録した写真や書いた絵や工作の中から記憶がよみがえります。これが私が民間職業相談員としてハローワークで10代から70歳代の求職者5000人以上の人たちを支援した経験から学んだ事です。自分の事を誰よりも知っているとの思込が仕事探しを困難にするのです。貴女には未だ想像できないかも知れませんが貴女の就職を決めるのは貴女ではありません。面接担当者の貴女へのわずか3秒の印象です。だからこそ就職活動では自分が他者からどう見られるのか常に意識する事が大事になるのです。人は本気になれば変われます。他人と過去は変えられません。でも自分と未来は目標達成へのたゆみない努力によって変えられるのです。

2.なりたい自分を見つける
上記を参考に3つなりたい職業を選んで下さい。選ぶ基準は人間が生きるために最低限必要な衣食住に関わる職業です。それは決して今流行っている仕事ではありません。未だコロナが世界的に終息する見通しはありません。対応が世界で一番遅れた日本はコロナにより従来の価値観が変わりました。もう安心安全はタダだと思い込んだコロナ前の世界に戻る事はありません。接客業務などに必要な人を除いて多くの人たちの在宅勤務が当たり前になります。そのため人と情報を求めて都会に住む必要はなくなります。企業も高い家賃を支払うオフィスビルを持つ必要はなくなります。人と企業が都会を離れ人と自然が豊かな小都市に移る事になります。さらに近年のインターネットと人工知能AIの発達がこれまで人力に頼っていた職業に変化をもたらしました。AIで出来る代表的な仕事の事務職を中心に消滅していきます。3つの選択とお話したのはこの時代の変化予測に基づくものです。時代の変化に応じて柔軟に職業を選択して下さい。これが人生のリスク管理の基本です。この世の中に絶対はありません。

3.目標実現に向けて
なりたい自分が見つかったらその目標に向かって沖縄の高校で第一歩踏み出さねければなりません。そして将来の海外での生活に備え日本を良く学んで下さい。日本人、日本文化を育んだ弥生時代から今日までの歴史教科書とは違う本当の歴史を知る事が大変重要です。海外で生活する秘訣は個性を持ち自分が生まれ育った国を良く理解し正確に外国人からの質問に答える事が大事です。沖縄でチャンスがあれば良いのですが貴女が長期の海外生活に適応できるかを見極めるために高校時代に留学を体験することをお勧めします。貴女の職業選択次第で大学はどの国になるかは未だ分からないので事前に情報収集することを提案します。

4.ある少年たちの物語
3人の少年の共通事項は中学校のクラスメートであり海が見える街で育った事です。3人がそれぞれの思いでこの海の先に何があるのかと関心を持ったのは自然の流れでした。S君は繊細で緻密M君はけんか好きN君は真面目だけがとりえでした。高校からは3人それぞれの道を歩きました。N君が東京中野のブロードウエイの喫茶店で働く美大生のS君を訪ねたのは中学卒業の約10年後でした。その後S君はパリへ向けロシア鉄道に乗りストックホルムに一時落ち着きました。1年後パリで画家としての一歩を踏み出し今は日本やヨーロッパ各地で個展を開いています。M君は大学卒業後京都で料理人の修業を積みストックホルムのS君のもとからロンドンに旅たちました。料理人して働き今はサウジアラビアのリヤドに住んでいます。N君は高校卒業に際し先生からの推薦をうけ都市銀行に就職しました。約10年後、縁がありスイスチューリヒの銀行で働く事になりました。その後S君とはパリでM君とはロンドンで再会しました。N君は今はアメリカで生活しています。3人は五木寛之さんの1967年の小説、青年は荒野を目指す、に大きな影響を受けたのです。

5.最後に
Moanaさん、これからの喜怒哀楽の人生を大いに楽しんで下さい。その為に沢山勉強し自分に自信をつけて下さい。心身ともに鍛えることも大事です。その癒しになるのが好きな音楽を聴く事や心を豊かにする書籍との出会いです。好きを基本にやりたい仕事そして若ければ何度でもやり直しがきくので初心に立ち返り仕事探しをして下さい。そしていつの日か貴女は人生を賭ける仕事に出会える事になるでしょう。これからの日本は欧米型のより良い仕事と待遇そして報酬を求め転職する事が当たり前の時代になります。日本の既成概念や常識など何も通用しない本当のプロフェッショナルだけが生き残る弱肉強食の時代になるのです。残念ですがこれが現実になると思います。それに備えるため今日が貴女の人生の第一歩になります。何事もがんばりましょう。大いに遊び大いに楽しんで下さい。今日を大切に精一杯努力して下さい。その一歩一歩の積み重ねが貴女の未来を切り拓くのです。