ハロワのおやじさん

このような長文での返答有難うございます。
疑問だった部分が解決する事が出来ました。
今後この回答を役立てていきたいと思います。

改めて、御礼申し上げます。

ららさん
将来の就活のお役に立てればと思い回答します。もしここにこれは使えると思った箇所があったら有効活用して下さい。

急がば回れ。ホテルに就職できたならまず現場を知りましょう。これがプロへの第一歩です。マネージメントやマーケティングをしたければ将来現場経験が必ず役にたちます。様々な部署の経験が貴女のキャリアアップにつながります。現場を知らない人や接客の経験のない人が学問や知識だけでマネージメントやマーケィングの仕事に運よく就いてもホテルの業績向上に貢献出来ません。人生に無駄な事は何もありません。人がやらない事や気が付かないことの中に物の真理があるのです。この発想の転換と行動が貴女を希望の職種に導くのです。ご理解下さい。

始めに
私は東京のハローワークで求人開拓員として様々な業種の企業約1千社を訪問しました。採用責任者の皆さんから採用プロセスの書類選考、面接、最終選考のポイントなど貴重なお話をお伺いしました。また、日本企業の米国子会社NY本社のインターンからマネジャー採用をアメリカ西海岸からリモートで行っている方の経験談も聞いています。担当地域はアメリカ全土、豪州、東南アジアからインドまでです。インターン3人の募集に世界各地から有名大学生数百人が応募して来ます。この方の仕事は書類選考、学歴にこだわらない話を聞いてみたいと経験から直感的に思う数十人への絞り込み、つまり書類の中身から読み取るその応募者の人柄そして人物像です。文章はその人を表すのです。次にオンライン面接と最終選考者数名の決定、最終判断をする経営トップへの紹介までが業務範囲です。少数精鋭の企業ですからその方の仕事はたった一人です。私自身も過去外国企業の新卒採用チームの一員として会社説明会に参加しその後の面接などで事務職、営業職、専門職、IT部門などへの採用者の選抜をした経験があります。ダイヤモンドの原石に沢山会うことが出来ました。また、一般客としてリゾートホテルを含む国内外のホテルに滞在した経験を下に貴女の希望実現への道筋をご案内します。

応募先選定
可能なら応募の前にそのホテルを事前訪問することを提案します。ネットやHPだけではわからない発見が沢山あります。たたずまい、周辺の印象、危機が起きた時の避難方法、警察などが周辺に存在するか。騒音、周辺道路事情、車寄せの有無など記録して行きましょう。そしてホテルに入って行くのです。まず直感的な印象、綺麗、明るいスペースがゆったしている、匂い、コンシェルジェやチェックイン担当者の接客態度、ホテルレイアウト、清潔度。ホテル内でチェックポイントは部屋のみならず一般客用のトイレの清潔度と必要備品の補充状況などチェック項目は幾つものあります。働く様々な職種のホテルマンの行動も大変参考になります。そして想像するのです貴女が彼らと一緒に働いている姿を。もちろん訪問客や滞在客の様子も記録する必要があります。ホテルの形式も様々です。貴女はどのタイプのホテルにマッチするのでしょうか。楽しみですね。

応募書類
応募書類の封筒について説明します。宛先は丁寧に記載して下さい。これが良くないと書類開封には至りません。貴女が応募してみたいホテルには何百何千の学生が応募しているかも知れません。ここが入口です。写真は白黒カラーどちらでも良いのですが髪の毛は出来れば纏め前髪が垂れないように注意して下さい。キャビンアテンダントさんなどの接客のプロの皆さんのメイクを参考にすると良いでしょう。応募書類は１枚にまとめ要点だけを簡潔に記載して下さい。月並みな文章や他人のコピペは直ぐにわかります。多数の応募書類ですから担当者の読む時間は１分以下です。だからこそ目を引く文章が大事なのです。書類のレイアウトにも注意が必要です。１枚にまとめるのですからスペース全体を使いたい気持ちはわかりますが常に読み手の立場にたってすっきりとしたレイアウトと文字の大きさにも注意を払いましょう。今私が貴女に書いている長文は誰も読みたくありません。即ゴミ箱に入ります。文章では貴社、面接では御社です。ホテルで働く必須条件は他者に対する気配りです。

面接
予定時間の３０分前には到着し気持ちを落ち着かせて下さい。これで気持ちの余裕が出来ます。前夜は緊張で多分充分な睡眠はとれないでしょう。でもそれは皆同じです。だからこそ日頃からの体力と気力の維持が大事なのです。指定時間に集合場所に到着し後は係の方の指示を待ちます。この集合場所への距離と時間の予測に上記した事前訪問が役立つのです。面接前日までに十分に企業研究は終えて下さい。名前を呼ばれて部屋に入る前に深呼吸して下さい。部屋に入る際にノックしたり自分でドアを開ける際には面接官に背中を向けない様に注意して下さい。貴女の一挙手一投足がすべて見られています。面接官に挨拶をした瞬間に採否は決定します。メラビアンの法則をご存知ですか。人の印象は見た目55％話の内容は７％話し方38％です。これを意識して下さい。同時に貴女も面接官の印象を考えて下さい。会った瞬間にここじゃないと思ったら相手に目を合わせず質問への回答をすべて否定形で答えればそこで即終了です。さて、ここだと思ったら相手に好印象を与える為にどうすれば良いかヒントを差し上げます。質問は貴女が準備した想定問題集からは出ません。企業側も応募者の行動を研究しているので月並みな質問とその回答には何の興味もありません。そこで限られた時間の中で応募者の本質を見極めるために貴女が聞かれたくない過去の失敗の話題を中心に質問してきます。その目的は失敗からどう立ち直りその後に活かせたのかです。だからもし貴重な経験をした思い返しても恥ずかしかった経験を下に５W1H形式で文章を考えて下さい。最低３つの話題を準備すると良いでしょう。最初はネガティブから入りポジティブに転換したストーリーを語るのです。就職に成功するのは力のある人ではありません。準備した人なのです。面接最後に担当者から何か質問はありませんかとの問いかけがあります。ここでありませんと言った瞬間アウトです。担当者からすればこんな短い時間で当社の何がわかったのかと考えるのです。だから有効な回答は担当者からの会社説明や選考方法などの中に質問があれば良いのですが、もしなければどうすれば良いでしょうか。この様にお伝え下さい。質問は沢山用意して来たのですが面接の中でご回答頂きました。ありがとうございます。

採用の分かれ目　面接のお礼状
一般的ですが通常面接は担当者3名で行われます。一番良く話すのが人事部採用事務担当者、人事部長そして一番注意が必要な現場採用責任者です。将来の貴女の上司にあたります。基本喋りません。だまって貴女の回答を見聞きしています。関心があれば質問をします。これで１次面接は終了です。関心があれば２次３次最終面接に進みます。ここの主役になるのが先ほどの現場採用責任者です。この１次面接突破に役立つのが面接のお礼状です。ネットで調べれば例文があります。何事もメールで済ます時代ですが、もし貴女が得意なら自筆のお礼状を面接当日にポストに投函することを提案します。中身も大事ですがその行為が重要なのです。これは面接日の前に準備できます。２次面接以降はお礼状は不要です。ここからは一発勝負になります。質問には正直に率直にお答え下さい。入社への熱い思いを伝えて下さい。面接担当者の皆さんも同じ道を歩んできているのです。気持ちは通じます。

最後に
採用決定後の対応や出勤日までの過ごし方などお話することは未だありますが先ずは採用される事が大事なので回答はここまでとします。もし少しでも役に立ったと思われたならその後の対応について改めて質問して下さい。貴女の最大のセールスポイントはその若さと可能性です。貴女の中のダイヤモンドの原石を見つけてくれる有能な採用担当者との出会いをお祈りします。