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回答・コメントする(No.1336)
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回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
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投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
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このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
トロンボニストになりたいんです。
[Q] トロンボーンのプロ(オーケストラ、ブラスバンドなどの団員)になりたいのですが、高校から音楽科に行った方がよいのでしょうか?また、ある音を聞いただけで「あっ、Bだ!!」などとわかるほどの音感が必要ですか?
ちなみに、私の音感は、「ちょっとこの音違うんじゃない?」とわかる程度しかなく、このままでプロになれるのか…?と、とても不安です。
ハロワのおやじさん、はんがんさん、バドネコさん、ありがとうございます。(まとめてのお返事、失礼させていただきます。)
と、いうことは、音高よりもブラスの名門校に進み、ある程度の学力を身につけ、なおかつトロンボーンを練習し、…… 大変ですね。これだけしても、プロになれるのはごくわずかなんですね。私は今まで、音楽業界を甘く見ていました…。しかし、みなさんのおかげで先が見えてきました。これからすることがわかれば、私も1%を信じて動くことができます。頑張ります!
ありがとうございました。

「音楽のプロになりたい!」と意気込んで音楽高校に進む人は少くないです。
でも現状はというと、普通科目よりも専門科目の授業数が多いため、音大を受けるほどの学力は身につきません。
音高から音大に進学してきた人は、進学塾にも通い家庭教師にも勉強を習い、音高の授業料も含め本人もそれに親御さんも大変なようです。
高校はある程度進学率のいい普通科高校で、ブラスバンドが盛んなところを受験したほうがいいと思います。
この方法だと、ソロ演奏の練習は少ないですが、部活動でしっかりとハーモニーの練習もできますし、習い事はトロンボーンのレッスン。ソルフェージュのレッスン。楽典などの自主勉強なので、大学受験は少しは楽になります。
欲を言えば、トロンボーンもソルフェージュも進学したい大学の教授クラスの先生にレッスンが受けられると、進学したい大学の傾向と対策ができます。
各音大で、「夏期講習」「冬期講習」と高校生向けの講習会を開いています。
その講習会に中学生の姿もかなり見かけました。
講習会では、たいてい別料金ですが、個人レッスンも受けられます。
絶対音感は特に必要ないですよ。
それよりも、「倍音」を聞き取る能力を身につけられると、セカンド・サードパートでハーモニーを奏でるときによりよい和音を生み出せます。
1つの音の中には20を越える音が混ざり合っています。
その「高音域」部分を、主に「倍音」といいます。本当は低音域にも倍音はあるのですが、これを聞き分けられるようになると、たいしたものですが・・・
「倍音」を身につけるのは合奏が一番です。
ボーンパート内のハーモニーはもちろんのこと、そのハーモニーはどのパートの演奏を際立たせるために奏でるのか。
同じハーモニーをどのパートが一緒に演奏しているのか。
すべてを聞き取れるように神経を研ぎ澄まさなければいけません。
日本国内でプロの演奏家として生活していくのは、絶対に無理です。
留学先から帰ってきたとしても、個人レッスンや音高の非常勤講師、大学での非常勤講師をしながらの活動になります。
講師になれるのも、ほんの一握りで、アルバイトをしながらという人たちが圧倒的に多いです。
そういった現状も知っておく必要があると思います。
とても厳しい世界です。
逃げ道を探しなさいというのではなく、現状を知った上で音楽の世界に進む覚悟をして欲しいです。

こんにちは。知り合いにトロンボーンのセミプロがいて、私自身もスライダー(トロンボーン吹き)でしたので、門外漢ではありますが、知っていることをお伝えします。ご参考まで。
最初にはっきり言っておかないといけないのは、日本国内では、トロンボーンも含めた管楽器奏者が生活に足るだけの職を得ることはたいへん難しいということです。夢を追うのならぜひ頑張っていただきたいのですが、あなたと同じ事を考えるスライダーはたくさんいるけど、その勤め先は極めて少ない、という現実をよく理解してチャレンジしてください。私のようなサラリーマン以上に競争が厳しい世界です。
さて、トロンボーンを演奏することを生業にするならば、一般的に
1)プロのオーケストラ・吹奏楽団の団員になる
2)自衛隊・警察などの音楽隊に所属する
3)ビッグバンド・ショウバンドなどの団員になる
4)(主にジャズの)ソロプレーヤーとして活動する
5)ホーンセクションのあるミュージックグループを結成する・参加する
6)スタジオミュージシャンとして活動する
といったものがあります(他にもあるのですが省略)。
1は多くの方の憧れですが、これはとんでもなく狭い門です。日本は人口のわりにオーケストラが少ない国ですが、その中でもトロンボーンパートが5人以上いるオーケストラは一桁のはずです。プロの吹奏楽団はそもそも少ないし、トロンボーンパートは原則4人です。メンバーに欠員が出たときに初めてチャンスがありますが、1名の枠に数百名が殺到しますので、よほどの技量がないと採用されません。また、このクラスは原則として音楽大学卒業が前提です。実はトロンボーンパートのお給料はそれほど高くありませんが、生徒のレッスンを見るなど、副収入があります。また、オケの団員になると、例えば金管五重奏団などを結成することも容易になるので、様々な形で演奏する機会が増えます。
2は比較的安定したお仕事です。専門学校から入団した方もそこそこおられます。演奏する機会が多いのも魅力。ただし、これらの団体での音楽活動はあくまでも副業で、音楽の練習とは別に本来任務(自衛官・警察官…)があります。当然、身体による制限があります(身長や視力など)。
3から6は、自分がそうなりたいと思えば、ある意味誰でもなれます。ただし、それとあなたに仕事が来るかはまったく別のお話です。あなたの実力と業界でのコネの有無が仕事の量と収入を左右します。日本には3に該当する団体が少ないことも、スライダーにとっては厳しい環境です…どうも日本はトロンボーンに優しくない、というのが知り合いの弁です。実は、日本の音楽界ではトロンボーンを必要としない編曲が多いので、少ない演奏チャンスを巡ってスタジオミュージシャンの皆さんは激しく競争されています。ただ、本当に腕の立つミュージシャンは少ないので、そういう方は逆に引く手あまただったりします。
さて、あなたが1を目指すのであれば、音楽大学卒業は事実上必須です。高校で音楽科を選ぶ必要はありませんが、よい先生にレッスンを受けることが大切です。2以下を希望なら、専門学校でも十分に可能性があります(もちろん音楽大学でもかまいません)。
トロンボーンという楽器の特質上、絶対音感があるに越したことはありませんが、実際に必要なのは相対音感です。特にクラシック系の場合、和声楽器として純正律と平均律を演奏し分ける必要がありますから、響きに対する感覚は重要です。
演奏音域は最低でも3オクターブ半は必要です。特に4・6では音域の広さが仕事に直結します。また、ハ音記号(テノール譜表・アルト譜表)を読む能力は欠かせません。6で生きていくには初見能力もぜひ身につけてください(というか、これがないと仕事になりません)。
プロとして日本国内で活躍されている女性のスライダーはまだまだ少ないこともあり、あなたがプロとしての実力をお持ちなら、きっと活躍の場は多いはずです。日本でのスライダー稼業は決して楽な環境ではないので、無責任に「がんばって!」とはとても言えないのですが、あなたの夢はぜひ大切にしていただきたいと思います。
なお、ご存知だとは思いますが、海外ではオーケストラ奏者として活躍する日本人女性が少なからずおられることを申し添えます。

クリスマスイブの夕方、参歩中に近くの文化会館で開催された
東京大学ブラスアカデミーの定期演奏会を見つけ、興味本位でのぞいてみました。
今後の参考にこのお話をします。
約90名の吹奏楽団の演奏です。
約2時間半のすばらしい演奏会でした。
正直圧倒されました。
トロンボーンのパートは11名です。(うち女性2名)
最初は会場後方から演奏を聞いていたのですが
第二部からは指揮者の後ろに移動し,学生さんの演奏する姿を目の前で観てきました。
感想:
ー女子学生が多い(管弦楽はわかりますが、吹奏楽の世界にも。。)
ーみなさんまじめそう
ー子どものころから音楽が好きで練習してきたのでしょう
でも、東大生なんだ。このうちの何人がプロとして音楽の世界に残るのだろうか。
ー大学からはじめた学生もいるかもしれないと演奏から感じた。
ー年1回のこの日のために一生懸命練習してきたんだ。それが伝わってきた。
ー演奏だけではなく進行・演出・構成がすばらしい。
ー正副指揮者も学生、自主運営で会場のセッティングもすべてガラス張り。
ー楽器の紹介を含めソロや数人のグループでの演奏があり大変盛り上がった。
ーバズーカのような外見のファゴット(バスーン)をはじめて知った。
この楽器の特徴は、独特なコミカルな音色。ソロでも十分に聴かせる。
さて、頂いた素敵なパンフレットでわかったんですが、
この時期多くの大学の楽団が無料の定期演奏会を開いています。
また、三宅島復興祈念チャリティーコンサート
Brass Festa 多摩2007 が来年3月18日(日)に開催されます。
出演団体のひとつ都立片倉高等学校吹奏楽部は
イギリスのマーチングショーバンド世界大会
で総合優勝しています。指揮者に恵まれたのでしょう。
日本のレベルの高さに驚きました。
ネットで調べるともっと沢山の情報が得られることと思います。
トロンボーンの練習もさることながら、チームワークがもっとも重要です。
様々なタイプの演奏会に積極的に参加して自ら演奏するだけではなく他の楽団
の演奏を鑑賞してください。君がプロになるためにきっと役に立つと思います。
聴覚だけでなく視覚も磨き、音楽家としての感性を鍛えてください。
プロをめざすなら吹奏楽などの有力高に進学し技術を磨き著名な指揮者・指導者に出会い
人的ネットワークを構築していくことが大事ではないでしょうか。
プロへのショートカット、近道などどこにもありません。
一歩一歩着実に成長していくことが肝要だと思います。
日本一のトロンボーン奏者をめざしがんばってください。
ありがとうございます!
クリスマスに、吹奏楽のCDをもらい、毎日繰り返し聞いてがんばってます。
いつの日か、私のトロンボーンの音色をたくさんの人に聴いてもらえるように、部活では基礎練習から欠かさずやっています。
いつか、アイッテクさんにも聴いてもらえる日が来ることを願っています!何度もありがとうございました。
アイテックさん、どうもありがとうございます。
新学期になったら、少しずつでも音感を鍛えられるように、音楽の先生にアドバイスしてもらおうと思います。とりあえず冬休み中はたくさん音楽を聴くつもりです。
正直、頼りになる人(進路関係)が少なく、「お先真っ暗」という感じでしたが、少し光が見えてきました!本当にありがとうございます!

絶対音感とまではいきませんが、音感は鍛えていけば身に付くものです。
それにはたくさんの音楽を聴ける環境が必要でしょう。
アテがないのであれば、音楽科へ進むのが良いと思います。