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回答・コメントする(No.1450)
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もう29歳になってしまいました。
[Q] 思えば学生時代から具体的な夢を持てず、なんとなくの日々を過ごしています。
具体的なスキル、得意分野は特になし。
主な職歴としてインターネットカフェ勤務と飲食店店長があります。(どちらも契約社員)
また、高校を卒業してから一度も正社員にはなっていません。
現在は実家でニート状態になっています。
何かに情熱を捧げ働いて行きたいとは思っていますが、年を重ねる毎に迷いが増えるばかりです。
もうすぐ30歳、私は男ですので生涯をかけて打ち込める職種だけでも決めなければと焦っています。
・とにかく正社員になり責任ある立場で仕事をする
・自分が好きな分野、今の自分の能力が少しでも発揮出来る分野の仕事を始め、パート、契約社員の立場から正社員を目指す
・まずは割の良い仕事をし、一人暮らしをする
今は上記3つの選択肢で悩んでおります。
こんな未熟な私にアドバイスをお願いします。

ハローワークにはトライアル雇用制度があります。
最長3ヵ月間、お互いの適正を見るために働く制度です。
その後、当初の要件をクリアーすれば常用雇用に移行します。
私が勧めるこの制度のメリットは、トライアル開始前に
事業所から正社員になる要件が提示されることです。
何を何時までに達成すると事前にわかれば働きやすいですね。
でもこの間に、自分の生きる道を見つけなければなりません。
自分の適性や事業所の人間関係や社風に自分が適応できるか試すのです。
トライアル期間は有期の雇用期間です。
自分を発見するために積極的に挑戦することを提案します。
事業所にとってメリットがあるとすればその一つが
助成金です。一ヵ月あたり5万円支給されます。
なお、過去6ヵ月以内に会社都合で離職者をだした
事業所はトライアル制度は利用できません。
最近求人票を検索しますとトライアル制度を利用した
求人が増えてきました。利用者の皆さんに周知されてきたと実感しています。
お近くのハローワークを気楽に訪問し窓口でご相談ください。
若者専用の相談窓口があります。
私の好きな相場用語に「まだはもう、もうはまだ」があります。
もう29歳と考えるか、まだ29歳と考えるか
それにより道は大きく変わります。
もうはまだなのです。
あきらめないでください。
人は人、自分は自分。
様々な生き方があります。
でも人まねをする必要など何もありません。
自分を大切にしてください。
「気づき」が何時くるのかは人様々です。
自由は大切ですが責任は忘れないでください。
最後に一言付け加えさせていただきます。
ガンバレ !

同世代の私の考え方が、少しでも参考になればと思い書かせていただきます。
>思えば学生時代から具体的な夢を持てず、なんとなくの日々を過ごしています。
こういった生き方は、放浪の旅と似ています 。
行き先のはっきりした旅ではありませんから。
誰であってもその人自身が自信を持って、こういった姿勢で生きているのであれば、私はそれはそれで立派なことだと思っているので、本来問題は無いと思っています。
しかし自分の行き方に自信を持てず、不安を切実に感じ始めたからこそ、アドバイスを求めたのだろうとも思います。
行き先のはっきりした旅でも、放浪の旅でも、旅というのは自分にとって不慣れで未知な部分の多い場所へ向けて行動していくことですから、どうしたって不安はつきまといます。
しかし行き先を設定し、その行き先にたどり着くことで、魅力的な何かが手に入ることを想像しながら進んで行く旅と、ただなんとなく流されながら続ける旅では、自分の将来に対する期待感が決定的に変わってきます。
大切なのは、なぜ、何を目的に、旅をしているか、行動しているかを、自分の中で明確にしていくことだと私は思います。自分の中の不安をかき消すくらいの、将来に対する希望や期待感を持てなくてはいけないと思うのです。
>もうすぐ30歳、私は男ですので生涯をかけて打ち込める職種だけでも決めなければと焦っています。
なぜ、生涯をかけて打ち込める職業が欲しいのでしょうか?
職業は目的を達成させるための手段だと私は考えています。自分の旅の行き先にたどり着くための、交通手段に近いものです。
生涯かけて打ち込める職業というのは、私が想像するに高速で移動する新幹線や飛行機のようなものだと思います。
乗るべき新幹線や飛行機を選ぶためには、行き先が必要です。DBさんは新幹線や飛行機に乗れさえすればいいのでしょうか。乗った乗り物はどこかで降りなくてはならなくなります。降り着いた先ですることは、年を取ってからその時考えるつもりでしょうか?降りた先で何をするか、出発前に決めている人もいると思います。降りるときは死ぬときだと決めている人もいると思います。
>・とにかく正社員になり責任ある立場で仕事をする
>・自分が好きな分野、今の自分の能力が少しでも発揮出来る分野の仕事を始め、パート、契約社員の立場から正社員を目指す
>・まずは割の良い仕事をし、一人暮らしをする
もしこれら3つの選択肢の先に、明確な行き先を想像できていないとすれば、どの選択肢を取って進んでも、放浪の旅が今後も続くように私には思えます。
私は過去にフリーターとして世捨て人のように一人暮らしをしていたことがあります。
自分で選んで、自分で決めて、その生活を始めたのですが、それは自分のそれまで思い描いていた想像とはまるで違う、予想以上に苛酷なものになりました。それは怠惰で、貧乏で、不健康で、最低でした。
そういう暗くて荒んだ暮らしをする以前から、自分にはどうしてもならなくてはいけないと信じている”なるべき自分の姿”がありました。
今でもまだその”なるべき自分”にはなっていませんが、そのなりたい姿が、子供の頃から私の中で、自分の行き先であり続けています。それがあったから、自分にとって苛酷な時期を無事に通り抜けることができました。
しつこいようですが職業は目的のための手段です。目的を達成する、行き先にたどり着くための手段は、よく考えれば無数に存在するはずです。
行き先を決めることができれば、行き先までの不安は行動することで少しずつ軽くなり、無くなっていきます。
大切なのは自信を持って突き進むことのできる行き先を、勇気と勝算を持って決断することなんです。

私が以前勤務しておりました公益団体は、2500人ほどの技術者で構成されていましたが、その平均年齢は65歳で、50歳代の方は「若造」とか、「若手」と呼ばれていました。日常的に明治、大正生まれの方にばかり接しておりますと、「大人」らしくなってくるのは60歳以上で、50歳代の方の行動を拝見すると、本当に「若いな~、元気だな~」と思えるから不思議です。実務経験が必要なお仕事なので、40歳代以降の人はほどんどいない、男臭~い職場でした。
ですから、一般の方とは年齢感覚がズレているかも知れませんが、30歳代後半から20歳代後半はまだまだ「子供」、人生をリセットされ、これからいろいろ勉強されて、新たなスタートを切るのに何の問題も無いでしょう?
DBさんはまだ29歳で、飲食店店長まで任されたご経験がおありなのですから、大抵の業務ならこなされることと存じます。
若い方に共通して感じるのですが、人生の充実をお仕事や学問など、無機的なものにだけ探し求めるあまり、立ちすくんでおられる方も多いようですね。充実した人生の評価基準に勉強や研究やお仕事の内容が重要な要素であるのは勿論ですが、愛する人、信頼できる友人、敬愛する先輩、暖かい支援者など、人間的資産をゲットすることはそれ以上に重要です。誰かの支えなしに生きられるほど、人間は強くないからです。そのためにはどんどん人の中に入っていかなければなりません。
あなたの3つの選択肢もごもっともですが、まだお若いのですから、地方自治体で運営されている職業訓練校で、技術を学ばれることも加えてみられてはいかがでしょうか?お近くの「ハローワーク」で教えていただけます。また、就職をお急ぎでしたら、どこか雇用保険に加入している職場で6ヶ月以上(ハローワーク等で御確認ください)勤務された後、やむを得ず退職されてから職業訓練校に入学された時などに、受講終了まで延長された失業保険を貰いながら、安心して勉強できる場合もあります。
フィリピンからの看護師の受け入れも決まり、外国人労働者があらゆる職場で増加しています。日本の労働力の育成と共存できる明確なビジョンがあっての受け入れなら良いのですが、現状では日本の労働者にマイナス面が大きいようです。当面の対策として、技能や資格を身につけられて、実務経験を財産にしていけるお仕事に就いてみられてはいかがでしょうか?人の中に混じっているうちに、思いもかけなかった出会いがあり、また人生に転機が訪れるかもしれません。