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回答・コメントする(No.1582)
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フェアトレード団体スタッフ
[Q] 本でフェアトレード団体スタッフという言葉を見つけました。ホームページやその本を読んでも、それが何なのか、そのために必要な勉強、月収などあまり細かいことが分かりません。もしも、知っている方がいらっしゃったら教えてください。
Mont Bouleさん、貴重なご意見ありがとうございます。フェアトレード団体スタッフという職業は私が思っていたよりも大変なようです。語学力などの知識的な能力の他にも、新しい世界を切り開くパワーや粘り強さも必要なのですね。頑張ってみます!

私は以前自然食やエコ雑貨の小売店に勤めておりました。
その際に日本のいくつかのフェアトレード企業の扱う製品を販売していました。
とにかく、フェアトレードの食べ物はどこのもおいしいです、はっきりいって。素材もいいし、作り手の皆さんの心がこもっている。もっともっと広まってほしい。
こころざしや情熱をもって社会や環境に貢献することは素晴らしいことです。
ですが、フェアトレードの企業であっても、実務の部分では、皆さんがおっしゃるように、一般商社と同様ですし、商社の仕事は営業職でも事務処理能力が問われます。語学力も必要です。
ただ、実際のところ、こういった業界に関心をもつ方々というのは、どちらかというとアーティスト志向と申しますか、現実社会でバリバリとやっていくタイプの方が少なかったりするんです。
競争し戦って勝ち抜いてエネルギーを奪い合う、今の文化とは違う、新しい時代を切り拓いていくには、泥仕事もいとわない、バイタリティが重要だと感じます。楽しんでね(^.^)/~~~
参考までに
ピープル・ツリー
http://www.peopletree.co.jp/
ネパリバザーロ
http://www.nbazaro.org/
第3世界ショップ
http://www.p-alt.co.jp/asante/
大変参考になるお返事どうもありがとうございます。
どうやら現状は私が考えているよりかなり厳しいもののようですね。しかし、現地の人々もそれを遥かに越すぐらい辛い思いをされているのでしょう。しかし、仮にそれを助けることに貢献しようと考えても部署がそこになるとも限らないということもある・・。
そんな現実をしっかりと把握することも大切な勉強の一つなんですね。今からでも少しずつ他国の人々の生活に関心を持てたらと思います。ありがとうございました

こんにちは。万々一あなたに誤解があると困るので、おせっかいですが書き込んでおきます。
「フェアトレード」という言葉は大変響きがいいものです。だけど、別にそんな言葉で表現されていなくても、実質的にフェアトレードと同じ事をしている途上国との貿易はいくらでもあります。あなたが日本を代表する総合商社に入っても、やる気と能力があれば同じことが可能です。ただし、一次産品(ごく簡単に言うと農産物)を中心に少なからぬ商品については、本来生産者に帰属すべき利益が不当に収奪されているのも事実です。とりわけかつてのプランテーション作物ほどその傾向が強かったりします。そうした部分を是正しようとして始まったのが、いわゆるフェアトレードという貿易スタイルであり、日本でもここ数年の間でよく耳にするようになりました。本来であれば、こうした不当な収奪の解決はそれぞれの国の政府が行うべきことなのですが、いろんな事情がありそう簡単には進みません。そこでNGOや民間企業の出番になります。
フェアトレードを専業にして運営しているNGOや民間企業は、日本ではいずれも小規模なので、経営は決して安定していません。だけど、自分達が本当に売りたい商品を扱うことができるのは、大きな魅力です(一方で独りよがりに終わるケースも少なくありません)。総合商社や一部大手小売業・生協などでもフェアトレードを推進する部門があり、こちらは生活の安定という点ではかなり恵まれた環境にありますが、通常の貿易取引との比較(利益・品質)を常に受け続けるプレッシャーがあります。また、いつかは他の部署に転属することになるでしょう。
どちらにせよ、現地との密接なコミュニケーションが不可欠(フェアトレードは「儲かる」からと、ペテンまがいの事業をする現地の人が多いのも現実)なので、語学力とフットワークの軽さは欠かせません。また、商品を選ぶ選択眼と、品質管理能力も必要です。あなたがNGOで即戦力として働くなら、貿易業務の勉強は必要ですが、実際には「働きながら学ぶ」という側面が強いものでもあります。特に、途上国との取引は常識からかけ離れたところからスタートすることもしばしばです(それを是正するのも仕事です)。貿易実務や語学は専門学校でも履修できますが、できれば大学で経済系の専門教育を受けていたほうが、実際に仕事をする際、素養として役立つことが多いと思います…例えば、なぜ不当な収奪が今でも残っているのかを知らないと、どうしたらそれを防げるかわからないでしょう。
美しい理念とは裏腹に、かなりどろどろした実務が多い事業です。それに嫌気をさして仕事を離れる人も少なくありません。もっとも、商売が軌道に乗ったときの喜びは、普通の貿易業務よりもはるかに強いと思います。何より、現地の皆さんが喜ぶ姿は、それまでの苦労を忘れさせてくれるはずです。
今はまず、世界にはどんな国があって、その国の人たちが何を生業にして生活しているかに、ぜひ関心を持ってください。その関心がこの先も持ち続けられたなら、フェアトレードについてもっと深く勉強してみてください。
どうでしょうか?でもきっとそうだと思います^^いつも書き込みありがとうございます。
成程。開発途上国の方が一生懸命働いて作った製品を売買する大切なお仕事なんですね。そうなりますと、やはりNGOに入ってフェアトレード団体スタッフになる・・ということになるのでしょうか?
自分の知識に蓄えられるよう貿易の本なども見てみたいと思います。また、他の職業についても調べてみたいと思います。参考になる書き込み、どうもありがとうございました。
雫さんって、前に私が別名で回答した雫さんかな??
でしたら、お久しぶりです。違ってたらごめんなさい。
フェアトレードという言葉からして謎かもしれませんのでそこから行きます。
フェアトレードというのは、簡単に言うと開発途上国の人々が作った物を、正当な値段で販売して、労働に見合った金額を現地の人が収入として得られることを目的とした商売(取引)の方法です。例えば日本では信じられないくらい外国で作った日用品などが安く売られているでしょ?あれは工場で大量生産しているからで、現地の人がコツコツ手作りで作ったものを、あの金額で売ったら、何の儲けも出ません。材料費が出るかも怪しいところです。
ここで現地の人というのは地方の農村のグループだったり、女性たちのグループだったりします。フェアトレード団体というのは彼らから商品を買い取って日本で販売している団体のことで、日本ではNGOがやっていることが多いです。個人で輸入してやっている会社もありますが、個人経営で大きくはないですね。
収入は、あんまり期待できないと思いますよ。ただ、ある程度大きなNGOだったら福利厚生もついてくるかもしれませんから、それはこの手の業界では有難いことです(なにしろインターン、バイト、ボランティアに頼っているところが多いので)。
なにを勉強すると良いかですが、やはり語学と貿易知識でしょうね。
語学は、普通に会話がこなせる程度だったら大丈夫だと思います。これに貿易実務の知識があるとかなり強いと思います。
本屋さんに貿易実務の本を売っているので簡単なものから読んでみてはどうですか。貿易実務は検定試験などもあるので、勉強しておくと将来何かの役に立つかもしれませんよ。