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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.2320)

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もっと教えて!フォーラム 質問 映画の美術スタッフ

[Q] 私は将来ハリウッドで映画の美術スタッフとして働きたいと思っています。
あの手の業界はコネが重要だと聞きました。
そこで、今はニューヨーク大学を考えているのですが、
他にもハリウッドに進出する可能性が出来る大学を教えてください。

[A.5]

そうですね、アメリカに留学することは他に得ることの方が大きいかもしれません。
もっとよく考えてみる事にします。ありがとうございました。


[A.4]

こんにちは。
もちろん、(大学に通うかどうかはともかく)アメリカに住んでいたほうが、アメリカのカンパニーから声がかかりやすいのは当然でしょう。ただ、あなたがコネを得ることを目的にアメリカに向かうのであれば、もう少し考えたほうがいいかもしれません。
視覚的スケールの大きな作品という点では、現在ではハリウッドが世界をリードしていることは確かでしょう。そこを目指す若い才能の数は数え切れないほどで、その中であなたが大学に入ることでどうやってコネを得ようとしているのか、私にはよく分かりません。単にハリウッドの世界に近い学校に入ったぐらいでは、アメリカではアドバンテージにもならないからです(そういう大学はレベルが高いので、入学するということはそれなりの才覚を持つ「可能性がある」という自信につながるでしょう。それは大切です)。重要なのは、学校で何を身につけるか、その成果をどう表現できるかだと思います。一昔前なら地理的環境も大いに影響したでしょうが、インターネット全盛の現在、こと映像表現に関しては、場所による違いは大きな意味を持たなくなってきています。
私は、若い人達が日本を飛び出すことはとてもいいことだと思いますし、機会があるならぜひチャレンジすべきだと感じています。ただ一つ気にかけてほしいことは、あなたが日本を出るということは、日本に住んでいるということだけであなたが好むと好まざるとに関わらず受けてきた様々な恩恵を、全て置いて行くということです。日本というぬるま湯の中に、あなたもどっぷりと身を委ねているということを決して忘れないでください。例えば、あなたが携帯電話の料金を全額自腹で払っているなら、私は安心です(アメリカの子供達の多くはそうしています)。
あれだけすさんではいても、アメリカは大きな夢をかなえるチャンスがある国です。一方で、夢をかなえる人の影にその何十倍もの夢破れた(あるいは夢すら持てない)人々がいる国でもあります。あなたがどちらになるのか、私には分かりません。自分がチャレンジした結果について、自分自身で責任を持つ覚悟があるなら、そしてある程度は自力で生活できる力と勇気があるなら、ぜひ行ってみて、向こうの世界を味わってみてください。
おそらく、コネができたうんぬんより、アメリカという国の文化を肌で感じたことのほうが、あなたの人生にとって価値あることになるはずです。


[A.3]

度々すみませんが…はんがんさんのお話はもっともだと思うのですが、それはアメリカの大学に行ってればの話ですよね?流石に日本の大学に行ってたとしても向こうから話が来るっていうのは難しいですよね?


[A.2]

はんがんさん、ありがとうございます。
確かに仰る通りですね。
もちろん努力はするつもりです。
貴重なご意見ありがとうございました。


[A.1]

こんにちは。
どの業界にもコネというのは価値ゼロではありませんが、コネはどこそこの大学に入ったからといって身に付くものではありません。それは、あなたが持つ人間としての魅力が、あなたの能力(この場合は映画美術に関するセンス)と結びつくことで、はじめて獲得する可能性が生まれるものです。
映画のスタッフといった産業では、自分の能力を磨くためのステージの一つです。そこで努力する中で、実際の映画に携わることができるチャンスが訪れるでしょう。それを無事にやり遂げることができるかどうかが、あなたがより大きな仕事を担当できるかどうかの分かれ道になります。そういうお話をいただける人に出会うことをコネというのなら、あなたがその人にとって出会うだけの価値がある人間にならないといけない。そのための勉強であり、大学進学なのです。
あなたには、今のあなたにどんな才能がどのぐらいあるか、自分をよく見つめることをお勧めします。その上で、自分の才能を伸ばすのにふさわしい教育機関を目指してください。あなたに才能があり、それを正しく育てることができたなら、どんな場所にいようが、向こうの方からあなたの望む話が来るでしょう。コネなんて、そんなものです。