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回答・コメントする(No.2379)
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教えていただきたいのですが・・・。
[Q] 私は今、これといってなりたい職業はありません。けれど、漢詩や漢字、徒然草などの随筆や俳句に興味があります。これらに関わりのある職業があるのでしょうか?そして、これらのことについてより専門的に知りたいと思うならどうしたらよいでしょうか?どなたかご存じでしたらお教えください。よろしくお願いします。

どなたか中国古典文学という分野について教えてくださいませんか?
あと、この分野で研究者としての職を得るのがどうして難しいのでしょうか?
教えてください。お願いします。

はんがんさん、いろいろと本当にありがとうございました。私の両親や周りの人たちは、私が質問しても相手にしてくれないので、とても参考になりました。きっと、両親たちは、研究者を目指してみたいなどというのは今だけだと思っているのです。それは少し悔しくもあります。
今はとりあえず漢詩を学んだり、古典などを読んだりして興味のあることを学んでいこうと思います。
私の質問に詳しく厳しく答えてくださってとてもうれしかったです。本当に本当にありがとうございました。

こんにちは。追加でご質問があるようですので、分かる範囲でお答えします。
ここでは、「研究者」とはある特定の学術分野を専門的に研究して、他の人が見つけていない新しい真理や視点を見つける仕事だと考えてください。あなたが興味のある漢詩の世界において、新しい真理や視点とは何でしょうか? 数世紀以上昔の文学(しかも外国の)を紐解いて、いまさら新しい真理やら視点なんて見つかるのでしょうか? あなたにそれだけの自信があるかどうかが、あなたが進路を決めるとき重要になるでしょう。
研究者とは「大学教授」とか「○○研究所員」といった肩書きではなく、学究の道を通じて何かを生み出すという作業をする人を指します。大学教授とか研究所員といった職業は、そのための手段の一つに過ぎません。他の人が見出したことを学ぶのと、自分で何か新しいものを探すこととは、似ているようで大きく違う作業です。あなたがこの違いを理解できる時が来たなら、あなたには研究者になる資格ができたといえるでしょう。
あなたが白文の漢詩を研究したいのなら、大学では中国古典文学を専攻するのが一番の近道でしょう(ただし、この分野で研究者としての職を得るのはかなり狭き門です)。元の漢詩を日本人がどう読み解いたかという点に興味があるのなら、日本文学あるいは民俗学といった分野から入ることも可能です。いずれにせよ、まだ時間はたっぷりありますから、今は焦らずに自分の興味を育ててみましょう。どうすれば研究者になれるかって考えるのは、そのあとで十分間に合うはずです。

遅くなりましたが、質問に答えてくださってありがとうございました。私は「調べる」に興味があります。とりあえず今は受験勉強と並行して私が今1番好きな漢詩について独学で学んでいきたいと思います。高校生になってからもう一度よく考えてみます。
すみませんが、できればもう1つ教えていただけませんか?もし研究者としての道を歩んでいくとすると、どのような仕事をしていくことになるのでしょうか。
返事をお待ちしております。よろしくお願いします。

こんにちは。古典文学や俳句に関わるお仕事という前提で簡単に説明します。
ところで、あなたはそれを調べたいのでしょうか、それとも作りたいのでしょうか。特にあなたの関心が俳句や詩歌の場合、この違いは重要です。ただ、どちらにせよ仕事としてやっていくには、それほど選択の幅は広くないようです。
「調べる」に興味があるなら、たいていの場合は大学(多くの場合国文学系)に進学後、研究者としての道を歩むことになるでしょう。順調であれば博士課程を経て教授への道を歩むことになりますが、穏やかな印象とは裏腹に極めて競争が厳しい世界でもあります。
「作る」事を目指すなら、例えば俳人などが代表的な職業ですが、これには定まった学歴というものはありません。俳人の場合、結社に参加して句会などを通じて自分の才能を目指すことになります。中学生でも参加できます(というか大歓迎されます)ので、まずは家の近くに句会がないか探してみましょう。ただし、句会での評点はとてもシビアですから、あなたが本当にこれで生きていこうと思うなら、覚悟が必要です。
また、大学で教員免許を取得して、先生をしながら研究を続けることもできるでしょう。先生の道は簡単ではありませんが、これはこれで魅力的な選択肢かもしれません。
変わったところでは、表具師や古典書籍専門の古本屋といった、書き物そのものに触れる職業を選択するという人もいます(私の友人がこの道です)。昔の書物を扱う仕事にはそれなりの見識が必要ですから、経験を積むうちに自然と古典文学に詳しくなるでしょう。
いずれにせよ、単なる趣味を超えてこの分野で生計を立てようと志すなら、最初の入り口がさほど広くないため、かなり努力する必要があります。もちろん、好きなことを仕事にできるという喜びは、その努力に十分値することでしょう。あなたが高校生になったとき、もう一度自分を見つめなおして、この道に進むかどうか考えてみてください。