遅れましたが、コメント、ありがとうございます。
私は、自衛隊の記念演奏会のようなものに、招待されて行ったときに、音楽隊の演奏を聴きました。
結構、自衛隊になるだけでも大変なのですね。私に、根気強くあきらめないで目指せるのか、少し不安になりました。
このことは、学校の先生にもいろいろ話しているのですが、道警にも音楽隊はあるよ？と言われたので、そちらについても、いろいろ調べてみようと思います。
はんがんさんのコメントは、とても詳しく、細かく、わかりやすかったです。
本当にありがとうございました。

こんにちは。あなたは自衛隊の音楽隊の演奏を聴いたことがありますか?　たいていの方はコンサートで接するだけだと思いますが、あれは任務のほんの一部(ただし、とても重要な)です。私は仕事の関係で、一度だけ自衛艦の進水式に行ったことがありますが、みぞれが吹きすさぶ中(なんせ岸壁に整列した士官が意識を失って続々と倒れるほど寒かった)、仮設テントの中で整然と軍艦マーチを演奏する彼らの姿は、それは感動的でした。彼らにとってはこちらの方が本来の任務なのです。

陸海空それぞれの自衛隊に複数の音楽隊が編制されています。それぞれがどういう仕事(任務)をしているかは、各音楽隊のサイトがインターネット上にありますので、それをご覧になってください。例えば、事実上日本の最先任(=国家を代表する)軍楽隊である(自衛隊は軍ではありませんが、便宜上こう表記します)陸上自衛隊中央音楽隊のサイトにいくと、公務としての音楽隊の姿が華々しく表現されています。
音楽隊といえども自衛官ですので、当然自衛官採用試験に合格する必要があります。音楽の技能はかなり特殊なため、(他の大半の兵科とは異なり)音楽科はそれ単独で採用を行うようです。通常の試験とは別にオーディションがあることは言うまでもありません。大半の隊員は、高校卒業後音楽専門学校もしくは音楽大学で学んでいますので、あなたが音楽隊入隊を希望するなら、そうした学校を目指すことをお勧めします。なお、大学卒業の場合は、自衛隊入隊後、幹部候補生学校で1年間訓練するのが通例です(訓練修了後は幹部任官＝3尉(昔で言うと少尉)＝になります)。
他の音楽関係のお仕事以上に健康が求められることは当然でしょう。私の友人の中に、音楽面では全く問題なく、内定までもらっていたが、子供の頃のけがによるごく些細な運動機能の障害が理由で採用されなかった人がいます。万一の有事の際は、音楽科も後方支援として戦場に赴く可能性があるため、音楽の練習とは別にちゃんと自衛隊員としての基礎訓練(銃を撃ったり塹壕を掘ったり…要するに、自衛隊員としての訓練)を行いますので、身体条件は他の自衛隊員と同じです。
あなたにとって自衛隊とは、と聞かれても、まだあまりピンとこないかもしれませんね。音楽科員であるということは、他の自衛隊員と同じく、国の安全に対して相応の責任と義務が生じるということを意識する必要があるでしょう。

とりあえずは、今あなたがやっている楽器の練習をしっかり続けてください。あなたに才能があり、音楽家として生きていける実力が身についたとき、自衛隊音楽隊を目指すかどうか、改めて考えてみるといいと思います。