はじめまして，セピアさん．

中学の頃，自動車関係の仕事（整備士でも開発でも）に就きたくて，周囲の反対を押し切り工業高校の機械科に進学しました．ほどなく，周囲の女子生徒との価値観の違いに馴染めなくなり結局退学しました．積極的に自ら選んで工業高校へ進学する女子は少ないのです．

定時制普通科高校から，単科の国立大学へ進学しましたが，夢を叶えるには，最初から普通科高校へ進学すれば良かったと，少し後悔もしました．工業高校と言っても，職人や機械組立工になる勉強はしないのです．
確かに実習で溶接や鋳造，はんだ付け，製図も手書きの基礎からですし，普通高校よりは現場に近く楽しい授業も多かったのですが，机上の専門教科となると「これを求める時はこの公式を使う」と教えられ，全くおもしろくありませんでした．公式にたどり着くまでの過程を習わないからです．これは大学で同じ科目を履修したとき初めて，あぁこうだったのかと納得し，面白さを感じることが出来ました（高校1年では微積分を習っていないので，公式丸覚えしかないのです）

大学へ進学したからといって，組立工になれないわけではありません．せっかく進学校で勉強しているのだから，進学のための勉強は面白くないかも知れませんが，このまま頑張って下さい．いじめにあってるなど，高校中退や転校をした方が良い，というのでなければ，学校を変えるのはお進めしません．

こんなこと書くのもちょっと酷ですが，夢に挫折した時や夢が変わったとき，選択出来る職業は多い方が絶対良いです．今，工業高校に転校してこんなはずじゃなかったと後悔するかもしれない，というより，大学進学の準備をした方が良いと思います．そこから，チャンスがあれば夢へ飛び込めば良いのです．

自動車を夢見た私は，今は半導体実装を天職だと思っています．扱う単位が違います(笑)大企業の子会社の，技術開発といった職種ですが，結構職人技が必要です．技能五輪もびっくりなはんだ付けなどもこなしますよ．また親会社には「職人職」のようなおじさんもおられるので，必要な技能は積極的に教わっています．大企業の中には，職人養成コースみたいなものを設けている会社もあります．日本ならではの技術は，町工場だけではないのです．

モノづくりに憧れる女性がいて嬉しいです．同じ悩むなら，工業高校に転校するかどうかより，どの大学に進学するか考えてみて下さい．私の出身大学出も，毎年夏休み，モノづくり体験学習を開いています．そういう行事に出掛けてみるのはいかがでしょう？

モノ作り　それは本当に奥深くて本当にその世界で秀でる人には敬意を表します。
そんな素晴らしい世界に進もうとしているセピアさんですが、是非頑張って頂きたいと思います。

私の意見ですが、他の方のアドバイスに賛成いたします。高校では基礎を身につけた方が良いと思います。
モノ作りの業界で優秀な方々は一見関係ない様に見えても、やはり世の中の事も知っていますし、基礎が身についている人だと思うからです。
数学、国語、物理、化学などは将来的仕事に直結してくる科目だと個人的には思います。

あと若干主旨からそれますが、モノづくりにおいて欠かせない事は「なぜそうなるのか？どうしたらできるか？」を常に妥協せずに考える習慣を持っている事だと思っています。
現在日本のモノ作り技術は世界一ですが、将来的には人材不足の面からも衰退してしまう見方が多数です。　セピアさんの様な意欲有る若い人材がそれに歯止めをかけてくれる事を切に期待しています。
頑張れ☆

はじめまして　セピアさん
私は大学で働いています。
昔は男性のものだった工学系も最近ではたくさんの女子学生が入学するようになりました。
もちろん体力の問題などもありますが、男性と同じように就職などでも研究や現場の職に進みます。“ものをつくる”分野に関しては実力だけで性別はあまり関係ないように思います。そういう女子学生の姿が文系の私にはうらやましくも感じます。

大学で工学を学んでからでも遅くはないと思います。実際に現場の技術職の方が中高年になって工業系の大学に進学することはよくあることなのです。素晴らしい技術があるのにどうして大学に進学するのか不思議に感じるのですが、彼らからすると「基礎を知っていて初めて技術が生きる」のだそうです。やっぱり急がばまわれです。

もし、高校のうちから工学に親しみたいのであれば工業高等専門学校も検討してはいかがでしょうか？
工業高等専門学校は5年生の学校です。簡単にいうと高校と短大が一緒になった学校です。入学時から工学の勉強を始めるため、卒業時にはかなりの力が付きますし、就職にも有利と言われています。高専を卒業後に国立の工学部に編入する学生も多いです。ただ、学校の数も少ないですし定員も限られており、レベルも高いです。
大学は総合大学より単科の工業系大学のほうが専門性は身に付くと思います。

がんばって素敵な機械組立工になってくださいね。

こんにちは。技能五輪、すごいですよね。以前は仕事柄たくさんの技能工の方とお話をする機会がありましたが、別に技能五輪に出なくても、すごい方は日本中いくらでもおられます。「すばる」望遠鏡のさる部品の溶接の作業のお話を伺ったときは、もう感動で涙ぼろぼろでした。それはともかく、そんなお仕事に憧れるというあなた自身の気持ちを、ぜひ大切にしてください。

あなたの希望されるお仕事に就くのに、必ずしも工業高校を卒業する必要はありません。せっかく進学校に通っているのですから、(勉強ができる)高校生として、ぜひしっかり勉強してください。優れた頭脳と知識は、モノ作りに携わるのであれば、必ず役に立ちます。
高校卒業後、(機械工学系の講座に優れた)高専に進学されることを、個人的にはお勧めします。工学系の一般大学でもいいのですが、より現場に近い専門教育という点では、高専の方に一日の長があるでしょう。工場の現場において、女性の組立工は、確かに少数ですが意外とおられるものです。職場が汗臭かったりお手洗いがたいへんだったりと、本業以外の部分で苦労することがあるようです(細かいことですが、結構大切です)が、皆さん男性と同じ仕事を自然にこなしておられます。

高校の進路指導の先生と、一度相談してみましょう。おそらくあなたの高校では滅多にない希望なので、ちょっと驚かれるかもしれませんが、あなたの希望が真摯なものであれば、むしろ積極的に応援してくれるはずと、私は信じます。

私は工業高校を卒業しましたが、正直普通科の高校に行けばよかったと思いました。理由は大学進学に不利だからです。今無理をして高校を変えなくてもいいと思います。それに基礎ができてないと苦労します。なので大学進学を考えて勉強した方がいいと思います。