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回答・コメントする(No.3227)

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もっと教えて!フォーラム 質問 ブックデザイナーになりたいです

[Q] 私は将来漫画、雑誌、本などの表紙のデザインをしたいと思っています(イラストレーターではないです)。
この職に就くのは難しいでしょうか?よく副職でやる人が多いと聞きます。
あと今、小6なのですが今からやっといた方がいい事とかありますか?

[A.2]

はんがんさん、丁寧なコメントありがとうございました。
ブックデザイナーという職業はどんなものか、何をすればいいのか分かってきました。
さっそくいろいろな本をじっくり見てみます :lol:


[A.1]

こんにちは。
あなたがなりたいな、と思っているお仕事は、「装丁(そうてい)」とも呼ばれています。あなたがどんな本に興味があるのかよく分からないのですが、コミック・雑誌と新書・文庫、さらに単行本(ハードカバーとも言われています)から専門の研究書と、本の種類もさまざまですが、その種類によって装丁のお仕事もずいぶん違います。
コミックや雑誌の場合、表紙にのせるものは大体決まっています。要するに売り出したいキャラクターのイラストやタイトルがかっこよく目立つようになっていればいい。というわけで、デザイン事務所などに勤める人たちが手がけることが多いようです。彼らは他の仕事も持っているので、装丁(というか本の表紙のデザイン)は副業と言えなくもないでしょう。イラストを描ける方がとても有利です。
文庫本や新書も、これとあまり変わりないようです。こちらの場合は、出版社が自前のデザイン担当部門を持っていて、そこが作業することもあります。
単行本の装丁の仕事は、他とは大きく異なります。表紙のデザインは仕事のほんの一部です。本の大きさ・綴(と)じ方・表紙や本文の紙の種類・帯をつけるかつけないか、つけるならどんなデザインにするか・本文の文字の大きさ…などなど、製品としての本の姿の全てを決めるのが、単行本における装丁のお仕事です。
この仕事は、本の表紙がイラスト中心になる場合はイラストレーターが全てを担当することがあります。また、表紙デザインだけを装丁家が行い、その他の作業は出版社が行うという場合もあります。こうした仕事の進め方なら、兼業でもやっていけます。一方で、この仕事を専門にする人も数少ないながらもおられます。すぐれた装丁は本の売れ行きに直結します。才能ある装丁家には仕事が殺到しているそうです。比較的地味なお仕事ですが、実力だけがものを言う、厳しい世界でもあるようです。

ここまでの文章を読んでも装丁というお仕事についてイメージをつかむのはちょっと難しいかもしれません。小学生のあなたにはまだ見えない、仕事の進め方という考え方は、あなたがもっと社会について勉強することで、はじめて理解できるものだからです。
今は、本屋さんや図書館に通って、いろんな種類の本を手にとって見ましょう。なぜこの本の表紙はこんなレイアウトなのか、どうしてこんなに重い(軽い)のか、といったことを少しずつ考えていきましょう。
それから、やはりイラストを描けることは装丁家には有利です。一つの絵柄ではなく、いろんなタッチで描けるように練習しましょう。上手にこしたことはないのですが、それよりも大切なのは、レイアウトするという感覚・ふんいきを表現するという技術を身につけることです。