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回答・コメントする(No.3902)

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もっと教えて!フォーラム 質問 ドラマでの弁護士・検察官。でも本物の姿って?

2008/04/19 10:05  noitaさん[高校生・女]

[Q] 今学校の調べ学習で調べていることなんですが
よくドラマなどで法律の仕事って出てきますが、
本当の仕事の現場ってどのようなものなのか
気になったので質問させていただきます。
特に検察官や弁護士の方にお聞きしたいです!

①ご自身の職業がドラマや映画になったりすると
どのようなお気持ちになりますか?

②本当の現場にいるから解る、
やっぱり現実とはここが違うなぁと
思ったりすることは何処ですか?

③実際に上記のような質問を直接弁護士や検察官の方に
お聞きしたいと考えているのですが、
このようなことが本当に可能なのか、
またどのような経路を辿れば
スムーズにお話を聞くことが可能でしょうか?


この3つです。具体的に書いてくださるとうれしいです。
どうぞ宜しくお願いします!

[A.5]

noitaさんへ
素晴らしい! まずは、自分の足で歩く、という事ですもんね。
実は、法務省の法教育関係の仕事をしておりまして、今度の裁判員制度の広報・教育にも少し関わらせていただいています。裁判員制度のスローガンは…
「私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します。」です。まさに、今のnoitaさんの態度ですよね。
進路学習は、まとまりましたか? 総合の時間かな? 応援しています!


2008/07/06 13:28  noita.さん[高校生・女]
[A.4]

色々とご参考になることをありがとうございました!!
調べた結果、日弁連などの広報のところに電話をして聞いてみようと思います!


[A.3]

noitaさんへ
中学の教師ですが、法学部の出身です。分かる範囲でお教えします。ちなみに、教え子の中で、その「検事役」でドラマに出ていた人がいます。今は、「総理大臣役」をしていますが…(笑)
本当の仕事の現場が分からない…ずはり、「裁判の傍聴」をお薦めします。お住まいの各県には必ず地方裁判所やその支部があります。そこで裁判が毎日行われていますが、基本的には誰でも傍聴でき、事前の申し込みも不要です。私も、授業で中学生を引率しています。私の場合は公式に話を通してから行くので、終わった後に裁判官や検事に質問したりもさせますが、そこまでしなくても、裁判を傍聴しただけで、雰囲気は十分分かると思います。なお、民事裁判は、実際には書類のやり取りだけなので、刑事裁判の傍聴をお薦めします。夏休みなどに行かれたらどうでしょう?
なお、刑事裁判は犯罪を裁く裁判なので、内容的には未成年に見せたくないものもないわけではありません。裁判所の法廷の入口に、どんな事件か必ず書いてありますので、それをたしかめてから入室されると良いでしょう。


2008/04/26 04:36  noita.さん[高校生・女]
[A.2]

パスワード紛失の為、少しニックネームを変更してお礼をさせていただきます。

こんなに詳しくご回答いただき本当に感謝いたします!
今後の授業の参考にさせていただきたいと思います。
ご協力本当にありがとうございました。


[A.1]

>①ご自身の職業がドラマや映画になったりすると
>どのようなお気持ちになりますか?
感情移入して主人公を自分に置き換えて見ることもあれば、第三者的な立場から(同僚や同業の立場から)見ることもあります。
いずれにしろエンターテイメントとして見るだけでなくプロとしての視点から見ます。

ドラマや映画として取り上げられること自体には感銘を受けません。ドラマや映画には全く実務を知らないメチャクチャな脚本が数多く、内容次第です。


>②本当の現場にいるから解る、
>やっぱり現実とはここが違うなぁと
>思ったりすることは何処ですか?
きれい事で物事が全て解決するところ。所詮フィクションですので。

弁護士も検事も「人間の汚い部分」に触れる仕事なのです。テレビや映画は「困っている弱者=善人」という前提で筋書を立てますが、現実には困っている弱者が常に善人なわけありません。ヤクザみたいなのが弱者のふりしてやってくることもあるのです。

これは医者にもあてはまると思います。医者を取り上げたドラマなどは多いと思いますが、タクシー代わりに救急車を使ったり治療を受けるだけ受けて代金支払わず逃げる患者が出てくるストーリーなんてないはずです。しかし現実には存在します。

またトラブルは決して対外的要因のみから発生しているわけではありませんし、どんなトラブルも弁護士が入れば解決するというわけではありません。
客観的に妥当な結論を導いたとしても相談者・依頼者が納得するとは限りません。人の話に聞く耳を持たない人、強欲な人は一生解決しないトラブルと付き合うことになります。


>③実際に上記のような質問を直接弁護士や検察官の方に
>お聞きしたいと考えているのですが、
>このようなことが本当に可能なのか、
>またどのような経路を辿れば
>スムーズにお話を聞くことが可能でしょうか?
検察庁なら最寄りの地方検察庁に取材させて欲しいとお願いすると対応してもらえると思います。
弁護士なら個々の弁護士事務所にあたるのではなく最寄りの弁護士会に取材させて欲しいとお願いすると、ひょっとしたら会長・副会長クラスの弁護士が応じてくれるかもしれません。