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回答・コメントする(No.5065)
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経済学が活かせる職種はなんでしょうか?
[Q] 私は高校3年生の受験生です。
大学進学のために必死で勉強しています!!!
今は、日本産業や企業の動き
そして世界経済などについて学びたいと思い
経済学部への進学を考えていますが、
将来の夢が明確でないので悩んでいます・・・。
経済学は幅広い分野で活かせる知識だとはいうものの
どのように活かせるのかのががよくわかりません。
サービス業や小売業など
人に喜びを売る仕事がしたいという
漠然とした考えはあるものの、
これだ!!という業種に絞り込むことができません。
なにかアドバイスがありましたら
よろしくお願いします。
お忙しい中、コメントをしてくださり
本当にありがとうございました。
お話を聞くことができて、とても前向きに
大学進学の意義を考えれるようになりました。
自分の可能性を広げるためにも
がんばっていきたいと思います。

こんにちは。本来の質問の趣旨とは異なる事項について追加で質問をいただきましたので、簡単に説明しておきます。
私は製造業の会社に勤めていますが、製造業と言ってもただものを作るだけではダメで、それをお客様に販売することで会社は収益を上げています。その部門のことを「営業」と呼んでいます。会社の仕事の大部分は、1ヶ月、あるいはせいぜい1年といった期間で管理されるのが普通です。工場の生産などは1日、またはもっと短い単位でチェックします。
私の勤める部署は、もう少し長い期間…おおむね3-4年程度のなかで、営業部門としてどのようなことを目指すべきか、といったことを考えています。今後拡大が期待できる分野はどんなところか、営業マンの配置をどうすればもっと効率よい営業ができるのか、工場の皆さんに営業としてお願いしたいことはないのか、などなど、いろんなテーマがあります。
学問の実践として考えると、こうした事柄は経済学というよりむしろ経営学に近いでしょう。大学によっては、経済学部と経営学部を分けているところもあります。ただ、それは「企業活動」という対象をどのような視点で見ているかの違いであって、本質的にはほぼ同じことです。

こんにちは。本来の質問の趣旨とは異なる事項について追加で質問をいただきましたので、簡単に説明しておきます。
私は製造業の会社に勤めていますが、製造業と言ってもただものを作るだけではダメで、それをお客様に販売することで会社は収益を上げています。その部門のことを「営業」と呼んでいます。会社の仕事の大部分は、1ヶ月、あるいはせいぜい1年といった期間で管理されるのが普通です。工場の生産などは1日、またはもっと短い単位でチェックします。
私の勤める部署は、もう少し長い期間…おおむね3-4年程度のなかで、営業部門としてどのようなことを目指すべきか、といったことを考えています。今後拡大が期待できる分野はどんなところか、営業マンの配置をどうすればもっと効率よい営業ができるのか、工場の皆さんに営業としてお願いしたいことはないのか、などなど、いろんなテーマがあります。
学問の実践として考えると、こうした事柄は経済学というよりむしろ経営学に近いでしょう。大学によっては、経済学部と経営学部を分けているところもあります。ただ、それは「企業活動」という対象をどのような視点で見ているかの違いであって、本質的にはほぼ同じことです。
ご丁寧な回答をありがとうございました。
経済学とは本当に幅広い学問なので
ますます私の興味・関心は強まるばかりです!!!
あともう少しの受験勉強を頑張り、ぜひとも志望する大学に入学して
経済について学んでいきたいです。
差し支えなければ教えていただきたいのですが、
はんがんさんのお仕事の中で、「企画・コンサルティング」とは
どのようなことをしているのでしょうか?

こんにちは。ちょっと漠然としたコメントになりますが、あしからず。
私が学生だった頃は、経済学部といえば典型的な「ツブシの利く学部」でした。要するに自分の将来をまだ描けない時に、とりあえずこの学部に入っておけば、就職する時に一番選択肢が広い、という意味でした。私自身そう思って経済学部に進学しましたし、そう考える事自体は、何も悪いことではないと思っています。なぜなら、経済学とはそういう可能性を持つ学問だからです。
人が社会の一員として何かの活動をしようとする時、モノやお金、あるいは満足感といったもの…これらをひっくるめて「価値」と呼びましょう…が生まれたり、人々の間を動いたりします。かなり荒っぽい言い方をすると、この「価値」の働きや動きを調べるのが、経済学という学問です。言い換えると、人の社会活動全てが経済学の対象=経済学は人のあらゆる社会活動を学べるチャンスがあるということです。
現在(2008年秋)のトピックでいえば、サブプライムローン破綻から世界経済が混乱していることや、日本の通貨・円が高くなってたいへんといったことは、まさに経済学のメインテーマです。また、日本で産婦人科医が不足している原因や、二酸化炭素の排出規制がうまくいくか、といった事柄も、経済学で十分に検証可能です。秋田県のある町が萌えキャラをデザインしたパッケージで新米を売り出したら大人気で売り切れ状態なのはどうして? ってことだって、(あなたにその気があれば)ちゃんと経済学の研究テーマとして成立します。
再び言い換えると、経済学とひとくくりに言っても、その中身は実に幅広いことになります。まだその姿が見えないうちから、「これを学びたい」と無理に絞り込むことはないと思います。大学に入ると最初は概論的な講義がたくさんあるでしょうから、それを学ぶ中で、自分が興味を持てる分野を探していけば、いいと思います。先に触れた「価値」という概念をどう理解するかが、経済学の面白さの一つだということを覚えておけば、あなたが実際に大学に入った時に、少しは役に立つと思います。そして実際にそれが分かった時に、今あなたが感じている疑問が解けることでしょう。
ちなみに、私は大学で経済地理学という分野を専攻し、卒業論文はアフリカの環境問題に関するものでした。今の勤め先はこれらとは直接には全く関係ありませんが、大学で学んだことが無駄だと思ったことは一度もありません。モノの流れの基本を学ぶということは、世の中の大多数のお仕事において、必ずどこかで役立つものです。