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回答・コメントする(No.5226)
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回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
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このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
編集者、ライターの採用、業務について
[Q] はじめまして。大学3年、女、教育学部に通っています。ずっと教員になるつもりで教育学部に来たものの、就活の時期に入り本当にこのままでいいのか、教採で良いのか今更悩み始めました。
もちろん、教員になりたい気持ちもあります。しかし、ふと気づけば、小学校時代から学級新聞、今はフリーペーパーや地元新聞などで少し書かせてもらっており、小さいことではありますが、ずっと「書く」ことに関わっている気がします。それが、自然で今まで気づかなかったというか。
取材させてもらったり、「情報発信」側に立つのが好きなのかな?と自分ではそのように思っています。
教員になってもこのことは何らかの形で生かせるのではないか、と思いますが、やっぱり本当は自分は「書く」ことにダイレクトに関わりたいのではないか、と自問自答を繰り返すようになりました。
そこで、質問があります。どうか教えてください。最近悩み始めたので、情報収集できないまま質問してしまっています。申し訳ありません。
①編集者、ライターの採用状況はどのようでしょうか?出版社だと営業職になったりして、一生制作に関われないということもあるのでしょうか?
②①にも関係しますが、採用は新卒がかなり有利ですか?ひとまず臨時などでも教員をやってみて、それでも編集関係をやってみたいと思いつづけていたら、転職というのも考えています。
③編集者、ライターの業務について。一般的に大忙しと聞きますが、徹夜続きのような状態なのですか?具体的な勤務体系、時間をお教えいただけると嬉しいです。
また、コツコツ積み重ねる仕事というイメージとクリエイティブなイメージとが交錯してよくわからなくなっているのですが、常にアイデアを持つというか、アイデアを活発に出せる人でないと厳しいですか?また、レイアウト関係はどちらかというと苦手なのですが、編集者はどこまでが仕事範囲なのでしょうか?
また、ライターさんはどのような形で仕事を行うことになるのでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
詳細の解説誠にありがとうございます。お返事がたいそう遅くなり、本当に申し訳ありません。
社員さんが書いているのか、外部のライターさんが書かれているのかなど知ることができ、雑誌の見る目も変わりました。福利厚生の話、ライターの厳しさなどいろいろ知ることができました。
あれから毎日の課題やレポートに追われつつ、本当にいろいろ考えて、就活イベントに行ってみたり、出版社のサイト、新聞社などを見たりしながらかなり悩みました。そしてもう一つのなりたい職業である教員のことも真剣に考え、最近教員になりたいとほぼ意志が固まりつつあります。私のやりたい「書くこと」は裁量の幅の大きい教員という仕事のなかで自分なりに微々たるものでも、学級通信という形でもできたらいいのではという方向に考えが向かってきました。
ひとまず教員という考え方ではありません。幸い年齢制限は比較的ゆるいようなので、教員になって頑張ってみてそのときにどうしても書くことへの気持ちが強くなっていたらそのときにもう一度考えてみたいと思っています。甘いのかもしれませんが、悩んで出した結論です。
たくさんのコメント本当にありがとうございました。こんなに詳しく教えてくださる方がいらっしゃると思わなかったし、とてもとても嬉しかったです。私のために時間を割いてコメントを下さり感謝しております。
これからもご健康でお仕事頑張ってください。
ライターの雇用形態についてです。
ライターのほとんどはフリーランスのライター、いわゆる「フリーライター」です。
フリーライターは、雇用されているわけではないので、福利厚生はほとんどありません。
健康保険はありません(国民健康保険です)。
厚生年金はありません(国民年金に加入します)。
雇用保険はありません(失業手当は出ません)。
労災も出ません。
編集部までの交通費もまず出ません(取材先への交通費は出ることがあります)。
唯一の福利厚生といえば、たまに飲みにつれていってもらえるくらいです。
一般的には「雇用」ではなく、「業務委託契約」という形になります。
ですので、労働者ですらなく、労働基準法によって保護されません。
派遣社員は、望めば会社の社会保険に加入できますし、労災も出ますし、
労働基準法により様々な面で保護されています。
派遣社員のほうが、圧倒的に恵まれています。
賃金は、多くの場合、1ページいくらとか、原稿用紙1枚でいくら、と決まっています。
ページの単価は、人によって違ってきますが、
ベテランになってページ単価が上がると、仕事がもらえなくなることがあるので、
ベテランでもページ単価を上げない人も多いです。
編集部とのパイプが太ければ、毎月同じくらいのページ数の仕事がもらえますが、
仕事を切られてしまうこともしょっちゅうあります。
そもそも「何か月」とか「何年間」という契約ではないので、
毎号毎号ページ数がかわったり、仕事がない月もあったりします
(逆に特集ぺージにかかわると、普段の2,3倍のページ数になることもあります)。
あと、編集プロダクションの社員としてライターになる場合についても説明しておきます。
編集プロダクション所属のライターになる場合は、雇用形態はさまざまです。
その編プロの正社員になることもありますし(そうなれば、普通の社会保険に入れます)、
契約社員だったり、アルバイトだったり、完全出来高制だったりします。
編プロ所属になると、仕事が潤滑に入ってきたり、色々教えてもらえたり、
パソコンなどの設備投資を会社がやってくれたり、といいこともいろいろあるのですが、
フリーランスに比べると、同じ仕事量でも収入は少なくなります。
むちゃくちゃ働いたつもりなのに、給料はこれっぽっち?ということもありえます。
なので、編プロに所属していても、より不安定な独立の道を選ぶ人が多いです。
現在の笑う犬さんの仕事ぶりがどのくらいかがよくわからないのですが、
今の笑う犬さんの形式と、フリーライターになった場合の形式は、
おそらくほとんど変わりません。
「学生」という身分がなくなる分、社会的信用は低くなってしまうかもしれません。
(余談ですが、ライターを目指すなら、学生のうちにクレジットカードを
作っておいたほうがいいです。)
原稿料は、今よりはもうちょっともらえるかもしれませんね。
ライターという仕事は、必ずしも「生活が安定しない仕事」というわけではありません。
仕事がたくさんあり、それをこなすことができれば、そこそこの贅沢はできます。
ただ、生活の安定は、まったく保証されていません。
仕事がなくなったとき、他の会社員などには用意されているセーフティネットが、
ライターには用意されていないのです。
そこに不安を大きく感じるのなら、別の道を考えたほうがいいかもしれませんね。
こんにちは、笑う犬さん。
雑誌の記事を誰が書いているかについては、雑誌ごとに異なります。
そのヒントは、紙面上にあります。
記事には「文」とか「取材・文」とか「構成・文」という形で、
その記事を書いた人の名前が載っていることがあります。
それが名前だけの場合は、ほぼ確実にフリーのライターによって書かれた記事です。
「(編集部)」とか、「(本誌記者)」などと書かれている場合は、
編集部の人間(おそらくは出版社の社員)によって書かれた記事です。
「(笑うプロダクション)」「(スタジオ犬)」などとカッコで書かれている場合、
そのカッコ内にあるのは、おそらく編集プロダクションの名前です。
無記名の記事の場合は、奥付あたりにあるスタッフリストがヒントになります。
編集スタッフのほかに「編集協力」などというクレジットで人の名前があったら、
その人が、記事を書いたフリーのライターの可能性が高いです。
これらのヒントを元に、笑う犬さんが挙げた雑誌について、見てみました。
「ザ・テレビジョン」の場合、タレントのインタビュー記事やコラムのほとんどは、
記名記事で、フリーライターが書いていると思われます。
番組紹介などの文章は無記名なので、編集者が書いている可能性があります。
「AERA」は新聞社系の雑誌だけあり、編集部の記者が書いた記事が多かったです。
それとは別に、政治家や文化人などの寄稿文も多かったです。
「日経エンタテインメント!」は、フリーライターによる記事が2/3、
編集部のスタッフによる記事が1/3という感じでした。
この系統の雑誌にしては、編集部のの記名記事が多いと思います。
「まっぷる」「るるぶ」は、編集プロダクションへの丸投げのようです。
ですので、編プロのスタッフでライティングを行っています。
「AERA」のような「週刊誌」とよばれる一般雑誌は、
編集部に「記者」という立場の人がいて、その人たちがメインで記事を書きます。
このような雑誌記者は、出版社の社員ということになります。
また、編集者(ほとんどの場合、その出版社の社員)が記事を書く場合もあります。
編集者が記事を書くかどうかは、その雑誌のカラーによります。
私が出入りした編集部では、多忙のため、編集者自身が記事を書くことは稀でした。
まあ、いろんな例はあると思いますが、
雑誌記事のほとんどはライターによって書かれており、
そのライターのほとんどはフリーランスのライターであることはまちがいありません。
長くなったので続きます。
まこさん、丁寧な回答をありがとうございます。とてもよくわかりました。
返信が遅くなり申し訳ございません。
社員さんでないライターさんもいらっしゃるとは聞いたことがありましたが、その方が大半を占めるとは存じませんでした。雑誌とは例えば、テレビジョン、スポーツ雑誌、アエラ、旅行情報のまっぷるやるるぶ、日経エンターテイメント(雑誌名が怪しいですが)などよく本屋さんで目に付くものを想定していましたが、そのようなものも、いろんな社員でないライターの記事を集めて編集したものと考えるとよいですか?
また、新卒など関係ないということもわかり良かったです。編集者、ライターの雰囲気も朧気ながら見えてきました。アイデアというと奇抜なイメージを持ってしまっていましたが、その間違いについても認識できました。
「ライターさんはどのような形で仕事をすることになるのですか?」という質問は漠然としており、わかりづらくすみません。
ライターさんの雇用形態(①福利厚生や賃金、②採用(募集)はどのようにされるかについてお伺いしたいです。)を主に教えていただけませんでしょうか。収入は不安定になりがちなのですか?あと雇用形態に含まれると思いますが、社員ではないというのは、ライターさんは一般的に扱いは派遣社員のようになるのですか?派遣社員でもないのでしょうか…。突然仕事を切られるというのもよくあることなのですか?
ちなみに今ありがたいことに学生でありながら、タブロイドのフリーペーパーと地方新聞で地域ニュースを月に数本書かせていただいています。フリーペーパーの方は学生や地域の主婦、プロのライターさんらしき方(?)、記事内容を会議し、取材できる人ができるときに立候補し、記事を担当する形で大きさなどにより1本2000~10000円で謝礼という形で書かせていただいています。レイアウトはイメージを軽く伝える感じです。
また、地方新聞は月1本がノルマで、学生で授業も多いため、月1本か2本だけ書かせていただいています。こちらも謝礼という形で1本3000円ほどいただいています。こちらは取材してみたいニュースを提案し、OKが出たら取材を進める形です。
私は本当に楽しませていただきながら書き、しかもアルバイトになっているような感じなのですが、プロライターさんになるとどのような形式になるのか気になります。今の私のような形式とどのように異なるか教えていただけるとイメージしやすいので、とてもありがたいです。(全く違うかもしれませんが)また、社員でないということが漠然と不安なのですが、生活は安定するのでしょうか。
たくさんすみませんが、よろしくお願いいたします。
こんにちは、笑う犬さん。
私は雑誌のライターを長年やってきましたので、ライターの視点で回答します。
編集者とライターというのはとても近い仕事で、編集者からライターになる人も多く、
その逆にライターから編集者になる人もいます。
ただ、編集者とライターでは就労形態が異なる場合が多く、
よって採用の方法も大きく異なることが多いです。
多くのライターは、出版社の社員ではありません(会社員ですらありません)。
出版社の社員でライターというのは、ごく限られた雑誌の限られた人になります。
ライターは「就職」するものではないと思ったほうがよいでしょう。
①編集者、ライターの採用状況はどのようでしょうか?
ライターの採用状況については、長引く出版不況のため、
私がライターを始めたころにくらべればあまりいい状況ではありません。
ただ、雑誌ライターはそう長続きしないのか、新しいライターを常に求めています。
また、媒体にこだわらなければ、インターネットなど、
ライターの需要は減ってはいないと思います。
また、ライターであるかぎり、制作に関われないということはありえません。
②採用は新卒がかなり有利ですか?
ライターついていえば、新卒かどうかはまったく関係ありません。
むしろ在学中でもライターはできます。
「ひとまず臨時などでも教員をやってみて」などと考えるくらいなら、
むしろ「ひとまず今ライターをやってみる」ことをおすすめします。
③編集者、ライターの業務について
忙しいかどうかは、仕事に入り具合によります。仕事がなければヒマです。
スケジュール管理は基本的に自分でおこなうので、
ちゃんと管理すれば徹夜続きにはなりません。
ただ、同じようなジャンルの雑誌は、同じような発売日になることがおおいので、
複数をかけもちすると、締め切りが重なりがちです。
そういうときには、ちょっとムリなスケジュールの日も出てきます。
また、取材すべきイベントの日程と締切が近いとムリすることもありえます。
私の場合、ゲームの大会が日曜日、締め切りは月曜日ということはよくあったので、
そういう場合は、日曜日のイベント後は徹夜で執筆ということはありました。
「コツコツ積み重ねる仕事というイメージとクリエイティブなイメージ」についてですが、
その両方のイメージは別に相反しません。
クリエイティブな仕事は、たいていコツコツと積み重ねてモノを作る仕事です。
一瞬でアイデアを出して、一瞬で仕事がおわるということはまずありません。
アイデアを出すのは一瞬かもしれませんが、それを形にするには、
コツコツと地味な作業を続けなければなりません。
アイデアを実際の形にできる人だけが、クリエイターだと思います。
「アイデアを活発に出せる人でないと厳しいですか?」という質問についてですが、
アイデアというのは、別に奇抜な思いつきだけがアイデアではありません。
文章を書いたり、紙面を作る上で、「こうしたら面白いかな」とか
「こうしたら読者にうけるかな」とかいうことを常に考える必要はあると思います。
逆に、そんなふうに考えることができないと、仕事が面白くないと思いませんか?
まったくアイデアなしで、ひな形の文章をちょこちょこっと変えるだけでいいなら、
ライターは必要なくて、アルバイトの人だけでいいかもしれません。
レイアウトについては、たとえ苦手でも、雑誌ならやらなければいけません。
読者に情報をうまく伝えようとすると、文章よりもむしろレイアウトのほうが重要です。
私もデザインラフ(レイアウト)を切るのは苦手でしたが、
パソコンのソフトを使うようになって、あまり苦手意識はなくなりました。
ライターはグラフィックデザイナーではないので、細かいデザインはやる必要はありません。
文章や写真の配置、効果的な場所に効果的な見出しを置くことなどを重点に
レイアウト切っていけばいいと思います。
なお、デザインラフは、編集者かライターのどちらかがやればいいものです。
編集者に明確なページのビジョンがあれば編集者がデザインラフをかきますし、
そうでなければ、ライターに丸投げされることになります。
どちらにせよ、最終的なレイアウトは、グラフィックデザイナーがやることになりますので、
気楽に、自分の実現したいページを思い浮かべながらやるといいと思います。
「ライターさんはどのような形で仕事を行うことになるのでしょうか」の質問については、
ちょっと質問が大きすぎて、何を答えればいいのかよくわかりません。
もうちょっと具体的に質問を絞ってもらうと答えられると思います。