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回答・コメントする(No.5260)
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投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
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教えてください!!
[Q] 初めまして!秋桜と申します。
13歳のハローワークの本やサイトを
参考にさせて頂いています。
私の夢は、小説家です。
本好きの仲間に読んだりしてもらいながら、
小説を書いています。
これから、推理小説を
書きたいな、と思っているのですが、
初めて書くので、
イマイチ書き方が分かりません。
推理小説を書くために
大切なこと、
必要なこと、
コツ
などがありましたら、教えて頂けませんか?
推理小説以外のアドバイスも
大歓迎です。
トリックって、そういう風に
考えるんですね!
私は、トリックを何気なく考えていたら、
読んだことのある本の
トリックしか浮かんでこなくて、
「あぁでもない、こうでもない」と
悩んでいました。
でも、はじめて書くし、
マネしちゃってもいいんですよね(笑)
そう考えると、
気楽に書けるような気がしてきました。
まこさん、本当に
ありがとうございました!!
ついでですので、もうちょっとつっこんだ話を。
推理小説のトリックを考えるときに、気をつけないといけないのは、
トリックが完全であってはならないということです。
トリックが完全だと、犯人の計画は完全犯罪になり、犯罪が成功してしまいます。
探偵役がトリックを見破るために、犯人の計画にちょっとミスがあったり、
犯人の予想していなかったアクシデントでちょっとだけほころびができたり、
探偵役がそのトリックに気がつくためのヒントが必要だったりします。
完全っぽいトリックを作りつつも、探偵役がそのトリックを解けるような、
そんなしかけも同時に入れていかないといけません。
それが案外むずかしいです。
まあ、トリックを組み立てていくのはパズルのようなものです。
ああでもない、こうでもない、と、ほとんどはボツにしつつ、
色々試しながらトリックやストーリーを完成させていきます。
そういった苦労が楽しいと思う人や、そういったことを苦労と思わない人が、
推理小説家にむいているのかもしれませんね。
では、トリックを作る方法についてお答えします。
ただ、これは、私が推理ゲームとか、推理パズルとかでやっている方法です。
推理小説とかでは、おそらく別のやり方もあると思います。
参考程度に思ってください。
●トリックをたくさん知る
まずは、今ある推理小説のトリックをたくさん知ってください。
そのためには、推理小説をたくさん読むのがいいかもしれません
(マンガの「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」でもいいかもしれません)。
私の場合、推理小説をたくさん読むのがめんどう(笑)だったので、
江戸川乱歩の「類別トリック集成」を読みました。
この「類別トリック集成」では、推理小説で使われたトリックが分類されています。
細かなトリックの説明は省かれていますが、トリックが体系的に分類されているので、
「こんなトリックもあるんだ」とヒントになります。
「類別トリック集成」は、「江戸川乱歩全集第27巻 続・幻影城」(光文社文庫)に
収録されています。
小学生の秋桜さんにはちょっと難しいかもしれませんが、参考になると思います。
●結果からトリックを考える
トリックにはいろんなバリエーションがあります。
いろいろ考えるとまとまらないので、まず要素を1つ決めてしまいます。
たとえば、
「あるアイドルが事件の容疑者になったが、その犯行時刻にはコンサートをしており、
その姿が1000人以上のファンに確認されていた」
というシチュエーションを決めてしまいます(インパクトがあるほうがいいですね)。
この時点で、どんなトリックなのか、犯人の目的はなにか、決めておく必要はありません。
ここから、どんなトリックを使ったのかを、自分で考えていくのです。
自分で問題を出して、自分でその答えを作っていくようなもので、
いろんな要素を組み立てていくパズルのようなものです。
「実はコンサートに出ていたのは別人だった」
「実は犯行時刻のほうがまちがっていた」
「実は1000人以上のファンすべてが共犯者だった」
など、いろんな方法を考えて、トリックを決めていきます。
●ものごとからトリックを考える
上の方法とは逆の方法です。
まずは、トリックとして使えそうなものを探します。
例えば、駅の改札などで使われる、スイカやパスモやイコカのようなICカード、
これはいつどこの改札を通ったかが記録されるので、アリバイの記録になります。
でも、ICカードを他人のものと交換し、それをまた交換しなおすと、
アリバイ工作に使うこともできるはずです(カードは定期入れなどに入れていれば、
カード自体をみることはありませんから)。
あとは、このトリックを使ってどんな事件をおこせばいいかを考えることになります。
ふだんから、いろんな物事を見たり聞いたりして、その仕組みなどを知り、
それがトリックに使えないか考えることが必要です。
●トリックからトリックを考える
悪く言えば、他の推理小説のトリックをマネしてしまうことです。
ただし、一部をアレンジすることで、新しいトリックにすることもできます。
マネは創作の基本でもありますから、まずはマネでも全然かまわないと思います。
こんにちは、秋桜さん。
トリックを思いつくのってむずかしいですよね。
私の場合、自然には浮かんできません。
あーでもない、こーでもないといろいろアイデアをつないで作っていきます。
推理小説家だと、もしかしたら自然にわきでてくるのかもしれませんね。
まず、私の場合を聞かれているので、正直に白状すると、
私が作った推理ゲームでは、トリックは使っていません。
不幸なできごとが重なってしまっただけで、犯人はいない、というストーリーでした。
(これだけでは盛り上がらないので、鍵となる人物を消そうとする悪役は入れましたが)。
推理物のゲームでは、その場その場の謎を追うだけでゲームとして成立するので、
犯人によるトリックを入れなくてもよかったのです。
その推理ゲームのシナリオを作るときに、ディレクター(監督)からお願いされたのは、
「殺人は入れないでほしい」ということでした。
ゲームボーイアドバンス用なので、小学生でもできるようにという配慮からでした。
そこで、私は「みんないい人だったというハッピーエンドがいいですね」と提案し、
殺人も犯人もいない、というシナリオを書くことになったのです。
実はそれからが大変でした。
起こす事件はもう決まっていますので、その結果にたどりつくように、
複数の登場人物たちの行動や動機を、うまくからませて作る作業になりました。
登場人物が「悪い人」と思われないように動機をきめ、
その組み合わせで事件がおきるように、運命の歯車を狂わせていくのです。
ですので、TVドラマ、特に最近のものよりも、1980年代とかに流行った、
出生の秘密がどうのとかいう大映ドラマなどが参考になりました。
結果として、トリックを作るのと、同じような作業になったかもしれません。
そのゲームの場合、明確な犯人がいなかったため、明確なトリックがなかったのですが、
推理小説の場合は、探偵役が犯人のトリックを見やぶるのが見せ場になるので、
たいていの推理小説にはトリックが入っていますよね。
そのトリックを作る作業については、次にわけますね。
書き忘れたことがあるので、もう一回書きますが、
まこさんは、どうやって
トリックを思いついたのですか?
トリックって書いていると、
自然にでてくるものなんでしょうか?
できれば、教えてください。
すっかり、推理小説を書くことだけに
目を向けてしまっていて、トリックのことを
忘れていました(汗)
まこさん、思い出させてくれて(?)
そして、書き方まで教えてもらって、
本当にありがとうございました。
推理クイズも、「本好きの仲間」と
やってみようと思います!!
だけど、トリックが
イマイチ浮かばないんですけど、
そういうときは、どうしたらいいでしょうか?
こんにちは、秋桜さん。「コスモス」さんですね。
やる気いっぱいでいいですね。
前回の私の回答を読み返して「ちょっとむずかしかったかな」と思うとともに、
私が中学生のときにやっていたことを思い出しましたので、回答に追加します。
私が中学生のとき、ルーズリーフなどの紙1枚に、事件の状況などを書き、
「さて、犯人は誰だろう?」とか「犯人はどうやって犯行を行ったのだろう?」
などと、推理クイズを作り、友達に見せて、クイズを解いてもらっていました。
回答は別のルーズリーフに書いておき、正解したときや、ギブアップのときに見せます。
こうやって、友達どうしで問題を作りあい、解きあってたことがあります。
この方法だと、ちょっとしたトリックを作って楽しむことができます。
もちろん、推理「小説」だと、トリックだけでは完成しませんが、
いろんなトリックを考える練習になりますし、
なにより、自分が考えたトリックを前に、読者がどう感じるかを見ることができます。
推理小説を書くヒントが得られるかもしれませんね。
こういった推理クイズだけでは、推理小説にはなりませんが、
実はゲーム業界では、推理もののアドベンチャーゲームと同じくらい、
推理クイズは人気があります。
推理もののアドベンチャーゲームのオマケとして、
ミニゲームの推理クイズがついていることもよくあります。
推理クイズが上手く作れれば、それだけで仕事になるかもしれません。
また「パスワードシリーズ」という児童向け小説があるのですが、
この小説は、推理クイズを集めたような内容になっています。
参考になるかもしれませんね。
まこさん、コメントしてくださって、ありがとうございました。
推理小説を書くときに、「プロット」というのを書くということを、
初めて知りました!!
まこさんにアドバイスしてもらっていなかったら、
矛盾ばかりの小説になっていたかもしれませんね。
さっそく、推理小説を書くことにします!!
なんにでも挑戦してみて、
そしていっぱい小説を書いてみて、
小説家になるための努力を惜しまないようにしたいと思います。
まこさん、コメントありがとうございました。
ちなみに、「秋桜」は、「コスモス」と読んでください♪
こんにちは、秋桜さん(あきさくらさん? コスモスさん?)。
私は推理小説家ではないのですが、推理物のゲームのシナリオを書いたことがあります。
その経験からいくつかアドバイスしますね。
●読者をひきつける「謎」をつねに用意する
推理小説はやはり「謎」が重要です。
謎は「誰が犯人か?(Who done it)」だけではありません。
トリックやアリバイ工作などの「どうやったのか(How done it)」、
そして犯人の動機である「なぜやったのか(Why done it)」など、いろんな謎があります。
1つの謎が解けても、新たな謎を出すなど、ストーリーの初めから終わりまで、
謎で読者をひっぱっていくことが大事です。
ちょっと変わった事件が発端になっているのもいいですね。
●プロットを書く
「謎」でひっぱるのも大事ですが、謎がすべて解けたとき、
「それっておかしいよ」「納得できないよ」と思われるとダイナシです。
ですので、ストーリーに矛盾がないように、説得力があるようにする必要があります。
そのためには、まずは全体のプロットを書くことをおすすめします。
プロットとは、ストーリーの「あらすじ」のようなものです。
ストーリーをいくつかの章にわけて、「舞台はどこか」「誰が何をするのか」
「どんな謎が出てくるのか」「どんな謎をどうやって解くのか」「どんな伏線を入れるのか」
などを決めておきます。いわゆる、ストーリーの設計図です。
そうやって全体のストーリーを見回せると、ストーリーの問題点が事前にわかります。
私が推理もののゲームを作った時には、プロットの打ち合わせだけで、
3ヵ月以上かかりました。
●人の気持ちをよく考える
推理小説の犯人は、殺人や盗みなどの「犯罪」をします。
秋桜さんは「犯罪」をしたいと思いますか? したくないですよね?
人は、好きで犯罪をしません(たぶん)。でも、犯人は犯罪をしてしまうのです。
なぜ犯罪をしようとしたのか、どうして犯罪をしてしまったのか、
そういった犯人の心理(気持ち)を描いていくのが、特に最近の推理小説の流れです。
人の心を描くことで、推理小説はただの謎ときから、人の心を打つ小説になります。
小学生の秋桜さんだと、いろいろ難しいかもしれません。
たくさん人生経験することも大切ですね。
●とりあえず書いてみよう
と、上でいろいろ書いたのですが、推理小説ってむずかしいですよね。
私も推理ゲームを作るのはすごく大変でした。
推理小説には、いろんな様式やタブー(やってはいけないこと)があります。
でも、そんな規則や、私のアドバイスなんかは気にしないで、どんどん書いてみてください。
推理小説に関しては、いろいろうるさく言う人も多いですが、
決められているルールやタブーをやぶることで、新しいものができるかもしれません。
途中で行き詰ることもあるかもしれませんが、それもいい経験になると思います。
最後まで完成させれば、もっといい経験になります。
秋桜さんには、自分の小説を読んでくれる「本好きの仲間」がいるようですね。
これが一番大切です。
書いたものを読んでもらい、感想をもらうのが、一番大切です。
いい仲間がいてよかったですね。