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回答・コメントする(No.5309)
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ドラマなどのBGMやゲームの作曲家について
[Q] こんにちは。
私は高校一年生の女子です。
小さいころからピアノで曲を作るのが大好きで
将来的にはデジタルミュージックの技術を習得して
ピアノとデジタルミュージックの融合した曲を
作り、それをゲームやドラマなどのBGMにしたいと
思っています。今はその勉強の一つとして、
ピアノの腕を磨いて表現力をつけたり
パソコンを使って自分の曲を楽譜に起こしてみたり
大学受験の勉強も兼ねて簡単な楽典も勉強しています。
そこで質問です。
①作曲家になる場合でデジタルミュージックというと
成功する人の出身校は専門学校が一般的なのでしょうか…
そこの辺りが気にかかって進路を決められずにいます
(個人的にはデジタルミュージックも学べて
クラシックの作曲の原理やピアノなど他の楽器も学べる
デジタルミュージックコースのある音楽大学がいいと思っているのですが…)
②ドラマなどのBGMの作曲家も
オーディションを受けて
プロダクションと契約を結ぶのでしょうか?
③この職業は副業を兼ねている人が多いと聞きますが
どのような副業を持っている方がいらっしゃるのでしょうか?
④ドラマなどのBGMの作曲家の他に
作曲方面でしたらどのような職業の選択肢があるのでしょう か?
親も頑張れと言ってくれているし、私の小さいころからの夢だったので
作曲…音楽方面の夢だけはあきらめたくないんです
他にも努力したほうが良いことなどあれば教えてください。
どなたかご回答お願いいたします。
ところてん三号様>
回答ありがとうございます
ゆっくり読ませていただきましたが
的確なアドバイスや職業の内容などが分かりやすく
とても参考になりました、ありがとうございます
いろいろな音楽を聴くというアドバイスがありましたが
とても参考になりました
ただ聞くだけではなく、曲や音の構成を考えながら聞くという事が
大事だと分かったので早速実戦してみようと思います
あとはやはり楽器の腕ですか・・・
今のうちにピアノを頑張っておいたほうがいいですね
では、本当に参考になるアドバイスをありがとうございました。
心から感謝いたします。

どうも、通りすがりですが質問にお答えしたいと思います。
1番:
出身校に関しては、全く問題にならない事が多いです。
そもそも普通の大学を卒業して業界でやっている人も沢山います。
要は「何ができるか」と言う事が重要なので、その人が
素晴らしい楽曲を制作できるならどこを卒業していようが
関係はありません。勿論就職する際に音楽大学卒であるなら
「この人は最低でもこれは勉強しているはず」と言う指針になるので
有利だとは思いますが、重要なのは「自分が何ができるようになりたいか」
であって、デジタルミュージックコースのある音楽大学が
いいと思っているなら悩む必要はないと思いますよ。そこに行けばいいだけです。
ただ、最低限基礎的な知識を勉強すべきと言う事で、個人的には
しっかり音大なりに行っておくのをお勧めします。
2番:
主に劇判(げきばん)と呼ばれるジャンルのものでしたら、
基本的には制作会社のようなところに依頼が行く場合が多いです。
でも、横のつながりが非常に強い業界なのでいきなり今までと違う所に
依頼すると言う事は滅多にありませんから、劇判の仕事をしたいなら
現在その仕事をしている人に弟子入りするなりしてまずは関係を築かないと
難しいと思います。また、主題歌等に関してはオーディションが存在します。
「コンペ」と呼ばれていて、簡単に言うと「このドラマに合う歌を募集しています」
と言うものです。その場合は質問にある通り、オーディションを受けて
契約を結ぶと言う形になりますね。常にあるわけではありませんが、
そう言う形態もあると言うわけです。
3番:
あくまで個人で知っている範囲のものですが、あまり副業をしている
と言う人は周りにはいないですね。あくまで楽曲制作以外の仕事を
すべて副業と言うのであれば、自分はレコーディング等に参加して
楽器を演奏する事もあるので、それが副業と言う事になります。
また、出だしのうちは楽曲のギャラだけで生活すると言うのは難しいので、
アルバイトをする人も多いでしょう。実際自分もそうでした。
月給が出る制作会社に勤めるなら話は別ですが、フリーとなると難しいですからね。
4番:
先ほども言ったように、ドラマの音楽は「劇判」と言うジャンルに
分類されます。劇判以外、と言うとCM等の広告業界での音楽、
TVゲームの音楽、イベント等に使う音楽等業種は幅広くあります。
自分が行きたい分野の音楽を研究して、「今この分野ではこう言う音楽が
必要とされている」と言うリサーチ等をするとよいと思います。
楽器が演奏できるなら、楽器の演奏の腕を磨いておくのは
とてもいい事です。自分の中で得意分野を「武器」としてしっかり持って
おくのは、非常にプラスになります。後は自分が弾ける以外の楽器のことも
勉強しておくとよいと思います。例えば、ミュージシャンに頼んで
曲を演奏してもらう場合などに、その楽器の様々な奏法等を指示できなければ
思った通りのものはできません。その為に「この楽器はこう言う事ができる」
と言うのを勉強しておくと、自分が書けるものの幅が広がります。
後は、とにかく音楽を聞く事ですね。それもただ聞くのではなく、
この音はどうやって出しているんだろう?この響きになるのは何故だろう?
と、その音楽を分析しながら聞くのが大事です。
劇伴をやりたいのなら、ドラマや映画を沢山見ましょう。その上で、
「このシーンには何故こう言う音楽が使われるのか」と言う様な事をしっかり
考えてみましょう。何故このシーンは音楽が鳴ってないのか、
何故ここでこう言うタイプの音楽を流すのか・・・
とにかく身の回りに沢山音楽があると思いますが、
その意味、効果、何故こう言う音が出るのか、と色々な要素を
研究するように音楽に接するのが大事です。勿論それと同時に
純粋に音楽を楽しんで聞くのも重要ですが。両方同時にできるなら
これ以上の事はないですね。大変な職業ですが、がんばってください。