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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.5334)

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もっと教えて!フォーラム 質問 建築家になりたいと思っています。

[Q] 私は、建築家になりたいと思っています。それで、もっと建築家の仕事の事を良く知りたいと思いました。建築家という仕事は、建築物の設計や監理を行う仕事という事が分かったのですが、具体的にどのような設計をしたりするんですか? 

[A.3]

お礼が遅れてしまって、申し訳ありませんでした。 ありがとうございました。お2人の回答が、将来の夢のとても参考になりました。 それで、わたしはこれからも、建築家を目指していこう!と思いました。 本当にありがとうございました。


[A.2]

のんさん
はじめまして!
小学生で、具体的に将来のことを考えていてとても感心しました。
他の回答者さんもおっしゃっているように、建築家が行わなくてはいけない作業の種類は沢山あります。
もちろん全部一人でこなせられれば問題ありませんが、それはどんなプロの建築家でも無理なので、ほとんどの場合はプロのチームを作って建物作りに取り組んでいます。
どんな人たちがチームを作っているかというと・・・・
○意匠(デザイン)設計の人
○構造設計の人
○設備設計の人
「設計」だけでも最低上の種類の人たちが参加します。
このほかに工事現場を管理する人、建物を作るのにどれくらいお金が掛かるか調べる人(積算といいます)、建てる場所が良い場所かどうか調べる人、近くに住んでいる人に「こんな建物が出来ますよ」と教える人・・・・
一つの建物を建てるのに本当に多くの人と協力します。

「安藤忠雄」「伊東豊夫」「黒川記章」(故人)など日本を代表する建築家は、どちらかというと「意匠設計の人」の種類に入ります。
この意匠設計とは、建築家自身が1からデザインを考える場合と、施主(お金を出してくれる人)に頼まれたデザインを具体的な形にする場合とあります。
自分が考えたデザインの建物が、建築基準法や消防法などの法律にかなっているか、構造的に問題が無いか、予算内におさまるかどうか、沢山の制約を乗り越えるため、協力してくれる人と話し合いながら図面を描いてゆきます。

もしのんさんが、この人たちのような建築家を目指しているとしたら、普段から日本を含め世界中にどんな建物があるのか、写真集やネットなどで沢山見ておくと良いでしょう。またお住まいの近所の建物も、散歩がてら注意してみていると良いと思います。

勉強について、のんさんも想像していると思いますが、この建築家になる一番の近道は、大学で建築系の学科に進むことです。そのためには高校で物理と数学を沢山勉強しなくてはいけません。
小学校、中学校の段階では、総合判断能力を高める為に全ての教科を根つめない程度にこなしていれば良いと思います。
ちなみに、絶対建築系の学科のある大学に進まないと建築家になれないかというと、そうとも言い切れません。安藤忠雄さんは、はじめボクサーだった人です。
いろんな仕事をしていた人が、最終的に建築家になるケースもありますが、それまでは結構大変ですが。

将来建築家になれると良いですね!!


[A.1]

こんにちは。建築家(建築士)が設計する建物は、あなたが住んでいる家はもちろん、高層ビル・学校・工場・病院・神社などなど、さまざまなものがあり、それに応じて「何を」設計するかが少しずつちがってきます。たとえば、いま取り上げた建物の使い道を考えてもらえれば、設計する内容がまったく同じというわけにはいかない、ぐらいにはわかってもらえると思います。それ以上のことは、小学生のあなたは今のところ気にしなくてかまいません。
ただし、建物が丈夫にできていることを設計するという点は、あらゆる建物に共通していちばん大切なことです。建築家はそのためにいちばん気を使っています(デザイン重視の人もいますが、丈夫さにおいてたまにとんでもない失敗があります)。たとえば、家を建てるとき、どの柱のどの位置にどんな釘を何本打つか、というところまで決めるのが、建築家の仕事です。
あなたの家が一軒家なら、たいてい家の設計図を受け取っているはずです。親御さんにお願いしてそれを見せてもらいましょう。学校の先生にお願いすると、運がよければ学校の設計図の一部を見せてもらえるかもしれません=でも、無理を言ってはいけませんよ。たぶん(あなたの親御さんが建築関係のお仕事についていないかぎり)何が書いてあるのかさっぱりわからないと思いますが、そこに書いてある線や記号の全てを、建築家が計算して決めています。
それをどうやって計算しているのかな、ということを少しだけ覚えておいて、毎日の授業を受けてみてください。あなたが1年間それを続けられたら、いろんなことがわかると思います。