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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.5391)

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もっと教えて!フォーラム 質問 客室乗務員の今の状況って?

[Q] こんにちは今中3です。CAをめざしているんですが
今100年に一度の世界恐慌がきている中で
いろんな仕事で職を失っている人がいるのですが
客室乗務員はどうなんですか?
くびになるんですか?
詳しく教えてください

[A.3]

ぴんかーべるさん

インターネットは時間と距離を克服しました。今では興味・関心があれば
世界中の情報を瞬時に得られる時代になりました。ネット上で双方向の
対話も可能になり世界がぐっと近くなったのです。中学三年の貴方の方が
一般の大人たちよりも、もっと情報通かもしれません。
知識はその気になればいくらでも得られます。
あとは体験・経験を積み重ねるだけです。
聞くと見るのは大違い、現場が一番大事なのです。

昨年10月に「国境なき記者団」が発表した世界173ヵ国における
報道の自由度ランキングで日本は29位でした。アジアトップとはいえ
これで満足するわけにはいきません。大手メディアが発信する情報だけに頼らず
海外の報道や論評も良く読み、真実を見極める力をつける必要があります。
何事も真実は目には見えないのです。心で読み取るのです。

さて、トルコ航空と派遣会社への提訴ですが、原告13名の派遣客室乗務員の
皆さんは弁護士と良く相談の上、勝訴の見込みがあるとの判断で裁判に
持ち込んだのでしょう。裁判所が訴状を確認し受理したのであれば被告側に
十分な反証の準備期間を与えた上で、裁判が開始されます。裁判官はそれぞれ
の意見を聞いた上で、まず、和解の提案をしますが一方でも断ると改めて
判決の日取りを決め、裁判官の判決が言い渡されます。それを一方が不服とすれば
高等裁判所、や最高裁判所まで進むことになるかも知れません。

日本の裁判は判例主義(先例)です。過去同様の裁判の地方裁判所での判決を
参考に東京地裁の判断が下されます。
この裁判で私が注目するのは100年に一度という現下の景気情勢が裁判官の判断にどう影響するか、トルコ航空の本社がこの裁判の影響をどこまで深刻に捉えるかです。
いずれにしても、昨年末から表面化した派遣労働者・非正規社員の雇い止めや
リストラなどが社会問題化し,起きるべくしておきた訴訟だと思います。
派遣会社のありかた、派遣社員としての働きかたに一石を投じる裁判になります。

ぴんかーべるさん、将来貴方が働き始めたら、必ず労働基準法を勉強してください。
全部でなくても良いですから、重要なポイントだけを知っておいてください。
それが労働者としての貴方を守ることになります。労働基準法は労働者・使用者
(企業)双方にとってのバイブルです。労働上の最低基準の定めが明記されています。

それから入社後に必ず交付される就業規則を良く読むこと。全てがこの規則で運用
されるのです。ここに記載されていない事柄には効力はありません。だからこそ
熟読する必要があります。疑問や質問があれば入社後直ぐに担当者に問い合わせ
納得した上で就業してください。

日本はまだ契約社会ではありません。つまり国民一人一人は契約そのものの
意味を良く理解していないのです。分かりやすく言えば日本は未だ”情”の社会
なのです。労使双方の信頼関係で成り立っていた、と言っても良いでしょう。
でもこれからは大きく変わって行く事になると思います。
上記の裁判もそうですが、派遣客室乗務員が派遣会社との契約書を熟読し、
良く説明を受け、理解した上で、それでもなお、会社側に契約違反があるとすれば
勝訴の可能性があるでしょう。

自分の身は自分で守る、これが鉄則です。
これから眼の前の学業に専念し、基本を学び、社会をたくましく生き抜く
力をつけて欲しいと願っています。

最後に私が25年間従事した為替マーケットの相場格言をお伝えします。
「恐怖は常に無知からくる」
何事にも好奇心を持ち、自ら調べ、知識と経験を積めば貴方は無敵になるのです。
自信をつけることが何よりも大事なのです。
その自信をつけるのは貴方自身なのです。


[A.2]

ぴんかーべるさん

昨日午後、法務省で関係者が100人ほど集まる会議に参加してきました。
霞ヶ関のビルの並びに東京地方裁判所や弁護士会館があります。

今朝ヤフーニュースを読むと
「派遣客室乗務員が提訴=トルコ航空など相手に-東京地裁」とありその経緯が
記述されていました。その後貴方の質問とめざせCAさんのアドバイスを読んだのです。

正確にお話した方が良いと思ったので回答します。
この提訴はトルコ航空に派遣社員として働いている13人のCAが同社と派遣会社を
相手に裁判おこしたのです。詳しいことはこれからです。裁判を通じて勤務の
実態が明らかになり、国民の注目をあびることになります。

裁判そのものについてこのサイトでコメントするつもりは全くありません。
でもこの裁判を通じて、将来CAを目指す皆さんが何を学び、将来に生かすのかを
考えて見たいと思います。又改めて回答します。しばらくお時間をください。

結論だけを先にお話します。
時代は必ず変化します。こうして労働者の権利を守るため立ち上がった
方たちの努力が必ず報われる時代がくるはずです。又、そう信じたいと思います。
だから今中学生の貴方がフライトできる時代には労使双方が知恵を出し合い、信頼
出来る労働環境が整ってくると思います。

だからこそ目先の景気の状況を不安に思うことなく、眼の前の学業に励んで欲しいと
希望します。明るい未来を皆で創りあげていくのです。


[A.1]

今ニュースでみましたが、トルコ空港で働いていた日本の方の客室乗務員が、1人仕事がなくなったそうですよ。でも1人だしCAは、あまりリストラとかは、ないそうです。