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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.5415)

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もっと教えて!フォーラム 質問 パイロットになたら、やはり私生活の拠点が定まらなくなるんですか?

2009/01/14 10:13  naokiさん[小学生・男]

[Q] >:( 僕は一度も飛行機に乗ったことがありません。しかし、キムタク主演のドラマ「グッドラック!!」を見てパイロットという仕事に魅せられ、現在パイロットを目指して日々頑張っています。
  しかし、空が現場の仕事ですから、普通の仕事とは少々違うとは思います。そこでふと思ったのですが、やはり数々の国や地域を飛び回る仕事であるパイロットになると、生活の拠点が定まらなくなり、自分の家庭にいる時間もほとんど無くなるもんなんですか?教えてください!!

[A.14]

naokiさん
どういたしまして!

なにかありましたら、またいつでもどうぞ!

身体に気をつけて、頑張ってくださいね。
いつの日か、naokiさんと一緒に飛べる日を楽しみにしています!


2009/01/24 02:21  naokiさん[小学生・男]
[A.13]

:lol: :cheese:
さすけさん、回答ありがとうございます!まさかこんなに詳しく2通も回答していただけるとは思いませんでした!!
  
  採用試験に受かるには、まず筆記試験の場合は航空学や気象学のような専門的な分野を今から勉強するのでなく、しっかりと主要5教科を勉強していって、それを積み重ねていけば十分、ということなんですね。ガンバリマス!!!
  また、身体検査というのは、ずっと筋力測定、反射神経、体力測定などをするのだと思っていたので、各内臓器官の働きや状態をチェックする、ということ知ってとても驚きました。学校では運動神経は一番か二番ですし、毎日鍛えて胸筋も腹筋も割れているのでその身体検査はパスできるだろうと思っていましたが、その条件から言うと、筋トレよりも食生活や適度な運動を大事にする、とうことなんですね。
   とにかく、さすけさんの言うとおり、あまり今から採用試験の勉強をするのでなく、日頃の積み重ねで実力を溜めていって、あとはぶっつけ本番で行こうと思います!!
   
  この度は、何度も回答して下さってありがとうござました!さすけさんからの回答、とても参考になりました。僕はこれからもパイロットを目指して頑張りますので、さすけさんもお体に気をつけて、これからもがんばってください!!!
  あっ、あと、もうパイロットについて聞きたいことはさすけさんからもうすべて教えていただきましたので大丈夫だと思いますが、もしまたいつか分からないことなどが出た時は、また回答していただければ幸いです!
  本当にありがとうございました!!将来同じ職場で働けることを期待しながらがんばります!! では、お元気で!!!本当にどうもありがとうございました!!
  
  


[A.12]

すみません、
身体検査の対策、について、ちょっとつけ足しです。

この直前の回答で、採用のときの身体検査について、
「普段の生活が普通にできる、というレベルのものではなく、スポーツが大好きな身体の丈夫そうな人でも、この検査に落ちてしまうことがある」
と書きました。

ですがそれは、スポーツ万能じゃないとダメ、ということでは全然ありません。

目とか鼻とか耳、肺や心臓、脳、その他の身体の、ぜーんぶの内臓の働きや状態が、平均以上であることが求められる、という意味です。

なので、私のようないわいる「運動オンチ」でも、育ち盛りのときに普通にスポーツを楽しんでいれば、パイロットになれる可能性は十分あります。

そうは言っても、スポーツ万能じゃないと、操縦のうまいパイロットにはなれないんじゃないか、と思われるかもしれません。
でもはっきり言って、「運動神経のよさ」と操縦の上手い下手は、あんまり関係ないと思います。


[A.11]

naokiさん、こんにちは。
さすけです。

自社養成の採用試験に向けて、どんな準備をしたらいいか、ということですね。

パイロット訓練生の採用試験は何度かに分けて行われ、そのうちの一つに、筆記試験があります。言ってみれば、学校のテストに近い試験ですね。
ANA, JAL, そして航空大学校のサイトを見てみると、試験内容は、
英語(聞き取りテストを含みます)、国語、数学、理科を含む一般教養、パイロットの適性能力検査のうちのいくつか、となっています。

国語、数学、英語、理科などは、普通の高校で習う程度の学力があれば十分だと思いますし、一般教養も、普段から新聞やニュースに接していれば答えられる程度のものだと思います。
適性能力検査は、私が入社したころはなかったので、具体的にどんな問題が出るのかは分かりませんが、航空会社がどんな人を採用したいと思っているかを考えると、特別な準備は必要ないはずです。

航空に関する工学や気象、法律などの専門知識は、訓練生になってからみっちり勉強して身につけることになっているので、採用試験を受ける前は、特に勉強する必要はありません。
つまり、とりあえずは、これから小学校、中学校、高校と、学校で習うことを普通にマジメに勉強して卒業すれば十分です。大学も自分の好きな勉強の分野に進むのがいいと思いますよ。航空工学関係の学科に進む必要は、全くありません。

航空大学校の場合は、学校に申し出ると過去に出題された問題がもらえるようです。詳しくは、航空大学校のサイトを見てください。でも、それも大学生になってからで十分だと思います。

ちなみに、パイロット訓練生の採用試験は筆記試験だけではなく、数回の面接、身体検査、飛行適性検査があります。

これらに対する準備はどうしたらいいのか。
うーん、これさえやれば大丈夫!という答えは難しいですね。
ただ、私の個人的な考えですと、小学生の方へのアドバイスとしては、次のようなかんじです。

まず、飛行機のことだけじゃなく、いろいろなことに興味を持って、浅く広く、社会の仕組みなどについての知識を身につける。
そして、友達とか先生との出会いを大切にしたり、いろいろな活動を通して、他人とのかかわりを持つ。

これらのことで、たくさんある情報から必要なものを見つけ出して、それをうまく使いこなす能力とか、人の立場に立ち、相手を尊重できる人格とか、「自分さえよければいい」ではなく、決められたルールはきちんと守ろうという気持ちが、身についていくと思います。

パイロットというのは、機械や自然を相手にしながら、自分のウデで勝負する一匹狼、という印象があるかもしれません。ですが実際必要とされているのはそういう人ではなく、ここでお話したような、他の多くの仕事でも大切とされている能力を持った人です。こういった能力が、空の安全を守るためには絶対に必要です。
面接では、こういうことが自然と身についているか、あるいは、これからの訓練を通して身につけられるかどうかを見ているんじゃないかな、と思っています。

次に身体検査ですが、これは普段の生活が普通にできる、というレベルのものではありません。スポーツが大好きな身体の丈夫そうな人でも、この検査に落ちてしまうことがあります。
採用のときの検査は、航空法という法律で決められた「航空身体検査」と同じようなものなので、「航空身体検査医」という資格を持ったお医者さんに、大学生になった頃、相談してみるといいかもしれませんね。

あえて言えば、好き嫌いせずなんでもバランスよく食べて、大会に出る選手にならなくてもいいから、自分の好きなスポーツを楽しみながら続けていくのがいいのではないでしょうか。

最後の飛行適性検査ですが、こればかりは、どう準備していいか全く分かりません。私を含め、同僚を見回しても、特別な準備をしたと言う人は聞いたことがありません。なので、ぶっつけ本番でいいと思うんですけれど…。

また長くなってしまいました。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!


2009/01/19 08:35  naokiさん[小学生・男]
[A.10]

:lol:
さすけさん、回答ありがとうございます!!!僕が聞きたかったこと、全て詳しく回答してもらえて、とても嬉しいです!!
    自社養成システムとは言え、やはり何百人もの命を乗せたシップを操縦する人間を養成するのですから、誰でもそのシステムに入れるのか?なんて甘い質問でしたよね :grrr: !!すいません>_<!
   でも、今からしっかり学校の勉強も、早すぎるかもしれないけど、ちょくちょくと自社養成システムの採用試験の勉強(航空学?気象学?←もし迷惑でなければ教えてください。すいません。)もしながら、早くさすけさんに近づいて、将来同じ職場で働けるよう頑張ります!!
   わざわざ長い回答、ありがとうございました!!!
  


[A.9]

いえいえ、今日は自宅待機の日で、呼び出しはなかったので全然平気ですよ。

では、改めて、ご質問の答えにいきますね。

自社養成システムがある航空会社に入社して、その訓練コースに入ることを希望すれば、誰でも訓練を受けられるか、というご質問についてです。

私の調べた限りでは、現在、国内の航空会社で自社養成を行っているのは、ANA, JAL, JEXの3社です。
そしてこの3社とも、パイロットになるには、自社養成パイロット訓練生として採用されるための専用の試験を、会社に入るための試験として、受ける必要があります。
採用試験には、この他にも地上職、整備士、客室乗務員などの仕事別に採用試験がありますが、これらの採用試験を受けて入社した人がパイロットの訓練コースに入る、ということは、現在では私の知っている限り、ありません。

詳しくは、各航空会社ウェブサイトの「採用情報」というところに書かれています。社会人になるための準備を進めている大学生向けなので、もし分かりにくいところがあれば、どなたか大人の方に説明してもらってください。

なお、採用試験に合格して自社養成パイロット訓練生として入社すれば、もれなく、訓練コースに入ることが出来ます。


次に、そうやって晴れて採用試験に合格して入社し、訓練生となって全ての訓練を受ければ、必ずパイロット(ここでは、お客様を乗せてフライトする副操縦士を指すことにします)になれるか、についてです。

答えは、ほとんどの場合はなれますが、なれないケースも、残念ながらあります。

昨日お話ししたように、入社してから一人前の副操縦士になるまでは、自社養成の場合、4年くらいかかります。
そして、その間、(もちろん、少なくとも月に10日の休みはありますが)ずっと訓練と試験の繰り返しです。そうやってたくさんある国家試験や社内試験に順番に合格し、必要な資格を一つ一つ取っていって、4年後にやっと副操縦士として飛べる資格がそろって、一人前、というイメージでしょうか。

そのたくさんある試験の中で、一つでも合格できないものがあると、副操縦士になることは出来ません。試験不合格が決定した段階で、その人の訓練は中止されます。これをエリミネートと言って、少なくともその会社にいる限りは、パイロットになる道は絶たれます。
それは、「勉強不足」「努力不足」ということではなく、パイロットとしての適性が不足している、というふうにみなされるからです。
そしてエリミネートになった方は、私の会社の場合ですと、地上職に変わります。

もっとも、一度の試験で合格点に達しなかったからといって、すぐにエリミネート、というわけではありません。再訓練の後、再試験でもう一度チャンスが与えられるのが普通です。でも、その試験でもダメだと、基本的にはエリミネートとなります。

ですが、ここで心配しすぎて諦めないでくださいね!!

航空大学校でも同じですが、パイロットになるための訓練や試験は、何も特殊な能力を持ったスーパーマンでないと乗り越えなれない、というものじゃ、全然ありません。
一般的な能力を持った普通の人を、効率的に一人前のパイロットに育て上げるために、ものすごくよく考えて作られたシステムなんです。

普通に訓練を受けていれば、9割以上の訓練生は、副操縦士になれます。

また、なれなかった人は、たまたま、その人の特性が、パイロットよりも他の仕事に向いていた、というだけに過ぎません。
私の知人で、訓練生から地上職に転向したある人は、ある分野でめきめきと実力を発揮し、今では社内でも一目置かれるほどの、立派なプロフェッショナルとなり、バリバリ仕事をしています。

ですからどうか、「パイロットになりたい!」という気持ちを、大切に持ち続けてくださいね。
それが、何より一番大切なことだと思います。

実際、採用試験から始まって機長になるまで、私も私の同僚たちも、多少の差はあるにしても、「自分は何がなんでも、石にかじりついてでも、一人前のパイロットになってやる!!!」という固い意志があったから、長く厳しい訓練を乗り越えられたようなものですから。

……こんなかんじで、お答えになっているでしょうか?


2009/01/18 02:35  naokiさん[小学生・男]
[A.8]

:)
さすけさん、わざわざ回答ありがとうございます!
   副操縦士は機長に比べ経験がまだ薄いというだけで、パイロットとしての技術は機長に相応するくらい立派なんですね!!
   ありがとうございました!

  
 なんだかお忙しそうなところすいませんでした
  前回の質問の件ですが、もし改めて回答していただけるのであれば、全然いつでもいいので、さすけさんが暇な時にでも回答してくだされば幸いです!
   
   


[A.7]

naokiさん、こんにちは。
さすけです。

まず、「副操縦士になってから」についてのご質問、ということでしたが。

もしかすると、「副操縦士」という言葉は、「操縦士」=パイロット、のアタマに「副」という字がくっついていることから、副操縦士とはまだ訓練生の段階で、それから更に経験を積んで、一人前のパイロットになる、というふうにnaokiさんは考えているのかな、と思いました。

自社養成システムも、航空大学校も、副操縦士になるまでの流れは、何も知識がない状態で入社、あるいは入学してパイロット訓練生になり、長い訓練とその間にたくさんの試験を受け、その結果、一人前の副操縦士になって、旅客機に乗務する、というかんじです。
つまり、パイロットになるための訓練は、普通は副操縦士になった段階で、いったんはおしまいとなります。

ちょっとややこしいかもしれませんが、副操縦士は、法律上も社内資格的にも、立派なパイロット=「航空機操縦士」です。普段は機長を補佐するために、そして万が一機長に何かあったときにはすぐ機長の代わりを務められるように、旅客機の離陸から着陸までの全ての操縦を、安全にこなせるだけの技術と能力を持っています。ただ、機長という別の操縦士がコックピットで隣に座っているため、「副」という漢字がくっついた呼び名になっているだけなのです。

すみません、ここで一旦中断させてください。
naokiさんのご質問には、また改めてお答えしますね。


2009/01/17 03:31  naokiさん[小学生・男]
[A.6]

:cheese:
さすけさん、またわざわざこんなに詳しい回答、本当にどうもありがとうございます!!
 
 徹夜フライトにはそんな決まりがあったんですね!初めて知りました。
  夜中の遅い時間まで起きていることさえ出来ないのに、10時間以内のフライトなら交代要員はつかない、というのを読んだ時は焦りましたが、10代後半になったら段々と徹夜をすることにも慣れてくるということを知り、安心しました。
  また、ずっと疑問に思っていた、副操縦士になってから国際線パイロットになるまでの過程を読ませていただいた時は、「こういうシステムになっていたんだ~!!」と、とても驚きました!
   時々パイロットについてパソコンで調べることがありますが、ここまで詳しいことはどのサイトにも載っていないので、とても良い勉強になります!!!

  あと、副操縦士にになってから、ということについて質問なんですが、
  前にパソコンでとある航空会社のサイトを見ると、自社養成システムというのがありました。そこでは飛行機について何も知識が無い状態から何年間かの訓練を受け、パイロットになる、というものだったのですが、 
   自社養成システムに入って全ての訓練を受けたら必ずパイロットになれるんですか?また、そのシステムがある会社に入社してそれを希望したら、誰でもそのシステムに入れるんですか??
   また質問してすいませんが、もしよろしければ回答して下さい!!  


[A.5]

naokiさん、こんにちは。
さすけです。

早速回答文を読んでいただき、ありがとうございました!

前回の内容に、ちょっと付け加えさせていただきますね。

徹夜のフライトの時は、常にベッドで眠れるわけではないんです。
交代要員が乗っているのは、フライトの時間が10時間を超えるあたりからです。
例えば、シンガポールから日本に戻ってくる徹夜便の場合、フライト時間が7時間程なので、交代要員はいず、ずっと夜通し、操縦席に座って仕事をしなくてはなりません。
そして、このような徹夜のフライトは、私の会社だけでも世界中で日常茶飯事に行われていますし、例えば今月の私のスケジュールを見ると、4回、徹夜のフライトが入っています。

ですが、心配はいらないと思いますよ。
徹夜のフライトの前後は、必ず十分な休養時間が取ってありますし、夜通し起きていることにも、そのうち慣れてきます。
それにパイロットに限らず、10代後半にもなると、いろんなことで、夜中の12時をまわっても起きていたり、逆に日が昇る前から起きるようなことが、naokiさんにもきっとあると思います。みんな、それでもからだを壊さないように、自分なりの休み方とかストレスの解消の方法を自然に身につけていくのです。

次に、国際線のパイロットになる前には国内線でどのくらいの経験を積まないといけないのか、ですね。

会社や担当機種によって、それは大きく変わってくると思いますが、私の会社の場合、まず、飛行機の知識が何もない状態から、お客様をお乗せする副操縦士になるまで、4年程度の訓練期間があります。そして私の機種の場合、副操縦士になったあと、数ヶ月から半年ほど、国内路線を担当して、そのあとに、比較的近距離の国際線も担当するようになります。ヨーロッパやアメリカ東海岸などの長距離は、副操縦士になってから2~3年後に行くことになっています。

それと、担当機種や担当路線を自由に選べるか、ですが。
答えは、私の会社の場合、原則的には自分で選ぶことは出来ず、会社の指示に従うことになります。
例外として、家庭の事情(介護や看病が必要な家族がいる、など)や健康上の理由で、長いフライトができない場合は、国内線や近距離国際線限定となることがあったり、そういう路線だけを飛ぶ機種に移ったりすることがあります。

もちろん、好きな機種や飛びたい路線は人によってまちまちで、それが今の自分の担当と一致していない人もいるかもしれません。でも、「安全、快適なフライトをする」という点でも、仕事のやりがいという点でも、あまり大きな差はないと思います。お給料も、国内線だけのパイロットと、長距離国際線ばかりの大型機のパイロットの間で、それほど大きな差はありません。


2009/01/16 09:47  naokiさん[小学生・男]
[A.4]

:lol:
  さすけさん、わざわざこんなに長い回答、本当にありがとうございました!!
 
 パイロットには本気でなりたいけど、私生活の拠点が定まらなくなったり、そうすることで家族との時間が作れなくなったりするのはちょっと・・・
   という悩みが、さすけさんのおかげでスッキリ晴れました!
  あと、僕は夜中の遅い時間まで起きていることができません。なので、国際線パイロットになったら夜中じゅうずっと飛ぶこともある、ということを言われたりするときとても不安になりました。
   でも、そういう時はパイロット専用のベッドで睡眠をとることが出来ると知り、とても安心しました!!
 他にも、今まで知らなかったことや心の中で疑問に思っていたことも回答してくださり、とても感謝しています!
  さすけさんのように、パイロットになって、色んな国や街にいったりもしながら、自分の趣味に没頭できるなんてとても羨ましいです!!!
  僕も将来絶対パイロットになって、さすけさんのような楽しい人生を送れるよう、日々ガンバリマス!!
   
それと、「担当路線」のことでふと思ったのですが、以前、国内線パイロットとしてたっぷり経験を積んでからようやく国際線パイロットになれる。という話を聞いたことがあるのですが、どうなんでしょうか?それともその担当路線というのは、ある程度自分で決めれるんですか??もし良ければ教えてください!!!
  


[A.3]

naokiさん、こんにちは!

日本のとある航空会社でパイロットをしている、さすけと申します。

パイロットの勤務のかたちは、
航空会社、
乗務機種(パイロットは自分が操縦する飛行機の種類が決まっています。たとえば、ボーイング777とか、エアバス320とか)、
担当路線(国内がメイン、アメリカがメイン、東南アジアがメイン、など)、
経験、
一般の乗務以外の、パイロットでないとできない仕事(教官やマニュアルを作ったりする地上の仕事)、
などにより、いろいろ異なってきます。

ですが、疲れすぎて安全に飛行機を飛ばすことができない、ということがないように、
航空法という法律で、乗務できる時間を制限しています。

また会社によって多少の差はありますが、
勤務時間や乗務時間、フライトとフライトの間の休憩時間などが、出発時刻や一日の着陸回数ごとにかなり細かく決められています。
その決まりは、パイロットをめいっぱい働かせるためのもの、ではなくて、
安全なフライトを確保するために、いかにパイロットを休ませるか、
ということを考えて作ってあります。

私の場合ですと、月に10日の休み(これは地上職も含め全社員共通です)、それに加えて、急な交代要員が必要になったときのための自宅待機の日が数日あり、毎回呼び出されることはないので、実質、一月のうち家にいるのは、12~13日というところです。

フライトがある日も、会社や担当路線によっては、毎日自宅に帰ってこられるということもあるでしょうし、私のように毎月半分ほどは出先のホテルで過ごす、ということもあります。
ですがその分、休みがまとまってもらえて、平日に自宅に連続していられるので、生活の拠点が定まらないとか、家族と疎遠になってしまうとか、そういう心配をしたことは全然ありません。
むしろ、毎週連休があるみたいなものですから、家族といろいろ出かけたり、趣味に没頭できたりして、楽しいですよ。

そしてまた、いろいろな街や国に行って、そこに泊まって、いろんな人に会ったり、いろんなものを見たり、いろんな食べ物を食べたりできることは、この仕事の大きな楽しみの一つでもあります。

仕事をする時間ですが、国際線の場合は、日本時間の夜6時に出て次の日の朝9時頃やっと着陸、ということもあります。でもそんな長時間のフライトでは交代要員が乗っていますから、フライト中にパイロット専用のベッドで眠ることも出来ます。

ですから、何十時間も連続して仕事をさせられるとか、休みがほとんどない、といったことはありません。
安心して、これからも頑張ってくださいね!


2009/01/15 04:47  naokiさん[小学生・男]
[A.2]

:cheese:
 ハロワのおやじさん、わざわざこんなにたくさんのことを調べて下さり、どうもありがとうございました!!
 てっきり僕は今まで、パイロットはほとんど休みの日は無く、そのフライトによっては夜中まで操縦することもあるから体力的に負担の大きい仕事なんだろうと思っていました。
 でもパイロットには本気でなりたいと思っているので、時々このことで悩むこともありました。
  でも、ハロワのおじさんのおかげで、パイロットになっても必要以上の過剰労働になることはない、ということを知り、とても安心しました。
 まだ将来の仕事について考え始めたばかりなので、ハロワのおやじさんからのアドバイスを参考にし、現役パイロットの方からの回答をも期待し、パイロットに向かって頑張っていこうと思います! またわからないことなどが出てきたら質問するかもしれませんので、その時もまた回答してくれたら幸いです!!  どうもありがとうございました!!!


[A.1]

naokiさん

パイロットになりたい目標があって良いですね。
現役のパイロットの方からくわしく回答があるまで少し待っていてください。

質問を読んで、私も関心があったのでさっそく調べてみました。
結果は下記の通りです。

飛行機の運行時間に合わせて交代制で働くため、パイロットの勤務時間、休日は不規則になりがちです。ただ、月当たりの休日、一日の発着回数や乗務時間などは厳密に定められているため、必要以上の過剰労働になることはないとのことです。

労働基準法では一日八時間、週四十時間と決まっていますが、飛行中の気象条件や
出発地や到着空港での上空混雑のため管制官の指示があるまで待機することもあることから予定通りに運行出来ないこともあるのです。法定労働時間は実際には厳格には守れないと思います。しかし乗客の安全を守るという大使命があるので、休憩や休日などで
調整していると思います。自宅は日本の航空会社に場合は例えば成田空港周辺もしくは
都内になると思います。出来るだけ職住接近の方が時差調整などの体調管理や
生活の利便性が高まると思います。

実際に飛行機を利用すると、飛行機が飛び立つまでには出発予定時間から15分から
30分ぐらいかかるのです。成田空港のロビーで見ていると、一分間隔ぐらいで
世界中の飛行機が離発着しています。航空管制官もパイロットも一番緊張する
瞬間だと思います。

笑い話になると思いますが、約三十年前ごろには無事に目的飛行場に到着すると
乗客が手をたたいてパイロットに感謝し、無事に到着したことを素直に喜んだ時代も
ありました。今では飛行機の安全性能も向上し、また、経験豊富なパイロットも
世界中で育って来たようです。

楽しみですね。是非パイロットになる夢を実現してください。
何時かnaokiさんの操縦する飛行機に乗客して搭乗したいと思います。
離陸した後に必ずパイロットから乗客への挨拶があるのです。

:lol: