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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.5616)

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もっと教えて!フォーラム 質問 何にもなりたくない人はどうすれば?

[Q]  私は大学生なのですが、将来何にもなりたくありません。でも、何にもなりたくない人にもなりたくないのですがどうしたらいいのでしょうか?
 世の中の偉い人、がんばっている人、怠けている人、悪い人、みんなそれぞれ自分の人生を生きていてすごいなとは思うのですが、そこに何ら価値がみいだせません。すでに結果を知っているような同じ事の繰り返しのどこが楽しいのでしょうか。

2009/02/17 16:08  yumaさん[セラピスト]
[A.6]

 質問に質問で応えるのはルール違反ですが、それは本心なのでしょうか ? 私にはそうとは思えないのですが。
 価値が見出せないのは、そこではなく自分自身の価値なのではないのですか ? すでに結果を知っているのではなく、そうなる結果に向かっていることが歯痒いのではないのですか ?
 同じ事の繰り返しが楽しくないのであれば、何故、毎日眠るのですか ? 毎日食べて飲んでいるのですか ?
 
 ひまわり部長さんは、どうも自分を認める作業からしなければならないようですよ。


2009/02/17 13:49  伊勢ファンさん[ケアワーカー]
[A.5]

すっげー 面白い質問です!

さて、僕も同じように悩み、「何もなりたくない」を選択したことがあります。
私たちは、バーチャルの世界に住み、悩みながら日々をなんとなく終えている。
朝起きて、悩み、悩み、悩み
夜ベットで、死に、死に、死にゆく

>私は大学生なのですが、将来何にもなりたくありません。でも、何にもなりたくない人にもなりたくないのですがどうしたらいいのでしょうか?

とありますが、人に自分の行き方をゆだねては失敗するよ。

 わたくしが大学生の頃、みんなと同じように就職して同じレールに乗って生きていくのがすごく嫌だった。
で、そういうのをやめ放浪していた。
寺に入り雲水(修行僧)になると、毎日同じことの繰り返し。
しかし、ひまわり部長さんも、実は毎日同じ事を繰り返している。
飯食って、寝る。 この間に、喜怒哀楽が挟まっているだけ。
楽しいですか?

放浪の果てにたどり着いた私なりの答えは、繰り返しで同じように見えるけど
毎日違う日々を暮らしている。
ようするに、同じ事を繰り返して「生きる」を体験し、己を成長させていく。
楽しむのも、つまらないと思うのも、本人の心がけ次第ですよ。

当たり前のことなんて何もありません。
楽しむことが出来るかどうかの鍵は「すべてに感謝すること」です。


[A.4]

社会的な責任を背負って、引き返すには遅すぎる所まで行ってしまったら、そのまま突き進めば良いと思います。社会的な責任を背負えるということは、ひまわり部長さんにとってその道が結果的に正しかったからだと思います。
参考になるかどうかわかりませんが、私の話をします。昔、「ノストラダムスの大予言」という本が流行し、1999年7月に人類は滅亡する、という風説がありました。当時中学生くらいだった私は、その説にショックを受け、自分の将来を悲観しました。「結婚して子供が生まれたりしたら悲劇の巻き添えになるのではないか」とか、「ある人は自分の名前を後世に残したいと言うが、人類が滅亡するなら何の意味も無いではないか」とか。子供ながらに悩んだあげく、行き着いたのは「せめて今、同じ時を過ごしている周りの人達の役に立とう」ということでした。
もちろん常にそのようにできてきたわけではありません。ただ、その時にそう思えたことが、私にとってはある種の支えになっていたのだと思います。そして今も、どんな小さいことでも良い、例えば道がわからずに困っている人を案内してあげたり、電車で席を譲ったりしてその人に喜んでもらえた時、私も幸せな気分になれます。
これは価値観の問題ですから、ひまわり部長さんに同じようにしろと言うつもりは毛頭ありません。でも結局、人が何のために生きるかは、本人が見つける以外にないのです。ひまわり部長さんが価値を見出せること、しかも社会正義に則したものは何か。すぐには無理でも、いつか見つけられるまで考えましょう。それは社会に出てから、何かの仕事についてからでも決して遅くはないと思います。


[A.3]

こんにちは。
既に他の回答者の方が述べておられる通り、「何にもなりたくない、でもそんな人にもなりたくない」という感覚は、人としてそんなに珍しいものではありません。だけど、そう考えていながら生きていけるあなた自身がとても恵まれた人であることも、やはり事実です。その事から目をそらさずにいてほしいと思います。

ところで、あなたは世の中の出来事って「既に結果を知っているような同じ事の繰り返し」だと感じるんですね。私は心から同情します。
私の会社が所属する業界は、カタイ事この上ないし、実際「こう動けばこうなるかな」という経験がある程度までモノを言うところです。だけど、「これまでの経験ではこうだったので、今回はこうなるだろう」という予想で動くかぎり、まず間違いなくそれは上手くいきません。過去数十年と同じ商品を作り、それを売るだけでも、1年、いや1週間も時期が変われば、何がどのように売れるか、少しずつ異なっています。ある程度までは過去の経験と予測で対応できますが、それがうまく働かない閾(しきい)値が厳然と存在します。それを前にして、過去と同じ事の繰り返しをやっていては、上手くいかない事の方がむしろ自然です。
私達のような「歴史と伝統ある(笑)」一業界ですらそうなのですから、他の業界、いや、社会全体がどうなのか、私に言わせると、まさに言うまでもありませんということになります。それを楽しいと見るか、面倒くさいと感じるかは、人それぞれだと思います。ただ、繰り返しでやっていける部分とそうでない場面を見分ける事ができない人は、残念ながら社会に貢献できる場面はごく限られている事は確かでしょう。あなたが今の考えのまま働いたとして、社会はそれを歓迎しません。
あなたが意識しているかどうかは別にして、先に述べたような「見分け」ができるようになる事が、勉強の大きな目的の一つです。あなたは今大学生という恵まれた場所にいるのですから、まずは物事が見分けられるようになってください。
「そんなのどこが楽しいんだ?」と言うのは、その後からいくらでもできるのです。


[A.2]

木下藤吉郎さん
真摯なお答えありがとうございます。
私自身、大学卒業後、ひとまず社会に出て働くつもりであり、仕事をして生きていくことに特に不安を感じているわけではないのですが、そこに満足を感じる事もできません。

より人生経験を積めばまた違った見方が出来るとも思うのですが、その時には社会的な責任を背負っていて引き返すには遅すぎる所にいそうに思えてしまうのです。
かといって仰るとおり今の自分が相対的にはいくらか恵まれた環境にいるのは事実で、それだけに、そこから大きく離れる勇気がないのかもしれません。

3000マルク、今でいうと年収600万円くらいでしょうか。先の長い道になりそうです。

ご紹介いただいた西原理恵子先生の本、書店で読んでみます。


[A.1]

 何にもなりたくないし、何にもなりたくない人にもなりたくないというのは、奇異なことではありません。
 
 職業について全ての情報開示がなされているわけではないし、もし情報が得られたとしても、情報を活用するには社会経験が必要になってきます。成長するということは、社会経験値を積んでレベルアップして、より正しい決断が下せるようになることです。経験値が低いうちは、誰でも人生に確かな方向性は得られないし、人生を自主的に選択したり、正しい決断をすることは難しいのです。手探りでとにかく進んでみるしかないのです。

 食べていければ、生きていければそれで良いし、世の中の大多数の人はそれすらままならないのですから、生き延びられればそれだけで立派なことです。ましてあなたは大学生なのですから、義務教育も満足に受けさせてもらえない子供たちや、親の財政破綻で高校も中退せざるを得ない人たちに比べ、当面の危機回避だけでなく、長期的に計画を立てることができるだけ有利なわけです。
 
 ゲーテは「若者は年に3000マルク稼げるようになるまでは、それだけを考えろ。そして、年に3000マルク稼げるようになったなら、それ以上金儲けについては一切考えるな」と言っていると聞いた記憶がありますが、まったくそのとおりだと思います。

 まず自分ひとりだけでも生き延びることを考えて、生きる意味はそれから考えられたらどうですか?

 なお、最近漫画家の西原理恵子先生の「この世でいちばん大事な「カネ」の話」(理論社 2008年12月10日 出版)という本を読みましたが、ご参考になるのではないかと思います。