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回答・コメントする(No.5812)
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声優の性別現状
[Q] こんにちは。私は将来の職業として声優になりたいと思っている高校生です。回答してくださる大人の皆様方の中に、声優業界にお詳しい方がいらっしゃれば質問したいことがあります。
雑誌インターネットなどをみても、飛躍する新人や若手声優は女性の方が多いような気もしますし、最近のアニメやゲームの内容の傾向からみても女性の方が起用されたり、これからも起用される見込みが男性よりも多いのではと思いました。
女性の声優は男性と違って少年など異性役の仕事も多いのが一般的であるなどのように、新人声優からしてみれば女性の方が仕事の機会が多いものなのでしょうか。
また男性の声優の若手の伸び悩みや高齢化があるというのも聞きました。
厄介な質問かもしれませんが、ご返答よろしくお願い致します。
はじめまして、花蘭と申します。
私も声優を将来の職業として考えている者です。
はんがんさんの様な回答ではないのですが、コメントさせていただきます。
実はビクターさんのような悩みというのは”性別”の違いであると思うんです。この”性別”というのはビクターさんが悩んでいる「性別現状」ではなく、私達(自分自身)の性別です。
私の周りにも真剣に声優を目指している子が何人かいます。
その子達ともよく話題に上るんですが、
私達は男性声優の方が有利みたいな見方をすることがあるんです。
何故かと言いますと男性声優の方はユニセックスは少ないですが、
年齢を重ねても「渋い声、役柄」というので繋いでいける。
女性はユニセックスの分どこまでもやれるが、年齢を重ねた「渋い声」だと繋げることも難しくなる。ということです。
ほら、男性声優さんは年齢を重ねても「渋さ」で若い女の子達を魅了できるけれど、女性は「渋さ」ではキャラクターの役柄にもよりますが、若い男性…所謂「萌え」で魅了することが難しくなる。
みたいな感じです。
専門的な解説ではありませんが、お互いの性別にメリット・デメリットがあって、男性の方も女性の方も悩みがあるということです。
私もビクターさんの質問で気づかされたこともあるのでありがとうございました。
失礼します!

はんがんさん、ご丁寧なご回答本当にありがとうございます。
やはり現実というものは厳しいものなんですね。でもまだ時間はじっくりありますし、
まっといろいろと考えさせていただきたいと思います。
本当に参考になりました。
ありがとうございました。

こんにちは。確かに声優は女性の方が多くて、人気もあって、男性が少ないように感じますね。それはかなりの部分まで事実で、それなりに理由もあります。門外漢の立場からコメントしておきますので、参考にしてください。
女性の声優が多い理由は、いくつかの調査によると大きく3つあるようです。だいたいあなたの想像通りですが:
1) 女性声優はユニセックスである…簡単に言えば、男子(特に少年)の声をあてる女性声優はたくさんいますし、それを前提にしたアニメ作品の企画が現在の主流です。逆のケースをあなたは思い浮かべることができますか? 日本のアニメは今でも「鉄腕アトム」の影響下にあるわけです。それだけこの作品が偉大なのです。
2) 日本アニメのトレンドが「萌え」である…それがいいか悪いかは別にして、事実は正しく認識しないといけません。女性ファン→男キャラという動きもありますが、男性ファン→少女萌えキャラの方が、圧倒的に強いですね。当然、声の出演もそうしたキャラの出番が増えるわけです。
3) 声優のアイドル化が進んだ…これもいいか悪いかは別の問題です。女性の場合はジャニーズ系に流れるので男性声優のアイドル化は女性声優ほどではない、というおおまじめな研究を見つけた時には爆笑しましたが、どこまで正しいのでしょう(笑)。
若手声優はこうした流れに乗らないと活躍できないわけですが、一方で演技の幅が広がらないというジレンマにもつながっています。男女限らず、現在活躍中のベテラン声優さんの演技はもう別次元のうまさなのですが、彼らと若手声優が競える場所が今のアニメ作品のラインナップでは少なくなってしまい、若手に厳しい環境になったのは否めないでしょう。萌え・ツンデレのお相手に、ゲームかライトノベルの世界しか演じるチャンスがないというのは、役者としてのキャリアアップという面では、やはり厳しい。
もっとも、男女問わず概ね30歳以下の声優さんの中で、定期的に一般の舞台芝居に出演したり、朗読の仕事がきちんとこなせる人は、ごくわずかです。現在活躍中のベテラン声優の方々とは、このあたりが大きく違います。先日、横浜のある小さな施設で子ども向けの朗読劇があったのですが、ベテランの人気声優さんがすばらしい演技を披露されたらしく、たまたま聞いた人がいたく感動していました。こういう場所に若手声優が登場することは、まずありません。
仮に、私がここに書いたことが概ね正しいとして、あなたが自分の夢を叶えたいと思うなら、どうしましょう。正解なんてありませんから、じっくり考えてみてください。