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回答・コメントする(No.7230)
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周りに同じ職業になりたい人がいないのですが、私って不思議な人ですか?
[Q] はじめまして、私は私立中の2年生です。
この間、私の学年で総合の授業を利用して将来の職業についての新聞を書いたのですが、
私の夢は「学芸員」か「中学校か高校の先生」のどちらか迷い新聞には「学芸員」の方を書きました。
しかし、周りの友達のを見ると「医者」や「薬剤師」などの医療系の人がほとんどでそれ以外の人は、全体の4分の1ぐらいしかいませんでした。しかも学芸員や教育系の人は私だけでした。
私の学年は42人しかいない学校ですがそれでもやっぱり1人ぐらいは同じような方向に進む人がいてもいいような気がするのですが・・・・・・
しかも仲のいい友達から「学芸員って何?」と聞かれ、友達が知らなかったことがショックでした。
学芸員ってそんなに人気のない職業なのでしょうか?
学芸員になりたいってそんなに不思議な職業なのでしょうか?
あきちゃんで~すさんコメントありがとうございます!!!
あきちゃんで~すさんのおかげで自分の夢に自信がもてたような気がします!!
これから少しずつ先生に聞いてみたいと思います!!!

エリナさんへ
横はいりごめんなさい。
でも、エリナさん、すばらしいな、と思って。
「世の中のすべては。オタクによってつくられている」という言葉を聞いたことがあります。
その人、その人の専門性がまとまって、ひとつの「社会」を形成しているという意味です。
みんなが同じ仕事だったら、どうなりますか?
中学生の女子の人気職種に「パティシエ」と「保育士」があります。
エリナさんが道を歩いていたら、通りにずっと保育所が並んでいたり、ケーキ屋さんだらけだったら?…
「あり得ない」ですよね!(笑)
みんなと違う職業の人がいるからこそ、価値があるのですよね。
中学生の女子は、「みんなと揃っていたい」という気持ちが強いのもわかります。
でも、そこから一歩抜け出ているエリナさんは、「頭一つリードしている。」とも言えるのではないかな。
私は、社会科の教師で、ある国立博物館の研究協力員もしています。
ですから、学芸員のお友達もたくさんいます。
学芸員は、すごく地道で、根気のいる仕事です。
そして、何よりも大切なのは、研究に対する情熱です。
「本のシミ一つ」を一生かけて研究しているような人も知っています。
最近は、「ギャラリートーク」といって、学芸員の方が直に見学者に説明するような見学方法も盛んに行われています。
だから、「しゃべり」も上手い必要がありますよね。
整った文章(論文)が書けないといけないのは、言うまでもありません。
そんな仕事だと思います。ぜひ、「夢」を実現させてください。
もし、「教員」になっても、私のような形で、博物館と関わることも出来ますよ。
だから「教員の夢」も、ちょっとは、持っておいて欲しいな…。

エリナさん、こんにちは。
通りすがりの学芸員です。
身の回りに博物館や美術館があって、身近に接する機会が無いと「学芸員」という職業は身近に感じることが出来ないでしょう。それは博物館の立地が偏よっているからかもしれません。
私が学芸員という職業を知り、その道を志したのは大学生になってからでした。
もっと早く知っていれば、学芸員になるための知識や経験をより多く得られただろうに、と後悔することもありますが、逆にこれまで歩んできた道のりがあってこそ、学芸員になることができた、とも考えています。
ちなみにかつて私の同僚だった学芸員は、小学生くらいの頃から学芸員を志していました。
彼の場合、身近に学芸員と密に接する機会があったことが影響していた、と語っていました。
私が学芸員の道を志した頃の日本は、世の中の景気がとても良くて、みんなこぞって有名企業へと就職しました。大学の成績が良ければ、その分だけ誰もが名前を知っている会社に入って自慢出来たのです。
でも私は、自分が学んできた勉強と関係ない仕事に就くことにある種の不可解さを感じ、学芸員への道をめざすため大学院へ進学しました。友人たちには気違い呼ばわりされ、変わり者のように見られました。
でも学芸員として働いている今から考えれば、その選択は間違っていなかったと思います。
また、かつて私が学芸員としての道のりを歩み始めた頃、高校時代の同級生から「どうしたら学芸員になれるのか」と相談を受けました。現在の日本で学芸員になるには、大学時代に学芸員資格を取ることと、学芸員として活動するための専門的な勉強をしておくことが必要です。その同級生の場合、すでに大学を卒業していたので、学芸員資格の取得をあきらめました。学芸員になるためには、タイミングを逃さないことも重要なのです。
まわりにその職業を知っている人がいなくたって、いいのです。自分の信じる道を進めばいいのです。
学芸員という職業は、自分の好きな「世界」を追い求める最高の仕事だと私は思います。
学問の面白さを追求して、人々に伝えることができる数少ない職業です。
中学校などの進路学習に講師で呼ばれることがありますが、そのときに必ず話すのは、「人間の生活のありとあらゆる物事の先には、必ず博物館がある」ということです。本来はそれくらい身近なはずなのですが、いつも残念に思うのはなかなか認知度が上がらないことです。
とはいえ、他の職業に比べて求人が少ない学芸員になるには、運も味方につけなければなりません。
そのためには専門的な知識を身につけることはもちろん、教員免許や司書など、関連した資格を持っておくことも必要だと思います。
とにかく、今は夢をあきらめずに、自分の道を信じることです。
エリナさんがいつか学芸員になったときに、どこかで出会えることを期待しています。
安瞳麗さん
コメントありがとうございます!
これから担任の先生や他の先生と相談してどうするかを考えて行きたいと思います。
自分の学力ややりたいことも考えながら慎重に学校選びをしていきたいと思います。
はんがんさんありがとうございます!
自分のなりたい職業なので自信を持ってがんばりたいと思います!!
これからがんばってみんなに伝えて行きたいと思います!!

エリナさん こんにちは
自分の周囲に同じ職業を目指す人がいないなんて、なんてステキでしょう!
私は、自分が卒業した小学校、中学校、高校の中に同じ仕事の人は一人もいません。
進路を決める時も、だれもその仕事について知らなかったため、相談しても答えられる人はいませんでした。
進学して仕事について、大変だ!と思いながらも頑張れたのは、自分で考え自分で決めた本当に好きな事だったからです。
人と違うことをするのは、時々、大変ですが、自分の心と違う事をするのに比べたら、よほど気持ちのいい事です。
学芸員は専門的で素晴らしい仕事です。
つい最近、学芸員の方の協力を得て、自分の原稿に資料写真を提供していただきましたが、知識の深さ、お話の面白さ、行動力や判断力、感心しました。
教師も興味深い仕事です。
私は、専門学校と短大で授業を持っていますが、こんなに刺激的で成長させてくれる仕事だとは、やってみるまで気付きませんでした。
自分の意志で未来を考えるエリナさんは、素晴らしいと思います。
それに、あなたは、まだ中学生。
これから出会う世界は、今より何倍にも大きくなり、何倍もの人に出会います。
今は不思議ちゃんでも、大丈夫。
世界は広いんです。

こんにちは。おそらく私達大人でも「学芸員」という仕事について、正確に答えられる人はそんなにいないと思いますよ。中学生が名前すら聞いたことがない、ということがあっても全然不思議じゃありません。1学年300人もいて誰も知らなかったら、ちょっと考え込みますが、42人だったらあなたの経験は、そんなにおかしなものではないはずです。
あなたもご存知の通り、世の中には数えきれないほどたくさんの職業があります。何でも、こちらのサイトでは1000以上の職業を紹介されているとのことですが、それでも全てではありません。中学生の間にそれらを全部知る必要なんて、これっぽっちもありません。あなたが興味のあることについて、ちょっとだけでもいいから調べてみる、そういうことが今のあなたにはとても大切な経験になると思います。それがたまたま友だちが知らなかったり、誰も興味がないことでもいいじゃないですか。自分がいいと思ったことは素直にいいと言えることが、あなたの人生を前向きなものにしてくれると、私は思います…まぁ、時にはそれで苦労することもありますが、それもまた人生だと思える時がありますよ、たぶん、きっと。