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回答・コメントする(No.7237)

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もっと教えて!フォーラム 質問 日本の伝統文化(着物)を広めるにはどうしたらいいですか?

[Q] 私は現在、大学三年です。今、進路について考えています。

私は、着物の着付けを習っており、将来は着付師になりたいと考えるようになりました。
着付師はやりがいあり、楽しい、副収入としてなら、ぴったりの仕事だけど、やはりそれだけで暮らしていくことはまず無理だと言われました。(実際に働いている方にお聞きしました)

私は、着物のよさをもっと日本の人にわかってほしいのです。日本の大切な文化なのに、どうしてここまで廃れてしまったのでしょうか。とても悲しいです。

もっと、たくさんの人が着物を気軽に着られ、楽しめるようになったらいいと思うのです。


しかし呉服屋さんなどに新卒で就職してしまうのは、正直少しもったいないかなと思っています。。世界が狭まるというか・・・なので、まずどこか企業に就職して、転職を考えています。


どうしたら着物の需要を増やすことができますか?

少しの人に着せられるだけの着付師に終わりたくありません。
着物を広めるために活躍するにはどうしたらいいでしょうか?

有名な方に弟子入りするしか方法はありませんか?


長文失礼致しました。
どうかお知恵をお貸しください。

2009/07/28 15:44  yumaさん[セラピスト]
[A.4]

 一番は、自分が和服を好きになって、

> しかし呉服屋さんなどに新卒で就職してしまうのは、正直少しもったいないかなと思っています。世界が狭まるというか

 という偏見をダイエットして捨てることです。需要を増やし、着物を広める活動を頭で考えるよりも、着付けを習っているのですからまず自分が着ることが先です。
 私もよく和服を着るのですが、祇園祭の時にも多くの人の中で、一番美しく着ていると見知らぬ人から褒めて頂きました。電車に乗り合わせたアメリカ人カップルも、他の和服姿の女性には無関心だったのに、どうしてそんなに美しく着こなせるのか、草履じゃないのは何故か、質問の嵐を受けました。
 そして、私の友人の一人はパリに移り、和服のデザインをして織って着付けをして、映画やテレビの出演者の和服のコーディネイトもして生活していますよ。


[A.3]

はんがんさん
回答ありがとうございます!!
とてもわかりやすい例を提示していただき、私の悩みの難しさを思い知りました(笑)
さかなクンや大学教授の行動、私はムダだとは思いません。やはり、初めからビッグになろうというのが安易でした。



まこさん
回答ありがとうございます!!
全く違う分野ですが、いいものをつくり、その価値をわかってもらうということは同じですよね。そして、地道に仕事をやっていくことが、広めることにつながる!というのは、目からうろこでした。でも、言われてみれば、本当にそうだなぁと実感しました。急がば、回れ。ですよね。一歩一歩の積み重ねを大切に、今は、お稽古を一生懸命やろうと思います。



お二方とも、本当にありがとうございました!!!


[A.2]

こんにちは、りんごさん。
着物をおおくの人に広めていく、とても興味深い志ですね。

私は着物とは無縁の仕事をしていますので、私の仕事で考えてみます。
私は今、カードゲームの仕事をメインにしています。
「カードゲームなら、すでに小学生中心に広まっているじゃないか」
と思われるかもしれませんが、
わずか15年前には、日本にはまだトレーディングカードゲームはありませんでした。
それをここ15年ほどで広めていったのです(私を含めて多くの人が)。

その結果痛感するのは、「よいものを作る」、
これが一番大切だということです(私が製作の人間だからというのも大きいですが)。
「広めたい」という気持ちは大切ですが、
その気持ちばかり先走ってもなかなか伝わりません。
一見地味で効果が薄いようですが、地道に仕事をやっていくのはもっと大切です。

また、「広めたい」と思っていても、その人が何の実績がない人では、
気持ちだけが空回りすることもあります。
新しい人に伝わらないばかりか、今の業界の人からも信頼してもらえないこともありえます。
まずは自分がしっかりとした「プロ」になることが、
遠回りに見えて、近道になるかもしれません。
呉服屋さんで働いたり、着付け師になることは、地味なことかもしれませんが、
そういった一歩一歩の積み重ねが必要なのかもしれません。


[A.1]

こんにちは。あなたの質問に対して正解を導くことは極めて難しい…というか、仮に正解があるなら、既に他の人がやってのけているはずです。それゆえ、回答ではなく、気楽にコメントしておきますので、よかったら参考にしてください。

最近TVなどで「さかなクン」という方を見かけます。私は直接お目にかかったことはないのですが、いっしょに仕事をしたという人のお話を伺うと、この方は実にすごい。TVではややもすると色物キャラみたいに扱われていることもありますが、それは私達のとんでもない誤解で、実際は日本の魚類研究を支える重要な役割を果たしていたりします(詳細はちょっと言えませんが)。最近はNHKの「みんなのうた」にまで登場して、多芸多才ぶりを披露していますが、いやはや、ここまでくるとちょっとした超人ですね。
そんなすごい人物が、どうしてTVのバラエティもどきなんかに出るのかな? と考えるような私はやっぱり凡人で、この方にしてみれば、自分の愛する生き物のすばらしさを、もっとたくさんの人に知ってもらいたい、というとても単純でプリミティブな動機があるだけなのです。
また、京都だったかのとある大学に、いい年になってモヒカン調の髪の毛を真っ赤に染めて、服装もギラギラ(死語)な名物教授がおられます。なぜそんなことをしているかというと、「一般の人にも地震の恐さに興味を持ってもらうため」なんだそうです…この方は、地震研究で世界的に有名なんだそうですが、いくらなんでもそこまでするか? というぐらいの外観に、驚かない人はいないでしょう。

この方達の大活躍で、日本中にお魚好きがどーんと増えたり、地震への関心が高まっているか、と問われると、どうでしょう? 正直なところ、申し訳ないけどそんなに効果があるとはとても思えません。
じゃあ、この方達のやっていることは無駄なのか? と問われると、どうでしょう? あなたはどう思いますか?
…このあたりが、あなたがどういう道を進むべきかのヒントになると、私は思います。
自分が「いい」と思うことを、素直に「いい」と言えることは、実は意外と難しく、あなたにとって大切なことです。でも、それを他の人に理解してもらうことは、さらに難しい。まずその難しさを身をもって知ることが、あなたが自分の願いを叶えるための、最初の一歩になるのでしょう。そういう機会を上手く捉えることができるかどうか、努力してみてください。