HOME > もっと教えて!フォーラム > 世の中に情報を発信「放送・出版・マスコミ」の仕事 > 回答・コメントする(No.7364)
もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.7364)
-
いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
-
回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
声優と医師の職業について
[Q] 私の父の職業は、大学の医学部の助教授です。
そのため、私も自分に一番馴染みがあり、父や、父との仲が良い色々なお医者さんを今までずっと見てきて、「医師」という職業になろうとずっと思っていました。
父が働いている大学の医学部を目指すため、その大学の附属中学に入学しました。
私の実力ではもっと上の中学に入れるはずでしたが、医学部の推薦をもらうために多少学校の偏差値が低くても仕方ないと思って入学しました。
しかし、幼いころからの声優という夢も捨てきれずにいました。
ある父の同僚の私とも仲のいい女医さんが、昔声優をやられていたという話を聞き、すごいなと思ったことを覚えています。
それに、様々なアニメを見てくださいうちに、声優さんの声域の広さにも驚き、自分もあんな風になりたい!!と思いました。
でも、やはり医学部驚き合格するのはとても大変です。
その後に声優になる時間的余裕はあるのでしょうか?
というか、医師と声優って掛け持ちができるんですか?
また、どちらか一方を捨てなければならない場合、どちらを選ぶほうが将来的に良いのでしょうか?
ここまで私の質問を見てくださってありがとうございます。
別に医師や声優の職業の方でなくてもかまわないので、是非返答をお願いします。
回答、ありがとうございます。
広い視野ですか…
まあ簡単な話、極端ってことですよね…
よく言われます。
とりあえず誉め言葉として受け取っておきますね。
手塚治虫さんが医師免許を持っていたという話は聞いたことがあったのですが、医師免許持ちのコメディアンさんがいらっしゃったとは初めて知りました。
すごいですね~。
はんがんさんのコメントを見て、色んなお医者さんに医師を希望した理由を訊きました。
私の父はかなり奇特で「単に面白そうだったから」と言っていましたが、他の方々からは色々なお話を聞くことが出来ました。
もちろんはんがんさんがおっしゃっていたように「ブラックジャック」に憧れて、という方もいらっしゃいました。
ちなみにその昔声優のお仕事をされていた女医さんというのは、小学生から中学生にかけて子役をやられていたそうです。
やはり高校からは勉強に専念するためにやめたと言っておられました。
やはり医師と声優の両立は難しいみたいですね。
回答、本当にありがとうございました。

こんにちは。質問文を読んで私がすごいなぁと感じたのは、あなたが「医師」と「声優」という、職業選択の幅としてこれ以上ないほど広いことを視野にしているということです。私があなたと同じぐらいの年齢だった頃、とてもこんな発想はできませんでした。いや、今でもできない。少しうらやましく感じます。
別にからかっているわけではありません。あなたは自分の将来をどうしようかけっこう悩んでいると思いますが、あなたにはそれだけの可能性があるんだよ、ということを覚えていてほしいと思うのです。
ただ、さすがに医師と声優を両立させることは難しいと思います。医師免許を持つ俳優(声優)がどれぐらいいるか私は知らないのですが、医師としての仕事をしながら、俳優/声優業をしている人は、日本にはたぶんいないんじゃないでしょうか(ご存知の方はぜひ教えてください)。理由は簡単で、どちらも片手間でできる仕事ではない=その人の職業人としての能力のほとんど全てをつぎ込まないと成功しない仕事=だからです。なによりよほどの超人でもないかぎり、両方するのは、まず身体が保ちません。
では、どちらを選ぶ方がいいのか? それはあなたにしか分かりません。それを決めるためにあなたは学校で学び、友達と遊び…つまり、中学生や高校生として生活するのです。不安に思うことが多いかもしれませんが、それは他のみんなも同じです。その不安に向き合うことが、あなたが将来医師や声優として働く時に、大きな財産になるでしょう。
あなたのお父さんや、そのご友人のお医者さんに、どうして医師になろうと決めたのか、聞いたことはありますか? きっとずいぶんまじめな答えが返ってくると思いますが、なかには「手塚治虫のブラックジャックを見てあこがれた」なんて人もいるかもしれません。実際、これがきっかけになった人は多いのです。そしてもちろん、手塚治虫さんは医師免許を持っていたのは、あなたもたぶん知っているでしょう。
また、他の人があまり知らない知識/できない経験を持つ俳優や声優は、それが大きなアドバンテージになることがあります。声優ではありませんが、ケーシー高峰という超ベテランのコメディアン(兼俳優)が、二昔以上前に、とある名作ドラマに無免許の医師役で出演して、その演技が絶賛されました。この方は医学部を中退されたのです。また、この方の医学漫談は抱腹絶倒の楽しさです(お子様立ち入り禁止という部分もありますが)。
…こうして見ると、あなたの将来の二つの希望は、極端に離れ過ぎ、というほどではないのかもしれません。夢にバリエーションがあるのはいいじゃないですか。どれを選ぶべきかと今悩むのではなく、そのやりがいや楽しさ/辛さについて、いろんなことを覚えていってほしいと、私は思います。