HOME > もっと教えて!フォーラム > 世の中に情報を発信「放送・出版・マスコミ」の仕事 > 回答・コメントする(No.7468)
もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.7468)
-
いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
-
回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
編集者になるには・・・
[Q] 私は雑誌などを制作する編集者になりたいと思っています。
そこで編集者について色々インターネットで検索してみたのですがイマイチどうゆう感じの仕事なのかつかめませんでした。
なので、編集者の仕事の内容や、職場の感じなどを
詳しくおしえてくださいっ!!
それと、編集者の学校という専門学校があることを知ったのですが、普通の学校よりも、専門学校で勉強したほうが仕事につきやすいのですか? 編集者になるまでの過程なども教えてください。
よろしくお願いします。
こんにちは、ハチコさん。
以前にもハチコさんからの質問で回答したとおり、
私が編集の仕事をしようと思ったのは、私より適切なライターがいたためです。
私はある本の企画を出版社に通したのですが、
その本の執筆をするには、ガンダムについての知識が必要で、
残念ながら私は当時、ガンダムについてはあまり詳しくありませんでした。
そこで、私よりガンダムにくわしいライターに執筆を任せました。
しかし、そうなると、それ以上その本に関わることがありません
(本のクレジットには、「企画」として名前が入りますが)。
でも、自分で通した企画ですし、最後まで製作に関わりたかったのです。
やらしい話ですが、企画だけで自分で執筆しないと、お金もあまりもらえません。
そこで、その本に一番密接に関われる立場として、編集の仕事をすることにしました。
おかげ様でその本はヒットし、その後もその続編に編集として関わったのです。
断わっておきたいのは、私は自分のことを「編集者」だとは思っていません。
「編集の仕事をした」だけです(このニュアンスが伝わるかどうかわかりませんが)。
ですので、きっかけについては、参考にしないほうがいいと思います。
とても勉強になりました!
ありがとうございました。
前の質問とは少し違ってしまうのですが、
どうして編集者になろうと思ったのですか?
何かきっかけなどあったらお願いします。
続きです。
●職場の感じ
まあ、雑感になってしまうのですが……。
仕事場は、各編集者に机1つがわりあてられた普通のオフィスです。
たいていパソコンが1台あてがわれます。
整理が下手な人が多いのか、処理能力を超えた書類が多いのかわかりませんが、
机の上が書類で雑然としている人が少なくありません。
打ち合わせなどは、ミーティングスペースが別にありますので、そこで行ないます。
仕事のスタイルは、同じ編集部でも編集者によって様々です。
いつも打ち合わせばかりしてる人、打ち合わせはほとんど電話ですます人、
いつも外に出かけている人、いつも(深夜4時とかでも!)編集部にいる人、
ライターにまかせっぱなしの人、自分でも文章を書く人など、様々です。
また、月刊誌などでは、仕事の忙しさにムラがあります。
入稿前はすごく忙しいですし、校了後はかなりヒマそうにしています。
●編集者の専門学校
ありますね。
でも、個人的には編集の専門学校出身という人はあまり知りません。
まず、大手出版社の編集さんは、大卒、しかもたいてい有名大学出身です。
小中の出版社でも、大卒の人がほとんどだと思います。
「出版社は学歴が大好き」というのが私の偏見です。
また、編集の仕事を覚えるのなら、専門学校に行くよりも、
編集プロダクションに入ることをお勧めします(バイトでもいいので)。
仕事はきついですが、(少ないですが)お金をもらって仕事を覚えられます。
編集者になるまでの過程ですが、大手出版社の編集者、中小出版社の編集者、
編集プロダクションの編集者、フリーの編集者で、
なりかたが全然ちがいます。
出版社の編集者になるには、その出版社の入社試験を受け、社員になります。
きれいごとをぬきにすると、できるだけいい大学を出てたほうがいいです。
中途採用で契約社員として採用されるケースもあります。
その場合、編集者としてのキャリアが重視されます。
編集プロダクションは、出版社に比べると比較的簡単に入れます。
どこも人手不足のようです。
バイトから正社員になるケースも多いです。要はやる気です。
フリーの編集者の場合、いきなりなる人はあまりいません。
出版社や編集プロダクションの編集者を経てフリーなる人がほとんどです。
どんな学歴でも、どんな経歴でも編集者になれると思いますが、
ハチコさんは中学生ということですので、とりあえずは大学に進学し、
大手出版社の編集者を目指してみてはどうでしょうか?
続きです。
●編集者の仕事
ピンとこないと思いますので、
雑誌ができるまでの流れにそって、編集者の仕事を具体的に説明しますね。
雑誌の種類によっても、仕事の流れや役割分担はかわってきますので、
これはその一例だと思ってください。
1.企画立案
まずは、記事の企画を立てます。
どんな記事にするのか、その記事は何ページくらいなのか、
どんな読者をターゲットにするかなどをいろいろ考えます。
場合によっては、その記事は、ライターやスポンサーから提案される場合もあります。
そういった記事の企画を編集者が持ち寄って、編集部で会議をします。
そこで、どの記事をやるかを決めます。
毎号やるような連載記事など、枠が決まっているものについては、
会議などを通す必要がないこともありますが、
その場合でも、毎月どんなことをやるかを考えないといけません。
2.準備
記事の内容がきまったら、そのページを作るためにいろんな準備をします。
一番重要なのは、ライター(文章を書く人)とグラフィックデザイナーを誰に頼むかです。
記事の内容によって、詳しいライターがいますので、適切な人を選びます。
また、文章以外にも、写真やイラストが必要な場合、その手配をしなければいけません
(カメラマンやイラストレーターに頼んだり、写真を貸してくれるところに借りたりします)。
商品を扱う場合には、その商品のメーカーの広報さんに話を通します。
インタビューが必要な場合、インタビューの手配をします。
3.打ち合わせ
ライターやグラフィックデザイナーと打ち合わせをします。
そこでどんな記事にしたいのかイメージを伝え、ライターの意見なども聞いていきます。
締切などのスケジュールも決めて行きます。
4.ラフ作り
デザインラフというものを作ります。
これは、見開きの紙面を用意して、どこに文章が入って、どこに写真やイラストが入り、
また、見出しにどんな文章が入るかを書きこんだものです。
いわば、ページの「設計図」です。
このラフは、編集者が書く場合もあれば、ライターが書く場合もあります。
どちらの場合でも、最終的には編集者がチェックをして、修正します。
ラフができたら、これをグラフィックデザイナーさんに渡します。
すると、デザイナーさんは、ラフの文章部分の大きさから、
そこに何文字入るかを計算してくれます。
文字数がわかったら、ライターに伝え、ライターは文字数に合わせて文章を書きます。
※この方法は「先割り」と呼ばれる方法で、ライターが文章を好きな分量書き、
そのあと、デザイナーが紙面にうまくまとめる「後割り」という方法もあります。
どちらかはケース・バイ・ケースですが、雑誌の場合、先割りのほうが多いです。
5.文章チェック
ライターが文章を完成させたら、その文章をチェックします。
内容はもちろんですが、日本語的に正しいかどうか(てにをは)、
漢字を開くか閉じるかなどをチェックし、場合によってはライターに直してもらい、
場合によっては自分で直してしまいます。
文章をチェックし終えたら、その文書データをグラフィックデザイナーに渡します。
※昔は、ここで、文章をプリントアウトして指定紙をつくっていましたが、
最近はDTPが主流になったため、この工程をやらない人も多くなっています。
6.カンプチェック
グラフィックデザイナーが文章や写真やイラストなどを組んで、
ほとんど出来上がりのページと同じような見本を作ります(カンプと言います)。
このカンプを見てチェックし、不都合があればデザイナーに直してもらいます。
また、スケジュールがきつい場合には、このカンプの時点で校正を行うことも
少なくありません。
7.入稿
カンプをチェックし、入稿データに問題がなければ、印刷所に入稿します。
8.校正
印刷所から、印刷の見本が出てきます(まだペラペラの紙です)。
これを校正し、字の間違いがないか、写真やイラストが間違ってないか、
データがこわれてないか、色味がおかしくないか、などをチェックします。
この校正は、ライターや、メーカーにもチェックしてもらう場合もあります。
書籍の場合は、この校正を何度も繰り返しますが、
雑誌の場合、1回しかチャンスがないことも少なくありません。
校正がおわると校了となり、印刷が始まります。
とりあえずの仕事は、ここで終了となりますが、雑誌が出たあとも、
読者からの電話の質問に答えたり、アンケートを分析したりなどの仕事があります。
もう1つ、続きます。
こんにちは、ハチコさん。
私は、編集プロダクションで書籍の編集の仕事をしたことがあります。
雑誌の編集はしたことがありませんが、雑誌のライターを長年やっていましたので、
その視点からになりますが、回答しますね。
まず、全体として。
編集者の仕事を知りたければ、まずは自分で本を作って見るのがおすすめです。
ムチャを言ってるわけではなく、かなりマジメに言っています。
本当は印刷所に印刷に出した方が工程がよくわかるのですが、
最初は手書きのコピー誌でぜんぜんかまいません(私も中学生の時に作っていました)。
できたら、1人で作るよりは、数人に原稿を手伝ってもらった方がよいでしょう。
そうやって、本を作るために必要な仕事のうち、
実際には、印刷所やグラフィックデザイナーやライターやカメラマンがやる仕事
「以外」の仕事すべてが、編集者の仕事だと思っていいです。
編集者の仕事は、いろんな人がやる仕事の間をうめていく仕事なのです。
長いと投稿できないようですので、3つにわけます(あと2つあります)