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回答・コメントする(No.7495)
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気持ちが固まりません。
[Q] 私は今、中2の吹奏楽部員です。
部活でホルン、習い事でピアノをやっています。
とても音楽が好きです。
なので、将来は音楽関係、楽器に関わることをしたいと思っています。
ピアノは絶賛放置中ですので無理だとして
ホルンには将来、仕事的な意味で関わっていたいです。
いたいのですが、
ついこの間のコンクールまで部活で
コントラバスをやっていました。
もともと弦楽器は好きです。
ヴァイオリンも好きだし、二胡とかも好きです。
なかでも、チェロが大好きです。
まぁ、高校に行かなきゃ弦楽部とかないしなー。
中学生で関わっても遅いくらいなのに
高校生になってからなんて、
楽器の講師にもなれないかもだよね…。
って思ってたのですが
コンバスをやったお陰で
弦楽器への熱が復活しました。
ホルンにはもちろん関わっていたいです。
でも、チェロにも関わりたいです…。
将来、私がなれるとは毛頭思っていませんが
プロとして生活が出来たら、
出来なかったとしてもそれまでに
楽器をたくさん練習しなきゃダメじゃないですか。
だから、どちらかを選ばなきゃいけないじゃないですか…
あー、ごめんなさい。
質問になってないです…。
ほんと我がままなのですが
ホルンも吹けて、チェロも弾ける職って
何があるでしょうか…。
普通のありふれ過ぎている職には就きたくないのですが
それも我がままですよね…。
実力も運もないのにおこがましいったらありゃしないです…。

はんがんさんへ
補足説明ありがとうございます。ご意見全体に「激しく同意」します。
楽器の専門性についてはおっしゃるとおりです。
「二足のわらじ」を履けるほど、器楽の世界は、甘くありません。
楽部の例は「二つ楽器が弾けるなんていうことは、当たり前ですよ」という意味です。
特に、ホルンやチェロといえば、毎年、百人単位の音楽学生さんが卒業するわけですから、よほど極めないと、それで食べていくのは並大抵のことではありません。
私が、大学生の時に趣味で付いていたプロの方のレッスンには、沖縄から東京まで飛行機で通っているような「中学生」もいました。
皆さんそういう厳しい現実をくぐり抜けて、はじめて演奏家として一本立ちできる、という現実が厳然とあります。
それが、「プロの演奏家」というものだと思います。

こんにちは。あなたは「楽器を演奏する」という形で音楽とかかわる仕事をしたいと希望しているのかな? そういう前提で、現実に起こりうる内容でコメントします。
たとえばあなたがスタジオミュージシャンとして生活するのなら、複数の楽器を演奏できることは有利に働きます。音楽を発注する側としてはギャラが安いほうがいいので、楽器を掛け持ちすることで人数を減らせるなら、ありがたいのです。また、ミュージカルのオーケストラピットのような狭い場所で、特に木管楽器奏者が掛け持ちで演奏することを前提に作曲されることも少なくありません。「ウェストサイド物語」などを生の舞台で見ると、すさまじい楽器の持ち替えに感動すること請け合いです。
ただし、ここでいう「複数の楽器」には、ある種の制限=「同一楽器群で」=があります。基本的に、木管、金管、弦、鍵盤、撥弦(はつげん=弦を弾くこと)といった楽器の種類ごとで持ち替えるということです。あなたがご希望のホルン(金管)とチェロ(弦)、といった異なる種類での持ち替えは、基本的に求められていません。理由は簡単で、音の出し方がまったく異なる楽器を、(それぞれの楽器のプロ並みに)演奏できるような人は基本的にいない…ごくまれにいるそんな人はスタジオミュージシャンよりもはるかにハイレベルな仕事をします…からです。餅は餅屋。
なお、宮内庁楽部の例が紹介されていますが、あの方々はかなり特殊な状況下で楽器の持ち替えを行います(サロンオーケストラ以上の演奏は行いません=もちろんそれなりに演奏はできるのですが、それ以上にはなりません)ので、一般の音楽職業とは切り離して考えてください。それでも、すごすぎる才能ですが。
あなたがとんでもない才能の持ち主でない限り、一般的な演奏家という職業を目指すなら、ホルンかチェロのどちらかを選ばないといけません。少々厳し目に話すと、どちらかを選べないぐらいなら、演奏家になることは素直にあきらめて、別の方法で音楽の仕事につくことを目指すべきです。残念ながら、才能系のお仕事に「甘え」が許される要素はありませんので、自分が本当は何をしたいのかを、納得いくまでよく考えてください。
もちろん、あなたが音楽家としてホルンとチェロを持ち替えるようなパフォーマンスを作り上げるという考えだってあります。世の中、やろうと思えばたいていのことはとりあえず実行可能です。でも、実行できるということと、それが社会に認められるということはまったく別物だということを覚えておきましょう。
要は、あなただどこまで真剣に夢と向き合うことができるか。そして前提となる才能にどれだけ恵まれているか、ということです。これらは私たちでお答えできるものではありませんので、あなた自身で答えを見つけてください。

★、。・さんへ
私は、吹奏楽部顧問です。でも、教科は社会科です。
つまり、音楽は全くの「趣味」。でも、「趣味」を極めると、実に楽しいですよ。
私も生徒たちも、サントリーホールやディズニーランドで演奏したこともあります。
東京の有名な音楽大学の卒業後の進路先をご覧になったことがありますか?
一般企業、それも音楽には直接関係のない会社が圧倒的に多いです。
それだけ、「音楽で食べていく」ということは、日本では難しいということです。
もちろん、難しいからあきらめた方がよい、といっているわけではありません。
それだけ難しい道に踏み出すのだという覚悟を持っていただきたいということです。
もちろん、実力をつけることも含めて。
みなさん、幼稚園より前からレッスンを受け始めているのですから…
宮内庁に「楽部」という雅楽を演奏する部署があるのをご存じですか?
そこの方たちは、日本の伝統楽器の他に、全員、西洋の楽器を何か演奏できます。
プロの演奏家なら、二つや三つは当たり前、というよい証拠です。
音楽に関係した仕事は、演奏家だけではないので、そういう仕事を見付けてみるのも、
ものの見方考え方を広げることにつながるかもしれませんね。