村上龍さんが編集長のJMM、医療特集「絶望の中の希望」を読んで下さい。
日本の医療の現状がすべてわかります。

http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/title22_1.html

時間をかけて全てを読むことを提案します。
そして貴方の若い力を、医療現場で活かして欲しいと希望します。

分かる範囲ですが大きく2点

患者と医療者との信頼関係のあり方

病院経営

この2点でしょう。

まず上から、昔はお医者様と呼ばれていた通り
患者と医療者の間には屈折したと言ってもいいほどの
強い信頼関係がありました。

しかし、昨今の権利意識の上昇と、インターネットなどを通して
容易に得られる情報から患者も多くのことを知るようになりました。

その中でお互いがお互いを疑うというのか、古い医療者と患者の関係から
脱却できず、新たな信頼関係を構築できない状態が相互に見られます。

まだまだこれは当分続きますし、今後の医療者はコミュニケーション能力も
大切な能力になってくると思われます。

もう1点、経営に関して病院は病める人を元気にする場であり
金儲けをする場でないという考え方があります。
一方ではボランティアでやってるわけではないので当然
病院を運営していく上ではお金が必要であり、それは医療提供の対価として
頂くわけですが、そこに問題があります。

あまりにも経営的なセンスが無いと、確かに患者のための医療はやるものの
赤字病院を生み出します、しかし一方で金儲けが上手くなると
不要な検査や診療報酬をいかに多く取れるかという点に着目しすぎて
本来の医療から離れているような実感もあります。

もちろん現場ではみなそれぞれ必死ですが、現在の医療は
国が決めた診療報酬点数制度に縛られており、そのルールの中で
以下にやるかという選択肢しか無いので現場だけを責めても意味がありません。

長くなりましたので、このあたりで・・・。

淳さんへ

医療関係者ではないので、職業観としての「問題点」を上手く指摘できるかどうかはわかりませんが、患者として思うところは、たくさんあります…。

最近読んだ本で、
医者の言い分 野田一成〔著〕 中経出版　は、日本の医療の問題点の表面をついていると思います。高校生の国語力があれば十部読める本なので、是非お勧めします。
（著者の野田氏の生き方は、「進路選択」にも大きな示唆を与えると思います。）