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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.7517)
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いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
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回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
ゲームシナリオライターになりたいのですが…
[Q] 私は今中3で、高校や将来など、そろそろ考えなくては
ならない時期になりました。
私は人一倍ゲームが好きで、最初は漠然と
「ゲームを作る世界に入りたい」
と思ったのですが、調べているうちに、膨大な知識と
技術が必要なことがわかりました。
私は総合学園高等学校に入り、美術、音楽、商業と
いろんな視点で勉強しようと思っています。
それで、私がシナリオライターになろうと思ったのは、
私自身、何か文章を書くのが好きで、物語を構成するのも好きです。(国語の成績が良いかと、言ったらあまりよくないです…。)
(国語の)先生方からは「特別な世界観を持ちすぎている、よく伝わらない」と言われます。
やはりシナリオライターになるには、万人にわかりやすいストーリー、文を書く必要がありますかね…?
細かく言えば、私は METALGEARSOLIDに大きな影響を受けています。
(前置きが長くなりましたが)それで、いくつか質問したいことがあります。
他の方と内容がかぶっていたりしていたらすみません。
*シナリオライターには、資格が要らないとお聞きしました。では、どこから「シナリオライター」と言っていいのでしょうか?(もしかして、自称、というわけではありませんが、何か雑誌や会社に投稿する、という形になるのでしょうか?どこでどう評価されるか知りたいです)
*ストーリーを書く際にあたり、何もない状態で書きはじめられるのでしょうか?(会社、相手側から「こういうものに沿って書いて欲しい」という要望があるのでしょうか?また書き直し、ということもありえるのでしょうか…?)
*シナリオライターには、会社とかあるのでしょうか…?就職、という形ですか?それともぼんやりとしたフリーという形なのでしょうか?やはり、しっかり評価されるには実力と年月がかかるのでしょうか…?
*あと、やはり気になるところ、収入は安定するのでしょうか?
ゲームの売り上げ、という形でも異なってくるのでしょうか?
なんだかぼんやりとした質問ですみません。
どうかお答えいただけると嬉しいです…!
こんばんわ!
遅くなってすみません、回答有り難う御座います…!
成る程…。それは書く側によって異なってくる、ということですね…。
難しいストーリーや世界を書くとしたら、それをユーザー側に
わかりやすく提供(?)する文は必要、ということですね。
私はどちらかというと複雑に組み込むストーリーが好きなので、
そういう文を書こうと思っています^^
自分の中ではしっかり世界があるのですが、それをユーザーに全て伝えきる
だけの説明力…が必要なのですね。
でも説明だけじゃ面白くないですよね…。そこらへんもしっかり
自分で考えてやれるようになれれば、しっかり安定するということにもなるのでしょうかね…。
自分が書き上げていた小説を読み返した所、そのままゲーム化するのは
あまりにもつまらないなぁ、と思ったのでまた構成しなおしています。
まこさんの回答を読ませていただくと、ただ小説を書くという感覚から、
自分がもしこのゲームをやるとしたら、と読み手(ユーザー側?)の気持ちに
なって書けるようになりました、有り難う御座います!
今は色々な本を読んで、自分の視野を広げようと努力しています^^
色々な人に読んでもらって、しっかり意見を聞くことが大事なのですね!
有り難う御座います、試してみます^^
楽しみながらゲーム作ってみます!有り難う御座いました!!
わかりやすい回答でとても為になることばかりでした。
頑張ってみます。今ではしっかり夢としてシナリオライターは確立しています。
まこさんの回答を見なければ、ぐだぐだで終わっていたと思います。
有り難う御座いました!
こんにちは、O子さん。丁寧なコメントありがとうございます。
だいたい質問には回答しましたが、一番最初の
> シナリオライターになるには、万人にわかりやすいストーリー、文を
> 書く必要がありますかね…?
これについて、先延ばしにしてたので、回答してしまいます。
この質問は難しい。
シナリオライター同士でもかなり意見が食い違うでしょうし、
取っ組み合いのケンカになってもおかしくないくらいの難問です。
私自身は、アニメや漫画を使った、いわゆる「キャラクターもの」と呼ばれる
ゲームのシナリオをてがけることが多かったので、
「わかりやすさ」を大事にしています(低年齢向けも多いので)。
ストーリーが分かりにくいと、プレイヤーは主人公の立場から、
元の素の自分に戻ってしまい、感情移入をさまたげます。
「お約束」と言われるくらい単純なストーリーでも、
ゲームシステムや演出やキャラクターの魅力で、いくらでもおもしろくできます。
しかし、難解なストーリー、難解な設定も、人気があるのは確かです。
15~20年くらい前に、「ツイン・ピークス」や「新世紀エヴァンゲリオン」など、
難解な設定のストーリーが大人気になって、
その謎を議論することも、ファンの楽しみの1つになりました。
作り手側も、そういった作品の影響を強く受けた人が多いです。
90年代後半には、エヴァ「もどき」が雨後のたけのこのように出てきました。
ですので、「わかりやすい」というのは、
エンターテイメント作品といえど、必須の条件ではないと思います。
どちらの作風なのかは、シナリオライターによると思います。
「わかりやすい」話にすると、別の方向で盛り上げて行く必要がありますし、
「難解な」話にする場合も、それでもプレイヤーがついて来るだけの魅力が必要です。
どちらにせよ、それなりの苦労があると思います。
ただ、私個人の意見としては、まずは「わかりやすい」文章を書けないと、
「難しい」文章を書くのは難しいんじゃないかと思います
(これは、私が「わかりやすいほうがいい」派だからかもしれません)。
O子さんは、国語の先生に「特別な世界観を持ちすぎている、よく伝わらない」
と言われているようですが、
「特別な世界観を持つ」ことは、ゲームシナリオライターとして、
大きな武器です(少なくとも、私はO子さんの作品を読んでみたいと思いました)。
「中学校の国語の先生」なんていうのは、ある意味、かなり特殊な立ち場の人です。
その意見だけでへこんだりせず、友達など、もっと多くの人に作品を見せて、
意見を聞いてみるとよいと思います。
とりあえず、楽しんでゲームシナリオを書いてみてください。
ゲーム作りは楽しいですよ。
遅くなってすみません><
NScripterですね!月姫もひぐらしも知ってます^^
そんな有名なものもやっているのですね…!
なんだか凄く作るのが楽しそうです、自分もやってみます!
色々詳しく教えていただき有り難う御座います><
スプリクト化が出来ると、自分のイメージしているシナリオを
ゲームにする際や、提示する際に自分のゲームイメージにより
近づけるということなんですね^^
スプリクト化出来るようになると様々な利点があるのですね!
有り難う御座います!
とりあえず自分でやってみます。本当に有り難う御座いました!
自分の周りにそのような会社があるか調べてみます。
絶対にシナリオライターになりたいという気持ちが強くなりました。
また疑問に思った事があれば書き込みます。
お時間あればまた回答していただけると嬉しいです!
有り難う御座いました!
続きです。
●シナリオと小説では形式が異なってくるのでしょうか?
スクリプトと小説となら、形式は異なります。
小説の中に、様々なコードを入れ込んだものが、スクリプトとなります。
「小説とゲーム用のシナリオとは、違うのか」と言えば、これは人それぞれ、
作品それぞれです。
「小説もゲームのシナリオも同じ」という人もいると思いますし、
「ゲームにはゲームならではの表現がある」と思っている人も多いです。
「小説とゲームはどう違うのか?」というお題で、シナリオライターどうし、
朝まで議論することができます(で、たぶん、結論はでません)。
「どう違うのか?」の答えが、シナリオライターのそれぞれのスタイルを表わしています。
私個人の回答としては、ゲームのシナリオは感情移入が大事だと思っているので、
(表現が三人称表記だとしても)主人公視点で統一するように心がけています。
また、選択肢があり、プレイヤーをそこで、しっかり悩ませ(選択と葛藤)、
悩んだ分は、その結末に変化が起きるようにしています。
私はそれが「ゲーム」だと思っていますが、別のスタイルの人ももちろんいます。
●採用などはどのようにして行うのでしょうか?
とにかく、その人の力量が分かることが大切です。
経験者の場合は比較的明確で、「職務経歴書」という形で、
どの作品の、どのパートを、どの割合で(1人でやるとは限らないので)やったのか、
リストにしたものを提出します。
場合によっては、その作業過程のもの(シナリオやスクリプトや管理表など)を
見せることもあります(守秘義務の関係で見せられないことも多いですが)。
未経験者の場合、大抵なんらかの作品の提出が求められます。
どんなものかは会社によってちがいます。
なんでもいいからシナリオを、という場合もあれば、
テーマ(といっても、「恋愛もの」とか大雑把ですが)や分量が
しっかり決まっている場合もあります。
キャラクター設定や世界設定やフラグ管理表やフローチャートまで求める例は
ほとんどありません(でも、そういう求人も見たことがあります)。
大事なのは、まずは完成した作品であること、
そして、ゲーム会社にはそれぞれ「カラー」がありますので、
そのカラーにあった作品を出すことです。
また、「制作にどれくらい時間がかかったか」も必須の情報です。
ほとんどシナリオライターは、1日当たりの平均の執筆量を把握しています。
***
以上回答になりますが、専門的すぎた感もあります。
わからないところがあれば、また質問してください
(「スクリプト」とかちょっとわかりにくいかも)。
遅くなりましてすみません。残りの質問に回答します。
●ゲームを作るというのは、何かソフトや、技術が必要になりますか…?
小説をゲーム化するということで、テキストアドベンチャーゲームについて回答します。
上でもちょっと説明したのですが、普通の小説のテキストファイルは
そのままではゲームになりませんので、「スクリプト化」する必要があります。
「スクリプト」もほとんどの場合テキストファイルですので、「スクリプト化」の作業は、
「メモ帳」や「ワードパッド」などの普通のテキストエディタでも構いません。
そうやってできたスクリプトを実行するために、
「スクリプトエンジン」と呼ばれるソフトが必要です。
無料でダウンロードできるものでは、「NScripter」「吉里吉里」「コミックメーカー」
などが有名です。
その中でも、私のおすすめは「NScripter」です。
商業作品でも使われるほど高性能で(ただし、商業で使うときには有料)、
「月姫」や「ひぐらしのなく頃に」も「NScripter」で作られています。
これらのゲームのタイトルはO子さんも聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
O子さんはすでに短編小説を書き終えているようですが、
画面の背景はただ黒一色、立ち絵も効果音もBGMもなし、
小説をはじめから結末までただ流すだけ、というものなら簡単にゲーム化できます。
まあ、これをゲームと言っていいかどうかは意見が分かれますが、
最初はそんなものでもよいと思います。
その後、選択肢を作って別ルートを作ってみたり、
フラグを設定していろんな結末のあるマルチエンディングにしたり、
背景を入れたり、キャラクターの立ち絵を入れたりすれば、
もっとゲームっぽくなっていくと思います(その過程も楽しいです)。
特にO子さんは絵が描けるようですから、背景やイラストを自分で作れるのは、
大きなアドバンテージになります。
もし描けなくても、ネット上に、背景や立ち絵、BGM、効果音などの「素材」を、
無料で使えるサイトがたくさんありますので、そこから借りることができます。
また、同じように「NScripter」でゲームを作っている人がたくさんいて、
作り方のテクニックを公開していたり、作り方講座のサイトもいくつかあります。
そういったサイトは参考になるでしょう。
「スクリプト」というのは、普通は、ユーザーに分からないように暗号化して
製品にするのですが、中には暗号化せず、生のスクリプトのまま、
作品を公開されている方もいます。
こういった生のスクリプト(「ソースファイル」とかも呼びます)を見ることは、
何よりも勉強になるでしょう。
「ベテランシナリオライターの仕事を実際に見てみたい」とO子さんが書いていますが、
それを実現できます。
続きます。
こんにちは、O子さん。
まずは、企画(プランナー、ゲームデザイナー)について回答します。
ゲームの企画の仕事は、一言で言えば「ゲームを考える」仕事です。
「ゲーム」と言っても、アドベンチャーゲームやRPG、アクションゲーム、
シューティングゲーム、シミュレーションゲームなど、いろんなジャンルがあり、
それぞれ「ゲーム性」が異なります。
「ゲーム性」が異なれば、企画がやる仕事も大きく変わってきます。
アドベンチャーゲームなら、どんなストーリーで、それがどう分岐して、
どういう条件ならどういうエンディングを迎えるかが「ゲーム性」になりますし、
RPGなら、キャラクターはどのように成長し、どのように特殊能力を覚えるか、
どんなマップなのか、そこにどんなイベントがあるのか、
そのイベント(戦闘)の難易度はどのくらいなのか、などが「ゲーム性」になります。
そういった「ゲーム性」を作っていく(あるいは配置していく)のが、
企画の仕事になります。
企画の仕事では、プログラムをすることはあまりありません。
どのような画面で、どのように画面が移り変わっていくか、
判定の計算式はどうなっているか、判定の流れはどのようになっているかなどを、
「仕様書」と呼ばれる設計図に書いて、プログラマーさんに渡します。
実際にプログラムをするのはプログラマーで、企画はプログラムはしません。
「仕様書」がどういうものかは、ゲームの攻略本をイメージしてもらうといいでしょう。
攻略本のようにありとあらゆるデータが書かれているのが「仕様書」です。
企画の仕事のほとんどは、「仕様書」を書くことに費やされます。
O子さんは絵を描くスキルがあるようですが、これは企画の仕事でも役に立ちます。
企画の仕事は、自分の頭の中にある「ゲームの完成予想」を、
他の人(プログラムやグラフィック担当)にうまく伝えることが大切です。
「仕様書」も文章だけで描くより、イラストを入れたほうが断然伝わりやすいです。
キャラクターのイメージをグラフィック担当に伝えるときも、
文字だけの設定よりは、下手でもいいのでデザインラフがあったほうがよいです。
絵が描けないと企画の仕事ができないわけではないですが、
絵が描けることは企画として、大きな武器になります。
O子さんはシナリオライター志望ということですので、
企画の仕事を完璧にできる必要はありません。
しかし、シナリオと企画はとても近いポジションなので、
ゲームデザインについても知っておいたほうがいい、という面はあります。
ゲームデザインとは「その世界の法則」を作る作業ですので、
世界の法則を知っていれば、より効果的なストーリーを作ることができるでしょう。
あと、ゲームデザインや企画のスキルは、
専門校でなければ学べないというものではありません(私も独学です)。
シナリオライティングをしていれば、自然と身につく部分も多いです。
無理に「夢」と「現実」を区別しなくても、大丈夫だと思います。
***
抽象的な話ばかりになってしまったので、
シナリオライターの仕事と、企画の仕事の境界について、具体的な例を1つ挙げます。
ゲームのシナリオにはいろんな形式がありますが、
まずは、普通の小説や、映画の台本のような形式でシナリオを書くことが多いです。
しかし、そのままでは、ゲームの中で使うことができません。
プレイヤーがボタンを押すまでウェイト(待つ)部分はどこにするか、
どこでページを切り替えるか指示する「コード」を入れていきます。
テキストアドベンチャーゲームなら、
背景や立ち絵を入れ替える指示を入れないといけませんし、
RPGなら、様々なパラメータを増減させなければいけません。
こういった作業を「スクリプト化」などと言います。
本来、このスクリプト化の作業は、企画の仕事です。
しかし、スクリプト化は膨大な作業になりますので、
シナリオライター自身がその作業をすると、ありがたがられます。
「スクリプト化の作業もできます!」というシナリオライターのほうが、
仕事の機会が多くなるでしょう。
また、自分でスクリプト化したほうが、色々と細かい演出ができるので、
より自分のシナリオのイメージどおりにしあがります。
RPGなどで、自分がスクリプトで指示したとおりに
キャラクターの表情がかわったり、ポーズがつくのは見てて楽しいですよ。
ゲームのシナリオと企画が密接な関係にあるのがわかりましたか?
企画の仕事を全部やる必要はないですが、
シナリオに関係する部分は積極的にチャレンジしてみてはどうでしょう。
残りの質問については、また後日回答します。
まこさん>>
回答有り難う御座います…!
なるほど…、やっぱり難しいんですね…。
プランナーとしてのセンス、ですか。
表現力や、企画力が必要になるんですね。
でも聞いていると、プランナーもゲームが世にでる大切な
要と聞いて、面白そうだなと思いました!
(勿論シナリオライターになろうと思う気持ちはしっかりしています^^)
ゲームデザイン、というのはプログラムなどをいじったりするのですかね?
美術の成績はまだ良い方で、自分は今美術部です。
やはりキャラクターを描くのと、ゲームデザインでは作業が異なってきますよね…?
自分は技術が全然無く、プランナーもゲームデザインにも興味があるのですが
専門に通ったりや別に学ぶ、という事が色々な理由で出来ません…。
やはり夢と現実は違うのでしょうか…、という感じです。
ですが、まこさんの回答を見ていたり、それなりに調べてみたりして
私も頑張ればなれるのではないか、という希望が持てるようになりました、本当有り難う御座います!
また疑問に思ったことが幾つかあるのですが、お時間のあるときにでもお答え頂けると嬉しいです><
*ゲームを作る(小説を書いた後ゲームを作る)というのは、何かソフトや、技術が必要になりますか…?
オリジナルの短編小説なら幾らか書き終えたものもありますが、またシナリオと小説では
形式が異なってくるのでしょうか?
*募集している、との事ですが、採用などはどのようにして行うのでしょうか?
実際にそのテーマのシナリオを送るのでしょうか?各会社毎に異なりますか?
ベテランシナリオライターの方の仕事…。実際見てみたいです。
そんな貴重な経験が出来たら、自分の力になると思います。
でもとりあえず自分でノベルゲームやそこらへんの簡単なものから作ってみようと思います。
有り難う御座います!
では、新しい質問についても回答しますね。
●商業ゲームを手掛けるにあたって、まず何をしたら良いのでしょうか?
まずは、実際にゲームを作ってみることをおすすめします。
ゲームを作った経験は大きな武器になりますし、
作ったゲームは自分を売り込むのにも役立ちます。
中学3年生なら、もう自分でゲームを作るには十分な年齢です。
O子さんのように文章を書くのが好き、物語を構成するのが好き、という人なら、
まずはテキストアドベンチャー(ノベルゲーム、サウンドノベル)あたりがおすすめです。
ゲームを作るのが難しいなら、まずは小説の形でも構いません(後でゲーム化できます)。
ゲームシナリオの1本も書いたことのないシナリオライター志望者は多いのですが、
そういった人たちよりも一歩(あるいはもっと)先に進むことができます。
●シナリオライターは各会社が募集しているのでしょうか?
探せば結構募集しています。
特に携帯ゲームや18禁のアダルトゲーム、BLゲームの求人は多いです。
また、プレイバイウェブ(PBW)という、ネット上でテーブルトークRPGをやるような
ゲームジャンルがあって、これのシナリオライター(マスター)は多く募集されています
(あまりお金にはなりませんが、経験を積むためにはいいかも)。
コンシューマゲームのRPGなどの求人などもありますが(契約社員が多いです)、
これはかなり経験が重視されます。
一般には公募されず、コネで頼まれる仕事はもっともっとたくさんあります。
シナリオライターではなく、企画(プランナー)として商業ゲームを手掛けたいなら、
やはりゲーム制作会社に就職するのが基本です(契約社員もけっこう多いです)。
●事務所や会社に所属していた方が、何かと便利ですかね…?
便利です。
事務手続きや税金の処理などをやってくれるところもありますし、
金銭、契約でのトラブルを解決してくれることもあります。
仕事も事務所や会社を通して入ってくることもありますが、だからといって、
いつでも潤沢に仕事がもらえると過信しないほうがいいかもしれません。
デメリットとして、たいていの場合もらえる報酬が少なくなります。
(たとえば、報酬の20%を事務所に支払う、というような形になります)。
独立したフリーランスの場合でも、フリー仲間がいることが多いです。
仕事というのは皮肉なもので、来るときにはいっぺんにやってきたりします。
一度に多くの仕事を同時にやることはできませんので、
そんなときには、友達のシナリオライターに仕事をかわってもらいます。
あと、O子さんが仮にいきなりフリーランスになるとしても、
少なくとも最初の1本は、ベテランのシナリオライターについて
仕事をしたほうがいいと思います。
***
ゲームシナリオライターをとりまく環境は厳しいものがあり、
けっして手放しですすめられる職業ではありません。
正直に回答していくと、どうしても「脅し」のような回答が多くなってしまいますが、
O子さんが「頑張ってみよう」という気になるのなら、回答のしがいがあります
(もちろん、「厳しいのならあきらめる」というのも全然アリです)。
疑問点があればまた質問してください。
こんにちは、O子さん。
文章量が多いと投稿できないようなので、また2回にわけて投稿します。
まずは、O子さんからいただいたコメントについて回答します。
> しっかり書き上げれば一定額収入が入るということなんですね…!
基本的にはそうですし、仕事をすれば報酬を受け取る権利があります。
ただ残念ながら、支払いをしてもらえないケースも0ではありません。
長年やっているシナリオライターなら、こういうケースに1度は遭遇していると思います。
トラブルに対し、契約書をしっかり交わすなど自衛していくのも仕事のうちです。
> 「就職」という形になると、今度はまたしっかりとした学歴や、
> 他の機器を扱う技術も必要になってきますよね…?
「シナリオライター」という枠での社員募集は少なく、
どうしても「プランナー」という枠で就職することが多くなります
(いきなり「ディレクター」になれるケースは希です)。
ですので、プランナーとしての適正は必要になります。
プランナーに学歴や、技術が必要かどうかはまた別の問題です。
シナリオライターでも、プランナーでも学歴はあってもマイナスにはなりませんし、
大学に進学するといろいろ経験もできます。
> シナリオを書きたいのであれば、
> フリーで活動したり、シナリオライターの会社に入っていた方が良いのですよね…?
これに関しては、いろんな考え方があると思いますが、
「シナリオだけやりたい。他のゲームデザインなどはやりたくない」
ということなら、そのとおりかもしれません。
私は、ゲームデザイナーですので、ゲームデザインが大好きですし、
システムを作りつつ、そのシステムを生かすようなシナリオを作るのが好きです。
ただし、ゲーム会社でプランナーという立場になると、
シナリオを必ず書かせてもらえる保証はありません。
シナリオを書きたいなら、O子さんのいうとおり、それ専門の仕事に就く方が確実です。
続きます。
まこさん>>
回答有り難う御座います!
まだ全然分かっていなかったので、まこさんの回答をみて、
なんだか「頑張ってみよう」という気になりました…!
驚いたのが、収入の事です。
売り上げに関係無い、ということは仕事が入ってきて、しっかり書き上げれば
一定額収入が入るということなんですね…!
>ただ、シナリオライター専業というより、ディレクターがシナリオを書いたり、
>ゲームデザイナー(プランナー)がシナリオを書くケースが多いです。
「就職」という形になると、今度はまたしっかりとした学歴や、他の機器を扱う
技術も必要になってきますよね…?シナリオを書きたいのであれば、
フリーで活動したり、シナリオライターの会社に入っていた方が良いのですよね…?
まこさんの回答を見ていて、また疑問に思ったことがあったのですが…
*商業ゲームを手掛けるにあたって、まず何をしたら良いのでしょうか?
各会社が募集しているのでしょうか?
*完全フリーランスで活動するより、事務所や会社に所属していた方が、
何かと便利ですかね…?(依頼を受けたり、何かとする場合です。)
やはりシナリオライター一本で食べていく、というのは難しいのですね…。
いろいろ知識になりました、本当に有り難う御座います!><
回答の続きです。
●シナリオライターには、会社とかあるのでしょうか…? 就職、という形ですか?
それともぼんやりとしたフリーという形なのでしょうか?
シナリオライターには、いろんなスタイルがあります。
まずは、ゲーム制作会社に、そこの社員として雇われているシナリオライター。
そんなには多くありませんが、いるにはいます。
ただ、シナリオライター専業というより、ディレクターがシナリオを書いたり、
ゲームデザイナー(プランナー)がシナリオを書くケースが多いです。
この場合は、ゲーム制作会社に「就職」という形ですね。
あと、O子さんが言うような「シナリオライターの会社」、これもあります。
シナリオライターが何人も所属し、ゲーム制作会社から発注を受け、
ゲームのシナリオを書きます。
ゲームだけでなく、アニメやCDドラマのシナリオを書くこともあります。
「制作プロダクション」のような形で、シナリオだけでなく、
イラストや企画を制作する会社もありますね。
ここに所属するシナリオライターは、シナリオ制作会社の社員の場合もあれば、
「所属」はしているけども「雇用」関係ではなく、
実質フリーランスと同じような場合もあります。
フリーランスのシナリオライターが寄り合って、事務所を作っている場合もあります。
「ぼんやりとしたフリーという形」という表現に近いかもしれませんね。
もちろん、完全にフリーランスで、一匹狼でやっている人もいます。
●しっかり評価されるには実力と年月がかかるのでしょうか…?
実力は必要です。
年月は必要ありません。
1人で1本の作品のシナリオを手掛ければ、なんらかの評価が下されます。
ユーザーの中ではあまり有名にならなくても、
しっかり仕事をすれば、クライアントからはしっかり評価されます。
●収入は安定するのでしょうか?
ゲームの売り上げ、という形でも異なってくるのでしょうか?
会社員の場合は、一定の給料が出ますので、ここはフリーの場合で回答します。
おそらく、仕事をはじめたばかりでは、安定した収入は見込めません。
たとえば100万の仕事を3ヵ月で上げたとしても、
次に同じような仕事がいつ入ってくるかはわかりません。
ただし、軌道に乗り、定期的に仕事をくれるクライアントを2社くらいみつければ、
2,3年のスパンなら、安定した収入を得るのは難しくありません。
ただ、これが5年、10年、20年となると、安定はまったく保証されません。
というのが、ゲーム業界の流行は、これよりもっと変動が激しいからです。
ゲームの売り上げと収入の安定は、実はそんなに関係ありません。
シナリオライターがインセンシブ契約(売れたらたくさんお金がもらえる契約)を
結ぶことはあまりなく、ほとんどが一定金額での買い取り制です。
ゲームが売れても、売れなくても、もらえる金額は同じです
(もちろん、一部のゲームではインセンシブ契約が結ばれています)。
すごく大ヒットして、しかもシナリオがすごく評価されれば、
次の仕事につながりますので、ヒットを飛ばすことは重要ですけどね。
***
とりあえず、質問に答えてみました。
あと、
> シナリオライターになるには、万人にわかりやすいストーリー、
> 文を書く必要がありますかね…?
これについては、思うところもありますので、もうちょっと考えて、
またそのうち回答します。
こんにちは、O子さん。
私はシナリオライターとして、今まで7本のゲームを手がけています。
O子さんの質問に回答していきますね。
●シナリオライターは、どこから「シナリオライター」と言っていいのでしょうか
せめて1つくらいは、商業ゲームをてがけていたほうがよいでしょう。
雑誌や会社に投稿している時点では、「シナリオライター志望者」かもしれません。
作品を世に出してはじめて、「シナリオライター」と胸をはって言えると思います。
「同人ゲームではどうか?」ということでは微妙です。
同人ゲームでも、商業ゲームよりすぐれたシナリオが多いのですが、
「同人ゲームのシナリオライター」と「商業ゲームのシナリオライター」では
線引きされてしまうのが実情です。
ただし、本当にすぐれた同人ゲームのシナリオライターなら、
なる気さえあれば、簡単にプロのシナリオライターになれると思います。
●ストーリーを書く際にあたり、何もない状態で書きはじめられるのでしょうか?
現実問題として、シナリオライターがまったく自由にストーリーを任されることは
ほぼありえません。
たいていは、何らかの要望があります。
むしろ、キャラクターの基本設定や、おおまかなストーリーが決まっている状態で
発注されることは少なくありません。
極端な場合、ストーリーのあらすじと、フローチャート(ストーリーの選択肢や分岐)
はすでに決まっている、という場合もあります。
また、企画立ち上げの時点からシナリオライターの立場で参加し、
0からストーリーを作るということも多くあります。
その場合でも、完全にシナリオライターの自由になることはありません。
ディレクターなどと話し合いながら、ストーリーや設定、キャラクターなどを作ります。
書き直しというのは、とてもよくあります。
ほぼ完成したものが、根本からやりなおしということもあります。
ただ、そういうことがないように、最初はプロット(あらすじのようなもの)を作り、
プロット段階で話し合いを重ねて、完成に近づけていきます。
シナリオのクオリティが一定以上になっていなければやり直しになりますし、
何度やっても良くならないなら、別の人に引き継ぎになることがあります
(私も、他のシナリオライターの引き継ぎをやったことがあります)。
また、小説などとちがい、シナリオが完成したあとに、
他の人がシナリオに手を入れて、変更してしまうこともあります(無断で)。
ゲームのシナリオ作りは、ゲーム制作の工程の中では、最初におわる仕事です。
その後、さまざまな仕様変更などがあった場合、シナリオも変えられてしまいます。
これは、そういうものだと思った方がいいです。
長いので、一度切ります。