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回答・コメントする(No.7804)
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舞妓さんになりたいけど・・・。
[Q] 初めまして。
うさころといいます。
日本の伝統文化が大好きで
沢山の方とお話しするのが何よりの
楽しみな多分ごく普通の人…
ちょっと個性的な人ですww
私はかねてより舞妓になりたいという
夢を持っています。
母の方にそれを打ち明けたら
以外にも母は私の意志や意見を尊重して、
自分の思ったようにやればいいと
言ってくれました。
私もそんな母に感謝をしつつ
京都へ行く費用なども
お小遣いをこつこつためて
自費負担するなど私なりにがんばっています。
本題へ入らせていただきます。
私が今悩んでいるのは、
花街と置屋さんについてです。
私は今現在、“つて”というものがありません。
なので“つて”がなくてもよい、
ネット応募を希望しようかと思っています。
いろいろ個人的に探させていただきましたが、
たくさん見つかりました。
上七軒や祇園東、宮川町など
沢山の花街、そして置屋さんが見つかりました。
そしてある宮川町の置屋さんが、
仕込み体験をやってました。
ただ、そこは宮川町で、
私はまだ何処の花街がいいか分かりません。
各花街のいいところがあると思いますが、
どう判断したらいいか分かりません。
そして、その中の何処の置屋さんがいいのか。
やっぱり置屋さんも花街と同じように
お母さんが求めるものは違うと思います。
それをどのように見定めればいいのか。
どうしても分かりません。
どなたか教えていただけないでしょうか???

うさころ。さん…可愛いお名前ですね。
はじめまして、芸者の「ちょろ」です。
昨日もあなたのお問い合わせに書きこんだんですけど、
どうも私はパソコンと相性が良くないみたい。(苦笑)
もう一度、お答えします。うまく届くと良いな…。
はんがん様の厳しいお言葉にも、とっても素直にお耳を傾けてらっしゃる…、
偉いですね。うさころ。さん、大人なんですね。(笑)
私、中学生の時、素直に聞けなかったかもしれません。きっと反発してたかも。
でもね、私、うさころ。さんの、この素直さというか、
聞きわけの良さが、ちょっと気になるんです。
私、舞妓さんになりたいと仰る方すべてに、
「今はお勉強しましょうね。」とお伝えするんですが、
どなたも、誰一人として、
「お勉強はします、しますから、舞妓になる方法、教えて下さい!」
と、食い下がって来てくれた覚えが無いんです。
大人がね、中学生のあなたのいうことに、
「はいはい、分かりました。」なんて、簡単に言うわけがないんです。
なぜなら、あなたの大切な未来がかかってるんですもの…。
それをね、簡単に言うことはできないんです。
あなたが仰るように、「日本文化が好きだから」、
「帰国子女の舞妓さんもいるみたいだから、私も…」というだけでは、
あなたの熱意が伝わって来ないんですね。
まして、「お勉強よりも働くことが好き」だから、働くというのは、
働くための「動機づけ」としてはあまり感心しませんね。
だから、今、京都へ行ってみても、お茶屋さんや置き屋さんを尋ねても、
もし仮にあなたのおっしゃる「つて」があったとしても、
ひょっとすると、皆さん同じことをあなたに伝えるかもしれません。
日本文化を色濃く残しているのは、京都の町だけではないのですよ。
あるいは、京都は、古いものがたくさんあるがゆえに、
とても革新的な側面を持つ街だとも思います。
ひょっとすると、東北の町にもあなたが知らない「日本」が残っているかもよ。
東北にも有名な検番(芸者さんの事務所的なところ)がありますし、
何なら、私のいる「松山検番」で、お稽古をなさる気はありますか?
本当に舞妓さん・半玉さんになりたいのなら、
どうしてそのような考えにならないのかしら?
今年、私の妹分として誕生した芸者は、
大阪出身の子です。
その子が芸者になった理由は、
「どうしても、芸者さんになりたかったから!」だそうです。
今、そして未来において
芸者さんや舞妓さんとして生きていくのは、
とても大変なことかもしれません。
でも、それは芸者や舞妓さんに限らず、
大工さんや伝統的な工芸に携わる職人さんにも言えることかもしれません。
でも、その道を目指す人は必ずいらっしゃいます。
それは、どうしてなのか…。
日本文化がお好きならば、
そして、京都がお好きならば、
京都で日本文化を研究する学芸員さんを目指すこともできますね。
そうではなくて、どうしても舞妓さんになりたい!というあなたの気持を、
もっと伝えてほしいのです。
私は、あなたがそんなお気持ちになって下さることを、
心から祈っていますし、いつでもあなたのお便りを待っています。
私もまだ沢山とは言いませんが
中学2年生のあいだに
しっかりと自分の意思をまとめたいと思います。
ご回答ありがとうございました!!!
はい。
とてもいいコメントをいただきました!
私が舞妓さんとして人としてのあり方もあるけど、
礼儀作法や舞、沢山の人とお話することや、
努力が結果となる世界に魅了されました。
私自身、以前より日本文化が大好きで、
日本人としてこの国に生まれたのをうれしく思っています。
だけど、日本人として誇りに思うっていっても
何もありません。私は机に向かってかりかり勉強をするよりも
自分が動いて頑張り、結果を望むのが大好きですし
そのほうが自分がより効果的に頑張れるというのもしりました。
舞妓さんというのは私にとって望む姿を映したものに感じました。
もちろん、頑張るという物の裏には苦労が後を耐えないのを
分かっています。でも、逆に今その苦労を耐え抜いたからこそ
きれいに舞える舞、対人関係、人間性というものが
生まれてくるのかなぁと思っています。
事実着物も大好きです。そして英語が大好きです。
私は帰国子女の舞妓さんがいると聞きました。
私はもともと、海外の方に日本の歴史を伝えたり
する仕事につきたいと思っていました。
なので英語の勉強を一番頑張っていました。
その最中に舞妓という存在を知りました。
自分が伝統文化に直接触れながら
海外の方とお話できたら、さらに日本のよさというものが
伝えれるのかなぁとも思っています。
もちろん理由はただ伝えたいだけでもありません。
ただ、苦労から生まれる礼儀作法や舞などは
私の憧れになりました。
それは日舞を学んだり茶道を学んだりというよりかは
花街という場で舞妓という姿でやるからこそ
美しく見えるのだと思いました。

うさころさん
厳しいコメントも頂き、よかったですね。
私は、仕事上、舞妓さんとご一緒することもあります。
確かに、素敵ですね。
うさころさんは、舞妓さんとして、自分が輝く場面をどのように描いたのかしら?
どんなところに憧れたのかな?
日本の文化が好きとありますね。私もです。大事なことです。
自分が、きれいな着物を着て踊りたかったのかな?
社交の場で、いろんな人と出会い、学びたかったのかな?
あるいは、外人の観光客などんに、日本の文化を伝えたかったのかな?
そうして考えると、「舞妓」以外にも同じような価値のある仕事や暮らしがあるかも?
私は、茶道や日本舞踊を習っています。茶事や舞台も経験しました
そして、アナウンサーとして日本語を大事に仕事をしているので、今は、日本の文化、心とともに、美しい日本語や、コミュニケーションの講師をしています。
京都は、心を整理したいときに、ひとりで旅をします。
ぜひ、京都には足を何度も運び、自分がどこに惹かれるのか、発見してみてください。
厳しいご回答ありがとうございます。
はんがんさんのコメントは私の気がつかなかったことを的確に
教えていただけたと思います。
今年末に母と一緒に京都へ行くことにしました。
一応どのような場所なのかを見たいと思います。
はんがんさんのご指摘する花街の魅力(と魔力と暗闇)を
母と共に見てみたいと思います。
私自身、“舞妓になりたい”と思ってから
長らく立ちますが、今思えば、
「舞妓になるためにがんばる」といいつつ、
行ってきたのはパソコン上で京都や舞妓になるための
表面上に書かれていることを鵜呑みしていただけでした。
直接自分で京都に行って実感するのが一番いいと思います。
はんがんさん厳しいご指摘ありがとうございました!!
今後、このご指摘を元、頑張らせていただきます!

こんにちは。失礼ながら、率直に申し上げて、あなたが「置屋さんを見定める」なんて考えを持っている限り、あなたは舞妓さんになることはできないでしょう。置屋なり茶屋の方々が、あなたが舞妓としてふさわしい人間であるかどうかを、見定めてくれるのです。そもそも、まだ修行もしていない中学生のあなたに大人のお遊びの世界(エッチな、という意味ではなくて、「世の中の道理をよくわきまえた人」という意味での大人です)の良し悪しが分かるほどの眼力がありますか?
京都には確か5つの花街があったと思いますが、それぞれ独自の成り立ちや歴史を持っていると同時に、現在の賑わいもまちまちです。大人の遊びの舞台としてのその良し悪しを、まだ舞台に上がることができないあなたが判断するというのは、無理な相談でしょう。少なくとも私には判断できません。それができるほどの度量も素養も経験も、ついでにお金も、私にはありません。
それでももし、あなたがどの花街を選ぼうかと悩むのであれば、自分の足で京都に行って、夜の花街を歩くことをお勧めします。もちろん、いろんな意味で危ないよ、と私達大人は忠告しますが、その危うさを理解しないと、花街の魅力(と魔力と暗闇)を理解することなんて、とてもできません。とはいえ、夜の花街を子供だけで歩くのはさすがにマナー違反なので、実際にはあなたの親御さんといっしょに歩くことになるはずです。仮にあなたが、本やインターネットの情報だけで花街を比べようと思っているのなら、それは大きな誤りです。
このコメントはずいぶん厳しめにしています。それは、舞妓の世界は、他の芸事の世界とは比較にならないほど厳しい、大人の世界だからです。そこでの15歳は、修行中であっても(前近代的で封建的な閉鎖社会の中で)一人の独立した大人として扱われます。それを理解していない人が舞妓の世界に飛び込んでも、あまりいい結果は生まれません。質問文を読む限りでは、残念ながらあなたはこのことを理解できていないように見受けられます。
あなたはまず、15歳で大人として扱われるということの意味をよく考えてください。それを理解して、自分でもやっていけると思ったなら、次の段階に進んでみてください。